200平成16  7 18曜日

大綱引きに汗と歓声/宮古まつり・西に軍配、「今年は豊漁」

 開幕中の第31回宮古まつり(主催・平良市、宮古市町村会、沖縄宮古商工会議所、宮古観光協会、実施団体・宮古まつり実行委員会)は2日目の17日、恒例の豊年祈願祭や東西対抗大綱引きが行われ、大いに盛り上がりを見せた。多数の地域住民が繰り出し熱気を帯びた2日目のメーンイベント大綱引きは、今年は西に軍配が上がり、「豊漁」が約束された。最終日となるきょう18日は、平良市多目的前福運動場で芸能祭とオリオンビアフェスト2004を開催、夏の夜の最高潮を迎える。
 午前10時から平良市内の漲水御嶽と宮古神社で行われた豊年祈願祭では、各首長や議会議員、経済界の代表らも参加、サスツカサとともに奉納し末永い五穀豊穣、無病息災を祈願した。宮古まつり実行委員長の伊志嶺亮平良市長は「昨年のような大型台風や干ばつなどの自然災害が発生しないことを願う」とあいさつを述べた。
 大綱引きは午後8時ごろから下里通りで行われ、青年らを中心とする地域住民が東西に分かれて多数参加。この日のために作られた旗頭も掲げられ、「ワッショイ、ワッショイ」の勇ましい掛け声とともに汗を飛び散らせて大綱を引き合った末、西が勝利を収めた。
 前日に引き続き同通りのほか、西里大通りや市場通りで行われた歩行者天国にも家族連れや観光客ら多数が繰り出し、祭り気分を満喫していた。
 最終日となるきょう18日は、平良市多目的前福運動場で芸能祭とオリオンビアフェスト2004が行われる。このイベントに伴い、きょうは午後3時30分から同9時30分までの間、平良市総合体育館前から同運動場子供の広場前交差点に向けて一方通行の交通規制が敷かれる。関係者は、まつり参加者らの協力を呼び掛けている。

 写真説明・東西対抗大綱引きでは大勢の市民らが「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声を上げ、綱を引き合った=17日、下里通り

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ミス宮古 お披露目/宮古まつり

 新しい笑顔の観光大使が宮古をPR。第31回宮古まつりのミス宮古発表会が17日夕、平良市下里通りの特設ステージで行われ、新しいミスに選ばれた第31代ミス宮古の3人が、訪れた人たちに笑顔を振りまいて向こう1年間、宮古の観光を盛り上げることに強い決意を示した。
 新たにミス宮古に決まったのは、ミス・ティダの儀保睦さん(23、平良市)、ミス・サンゴの伊志嶺和歌子さん(24、伊良部町)、ミス・ブーゲンビリアの川平聖子さん(23、下地町)の3人。新しいミスとなった3人はそれぞれ前代の下地真理子さん、平良愛さん、狩俣亜子さんからたすきを引き継いで新しいミス宮古として気を引き締めていた。
 新ミス宮古としてこれからの1年間の意気込みについて3人は「ちゅら島、宮古の大自然とさまざまな特産品などを県内外にPRし、全国に宮古をアピールしていきたい」と抱負を述べた。
 新旧ミス宮古には会場に訪れた親族、知人らから花束が贈られ、涙ぐむミス宮古の姿も見られた。また、前代から激励の言葉を受けた新しいミスの3人は宮古を代表してふるさとを紹介することに決意を新たにした。
 ミス宮古の衣装は今年もデザイナー渡久山和子さん(とくやま洋装店代表)が担当。今回の衣装は「愛」をテーマに今年のラッキーカラー「ピンク色」を採用。コスチューム、スカーフまで宮古織りで製作されている。

