200平成16  7 曜日

芸能祭や歌謡ショーで盛り上がる/城辺町民まつり

  第28回城辺町民まつりは2日目の4日、同町営陸上競技場をメーン会場に開催された。ユニークな俵運び競争や婦人会による綱引き大会に加え、芸能祭や歌謡ショーで大きな盛り上がりを見せた。最後はレーザー&花火ショーで締めくくり、2日間にわたる祭りは大盛況のうちに幕を閉じた。仲間克町長は「歴史のある祭りだが、予算面の厳しい中、たくさんの企業などから協力をいただき、これまでにない催しを行うことができた」と話し、大会の成功を喜んだ。 

 この日の祭りは午前9時から行われたオープニングセレモニーで開会した。仲間克町長ら町の四役と同町議会の伊志嶺幹夫議長がテープカットを行い、祭り本番の開会を告げた。
 セレモニー終了後は各会場で多彩なイベントが催され、農村環境改善センターではバスケットボール大会や人気キャラクターのショーが繰り広げられ、対象の子供たちが夢中になった。
 メーン会場では祭りの目玉となった県立西原高校のマーチングバンドもあり、この日も迫力の演奏と演技で大観衆を魅了した。この後、俵運び競争をはじめ児童・生徒による竹馬、一輪車、縄跳びなどの競争が行われ、会場は笑い声と歓声に包まれていた。
 夜にはメーンイベントの芸能祭が行われ、比嘉の獅子舞、保良のヨーンシー、新城のミドゥンクイチャー、吉田地区の八木節、友利の獅子舞、福里のクイチャー、うるかのクイチャーなど各地の伝統芸能が次々と披露されたほか、関東に在住する郷友のメンバーも楽しい余興を繰り広げ、会場の観衆を楽しませた。
 歌謡ショーでは歌手の青木光一さんが熱唱。青木さんのファンや町内外から訪れた観衆が青木さんの歌声に酔った。
 祭りの締めはレーザー&花火ショー。心待ちにしていた大観衆の目は夜空を彩るレーザー光線と花火の迫力にくぎ付けとなり、歓声と拍手を送り続けていた。
 このショーが終わると同競技場スタンドの上段に設置された炬火台の炎が消され、先月10日から行われてきた関連イベントを含めた町民祭りの全日程が終了。町としては28回目、市町村合併が実現すれば最後となる歴史ある町民祭りの幕が下ろされた。
 祭りを終え、早くから準備を進めてきた同町職員らは一様に安ど。男性職員は「これだけ多くの人で埋め尽くされる競技場は今まで見たことがない。この一大イベントを成功させることができて本当に良かった」と話していた。

 写真説明・
町内各地の伝統芸能が披露された芸能祭。写真は友利の獅子舞=4日、城辺町営陸上競技場

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ミヤコジマハナワラビ、ケミズキンバイ文化財指定へ

 平良市文化財審議委員会が 4日までに、在来種のミヤコジマハナワラビ(ハナヤスリ科)とケミズキンバイ(アカバナ科)の二種について、文化財の指定に向け検討していることが分かった。委員の中からは、指定によって乱獲されると心配する声が上がっている。今後、乱獲防止の課題をクリアできる対策がまとまれば指定される可能性が高い。
ミヤコジマハナワラビは、常緑の多年草。地上茎は直立し、長さ20―40センチ。宮古島では日本復帰の1972年以降、乱獲や開発などで激減した。県内では宮古島と久米島などに自生。県版レッドデータブックリストでは絶滅危ぐ種に指定されている。
 一方、ケミズキンバイは、水中に生える多年草。白い清楚な花を咲かせ、中心部は黄色を帯びる。かつては宮古本島の各地で自生していたが、開発などにより自生地は埋め立てられ激減した。現在の自生地は 1カ所のみ。同リストでは、希少種に指定。過去にマスコミがミヤコジマハナワラビの開花を報道。その翌日には何者かによって乱獲され無くなったという出来事があった。
 在来種のケミズキンバイの自生地では、外来種の植物が勢いづいて拡大。最近はケミズキンバイが減少している。

