200平成16  7 19 曜日

広大な干潟で多彩な催し/第14回サニツ浜カーニバル

 干潟の祭典「第14回サニツ浜カーニバル」(主催・下地町、宮古広域圏事務組合など)が18日、下地町の与那覇湾(通称・サニツ浜)で行われ、青空の下、詰め掛けた大勢の観衆が宮古角力や宮古馬競馬などの多彩な催しを楽しんだ。この日気温は、午後2時54分に今年最高の33・0度を記録。競技参加者たちは日焼けで顔を赤くほてらせながらも優勝を目指し各種目に挑戦。約700ヘクタールにわたる広大な干潟に歓声が響いた。

 開会式であいさつした川満省三下地町長は「与那覇湾の自然の中で私たちが親しみ懐かしみはぐくんできた遊びの中から健康を確認し、安らぎと明日への活力をつけられるものと思う。今日1日を楽しみ、触れ合い語り合いの場にしていただきたい」と述べた。
 開会セレモニーでは与那覇ヨーンシー保存会によるヨーンシーや下地町婦人会の踊りでカーニバルがにぎやかに開幕した。
 潮が引き始めた午前11時ごろから、各種催しがスタート。今回からプログラムに10人11脚レース、干潟ウオッチングが新しく盛り込まれた。10人11脚レースでは、息の合った走りを見せた下地町内の子供たちが活躍。決勝戦では上地子ども会チームが相手チームの転倒からゴール間近で逆転勝利し、笑顔いっぱいに勝利を喜んだ。また、干潟ウオッチングでは宮古野鳥の会の久貝勝盛顧問が講師を務め、干潟周辺で見られる植物や生物について説明した。
 宮古馬競馬では、7頭の馬が出場し軽快な走りを披露。勝連清さんのジロー号が最後の追い込みを見せ、優勝に輝いた。約300キロのそりをひく人間輓馬では、8人の男たちがチームとなり歯を食いしばりながら力いっぱいそりをひいた。競技の結果、消防下地分団が昨年に続き2連覇を達成した。
 このほか宮古角力、モトクロスレース、レディース綱引き、ビーチバレーなど干潟を利用した各種競技が行われ、終日にぎわいを見せた。

 写真説明・軽快な走りを見せた宮古馬の競馬。広大な干潟を駆け抜けた=18日、下地町の与那覇湾(通称・サニツ浜)

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冷えたビールで乾杯/オリオンビアフェスト・宮古まつりと同時開催

 「オリオンビアフェスト2004」(主催・オリオンビール)が18日、平良市前福多目的運動場で開催され、大勢が詰め掛け、特設ステージで繰り広げられるライブを、ビールを楽しみながら、満喫した。オリオンビアフェストは毎年、夏の暑いこの時期に開催される「風物詩」で、大勢の観客が詰め掛ける。今年は開催中の第31回宮古まつりとの同時開催で、会場もこれまでのカママ嶺公園多目的広場から前福多目的運動場に変わった。
 この日の宮古島地方の気温は33・0度まで上がり、この夏最高を記録し、冷たいビールを楽しむには絶好の日和となった。ビール販売のコーナーは時間いっぱい長蛇の列が続き、冷えたビールの樽が次々と空になっていった。
 フェストは日本ペイントのバトントワリングチーム「アプローズ」の演技で幕を開けた。ミス宮古、オリオンキャンペーンガールの紹介の後に、会場一斉に乾杯。宮古まつりの芸能祭を挟んで、下地勇ライブ、メーンのディアマンテス&ルビエスのステージが続き、会場は熱気に包まれた。最後は、花火が打ち上げられ夜空を彩った。