 写真説明・新しいミス宮古3人のお披露目式にはたくさんの人たちが会場に集まった=17日、下里通りの特設ステージ

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伝統のクイチャーで雨乞い/宮古まつり 豊年祈願祭

 第31回宮古まつりの豊年祈願祭が17日午前、漲水御嶽(うたき)や宮古神社で行われた。地域住民を含む大勢の関係者が宮古全域から集まり伝統のクイチャーで雨ごい。宮古島に恵みの雨をもたらすよう願った。まつり実行委員長の伊志嶺亮平良市長は「この祈願祭を機会に、宮古島はますます発展する」と声高らかに宣言。その言葉に同調する参加者は気持ちを1つにしてクイチャーを踊り続けた。
 豊年祈願祭は午前10時から平良市内の漲水御嶽でスタート。会場には宮古各市町村の首長を含む行政、議会議員、経済界代表ら大勢の関係者が顔をそろえた。
 伊志嶺委員長は「宮古島は各分野で発展してきたが、それもこの豊年祈願祭のおかげで、今後のさらなる発展も期待できる。昨年は台風14号で甚大な被害を受けたが今年はそのような自然災害が起きないよう皆さんとともにクイチャーを踊りたい」と述べた。
 続いて関係機関や団体の代表がサスツカサとともに奉納した後、うたき神道会や漲水クイチャー保存会、池間、西辺の両自治会の女性がクイチャーを踊り、向こう1年間の五穀豊穣や無病息災を祈願したほか、徳八流太鼓のメンバーは太鼓演奏を披露して祈願祭を盛り上げた。
 この後、会場を宮古神社に移して再びクイチャーで雨ごい。参加者は満面の笑みを浮かべながら両手を天にかざし、恵みの雨に伴う農産物の五穀豊穣と宮古島のさらなる発展を願った。

 写真説明・大勢の女性らが伝統のクイチャーで雨ごいし五穀豊穣を願った=17日、宮古神社

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三線やオトーリで古里満喫/姉妹友好都市・ふるさと交流会

 各地の宮古郷友会が一堂に会した「宮古まつり姉妹友好都市・ふるさと交流会」(主催・宮古まつり実行委員会)が17日、平良市内のレストランで開催され、平良市と交流のある世田谷区や関西、九州などから駆け付けた郷友たちがクイチャーやオトーリで故郷宮古島でのまつりを楽しんだ。実行委員長の伊志嶺亮平良市長らが一行を歓迎し、互いに宮古地区の発展を記念し、にぎやかなひとときを過ごした。
 主催者を代表してあいさつした伊志嶺実行委員長は「昨年は台風14号で大きな被害を受けたが皆さんのおかげで復興した。多くの方が参加されての交流会をうれしく思う。皆さんと交流を深め宮古発展につなげていきたい」と郷友会一行を歓迎した。世田谷区からは熊本哲之区長、宍戸教男議長も来島。熊本区長は「豆記者のほか民間レベルでも交流が進んでおりうれしく思う。これからもいろいろな面で交流を深めていきたい」と喜びを話した。
 関西宮古平良市郷友会の下地達也会長、九州宮古郷友会の仲宗根玄忠会長、沖縄宮古郷友連合会の兼島恵孝会長、在沖平良市郷友会の豊岡恒夫会長が各郷友会の取り組みや故郷への思いを話し、郷友会発展へ向け意気込みを見せた。
 最後は九州宮古郷友会の仲宗根会長らによる三線演奏も披露され、歌や踊りで交流会を盛り上げた。

 写真説明・九州宮古郷友会の仲宗根会長らによる三線演奏で会を盛り上げた=17日、平良市内のレストランのむら

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今年も「助っ人就航」/JTA・B767、夏休みに対応

 日本トランスオーシャン航空(JTA、市ノ澤武士社長)の夏季繁忙期の増便ダイヤに伴い、「ボーイング767」が16日から宮古空港に就航している。JTAが親会社の日本航空(JAL)に運航を委託し、夏休み期間の8月31日まで、宮古―東京を1日1往復、宮古―那覇を1日2往復する。
 ボーイング767の座席数は270席。在来のボーイング737と比較すると乗客数、貨物ともに約2倍の収容能力があり、夏場の観光促進、宮古産マンゴーの県外出荷などに重要な役割を担う。
 17日には、東京から246人の乗客を運んだ大塚恵一機長らに、JTA宮古支社(小浜勝弘支社長)のスタッフらが花束を贈呈し、安全運行を願った。JTAの大森徹常務は「宮古の観光客数増加に役立てれば」と話した。
 期間中は、よりくつろげる空間として、既存の「スーパーシート」16席を「クラスJ」として販売する。昨年の乗客実績は宮古―東京で1万9291人、宮古―那覇で2万4414人となっている。

 写真説明・繁忙期の増便に伴いボーイング767が就航し、機長らに花束が贈呈された=17日、宮古空港

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