 写真説明(上)・絶滅危ぐ種のミヤコジマハナワラビ=平良市
 写真説明(下)・清楚な白い花を咲かせるケミズキンバイ=平良市

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8自治会で滞納率50%超/03年度市税滞納状況

 平良市(伊志嶺亮市長)がこのほどまとめた市税の2003年度行政区別滞納状況によると、8つの自治会で滞納率が50%を超え、滞納額が最も多かったのは西原自治会の2932万3650円となっていることが分かった。また、最も滞納率が高かったのは大神自治会で65%(滞納延件数3件)、次いで西原と大三俵二区の60%となっている。市では自主納付への協力と、納付が困難な場合は税務課まで相談するよう呼び掛けている。
 滞納率が60%を超えている自治会は大神、西原、大三俵二区の3自治会。
 大神の滞納額合計は20万4300円(滞納延件数3件)。西原は2932万3650円(同724件)、大三俵二区では2404万2000円(同百88件)となっている。
 そのほか、滞納率が50%を超えている自治会は、漲水が53%で滞納額合計が1990万5800円(滞納延件数125件)、南西里二区が53%で674万800円(同268件)、高野も53%で311万600円(同84件)、池間が52%で1096万9300円(同414件)、山中が51%で390万6600円(同80件)となっている。
 今年度予算編成で実質5億6000万円の不足額が発生している平良市では4月6日に財政非常事態克服実践本部を設置して歳入の適正確保、歳出の見直しを含む抜本的改革に取り組んでいる。
 こうした状況下で、03年度の市税の滞納繰越額は6億7700万円となっており前年度に比べ7600万円縮減されているものの収納率は依然として低い状況にあり、市税務課では協力を呼び掛けている。
 また、担税力がありながら納税しない悪質滞納者に対しては、滞納処分(財産差し押さえ)を執行している。top.gif (811 バイト)

早くも運動会/北小学校、組み体操など披露

 宮古地区の小・中学校のトップを切って平良市立北小学校(新崎治校長)の2004年度運動会が4日、同校グラウンド行われた。父母らからは台風7号の影響や少し早めの運動会ということで、練習不足を心配する声が聞かれたが、児童たちは息の合った演技や力走を見せ、会場を沸かせた。
 同校の運動会はこれまで、他校と同様に9月中旬から下旬に行われてきたが、昨年、プール建設工事の都合により6月に実施。新崎校長は「2学期より1学期に行うほうが運営準備や準備期間など取り組みは充実していた」と今年度も1学期に実施した経緯を説明した。
 運動会は午前9時からスタート。北幼稚園の園児56人、北小学校の児童383人が元気よく入場行進した。
 開会式で新崎校長は「1人ひとりが目当てを持ち、みんなで協力して頑張ってください」と呼び掛けた。
 プログラムがスタートすると、園児らはダンス、1、2年生は玉入れ、3、4年生は組体操、5、6年生はエイサーなどと、それぞれ元気いっぱいに披露した。
 会場に詰め掛けた父母らはデジタルカメラやビデオカメラを片手に奮闘。わが子の元気な成長の記録を写真や映像に収めていた。

 写真説明・全員で協力し、息を合わせて立派な組体操を披露した=4日、北小学校グラウンド

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元気いっぱいの演技/琉球國祭り太鼓宮古支部

 琉球國祭り太鼓宮古支部(池野克行支部長)は4日、小・中学生で構成させる同支部ジュニアが主演公演「琉宮の詩」を開催した。子供たちは元気でみずみずしさあふれる演舞で会場を魅了した。公演は昼、夜の2回行われた。
 公演は「ニーリ」で幕開け。続けて「太陽の詩」「七月エイサー待ちかんてぃ」などが披露されると、会場からは割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
 久田本流久田多嘉子舞踏研究所やパニパニガールズ、新風太鼓も出演。祭り太鼓ジュニアのメンバーと共演して会場を沸かせた。
 また、公演の収益金の一部はオニヒトデ駆除支援金として宮古島マリンリゾート協同組合(清水伸一理事長)に贈呈された。

 写真説明・
みずみずしい演舞で会場を魅了した=4日、平良市内のマティダ市民劇場

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