 写真説明・仲間同士で乾杯し、ビアフェストを満喫した=18日、平良市前福多目的運動場

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フィナーレは華やか芸能祭/宮古まつり 最終日

 第31回宮古まつりの最終イベントとなる芸能祭が18日夕、平良市前福多目的運動場の特設ステージで開催された。宮古各地から伝統芸能や創作舞踊など五団体が出演、宮古まつりのフィナーレを飾った。芸能祭はオリオンビアフェストとの同時開催となり、観光客や大勢の市民らが詰め掛け手拍子で盛り上がった。
 芸能祭に出演したのは在宮古多良間郷友会の「多良間の獅子舞」、琉球國祭り太鼓のメンバーらで構成する「新羅」による創作クイチャー、城辺町保良青年会による「保良のヨンシー」、久田本流久田多嘉子舞踊研究所の「豊年の舞(大世栄・豊年の唄)」、平良市荷川取クイチャー保存会による「荷川取のクイチャー」。
 今回、宮古まつりはこれまでメーン行事だった芸能パレードが取りやめとなり、芸能祭が締めくくりとなった。このうち荷川取のクイチャーは、昨年までの芸能パレードで「クイチャー大賞」を受賞するなど伝統のクイチャーで、今回も保存会のメンバーが力強く飛び跳ねる伝統の踊りを披露した。保良のヨンシーでは赤と黒の衣装に身を包んだ若者らのユーモラスな伝統の動きに会場が沸いた。
 芸能祭は、まだ強い日差しの照りつける午後四時すぎから行われたが、観客らはステージで繰り広げられる伝統芸能や創作舞踊に手拍子を送りながら楽しんだ。

 写真説明・力強く飛び跳ねる伝統の荷川取のクイチャー=18日、平良市前福多目的運動場

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親子300人で長間海岸清掃/城辺町 西城幼小中PTA

 城辺町立西城幼・小・中学校PTA(小学校・佐久田昌秀会長、中学校・上地正男会長)は18日、第7回長間海岸清掃活動を実施した。西城幼・小・中学校の園児・児童・生徒や父兄ら約300人が参加し同海岸の砂浜や防波堤に散乱したごみを拾い集めた。
 開始式で西城中学校生徒会長の下地綾さん(3年)は「毎年恒例の清掃活動です。暑さに負けずみんなで協力し合い長間海岸をきれいにしましょう」と呼び掛けた。
 砂浜や防波堤、草むらにはペットボトルや空き缶などが散乱。ごみ袋はすぐに一杯になった。中には扇風機や車のドアも見つかり、参加者らをあきれさせていた。参加した下地薫君(西城小6年)は「ペットボトルなどプラスチックのごみが多かった。みんなで協力してきれいにしたので、ごみを捨てないでほしい」と話した。清掃後には心肺蘇生法講習会、海で泳ぐときの諸注意やバーベキューも行われた。
 同活動は海岸清掃を通して生徒、保護者、教師のきずなを深めることや、ボランティアに進んで参加する態度を育てるために実施されている。

 写真説明・海岸に散乱していたごみを集めた西城幼・小・中学校の児童・生徒ら=18日、城辺町長間海岸

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草木染めに挑戦/子ども博物館

 子どもたちが地域の歴史や文化を学ぶ「子ども博物館」(主催・平良市総合博物館)の第3回講座が18日、同館で行われた。「福樹工房」の神里佐千子さんを講師に招き、16人の小学5年生が草木染めに挑戦した。
 子どもたちは、白地のハンカチにビー玉や積み木、洗濯挟みなどを使って模様の部分を残し、ベニデマリの煮出し液を使って布をピンク色に。わらに、琉球藍で後染めを行い、ひと味違った風合いの作品も仕上げた。
 指導した神里さんは「それぞれ個性豊かな作品だが、ただ染めるだけではなく、植物を見る目や自然を大切にする心が育ってくれるとうれしい」と話していた。
 参加した波名城沙姫さん(鏡原小5年)は「初挑戦だけど、頭に完成図を描いて作業するのは面白い」と話し、熱心に取り組んでいた。

 写真説明・講師の神里佐千子さんから草木染めを教わる子どもたち

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