200平成16  25 曜日

支持者集まり団結誓う/参院選公示・宮古地区出陣式

 参院選が24日公示され、沖縄選挙区からは翁長政俊候補(55)と糸数慶子候補(56)の新人2人が届け出を行った。宮古地区でも両候補の後援会事務所で出陣式が行われ、支持者たちが当選へ向け一致団結を誓った。
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・翁長政俊氏 支部連合会/振興策実現できる人
 24日に公示された参議院議員選挙で自民党県連前政調会長の翁長政俊候補(55)=自民公認、公明推薦=が届け出を行ったことを受け「躍進する沖縄をつくる県民の会宮古支部連合会」(会長・砂川佳一県議)は同日、平良市内の同会事務所で出陣式を行い、当選へ向け気勢を上げた。
 砂川会長は「いよいよ決戦の火ぶたが切って落とされた。今回の参院選では、国が策定し県が進める沖縄振興策を国政の場から実現できる代議士を選ばなければならない。稲嶺県政とともに振興策実現できる候補を自信と誇りを持って送り出したい。共に頑張りましょう」と支持者たちの一致団結を求めた。また各支部の代表や、県連合女性局長の羽地昇子さんがそれぞれ各地での票獲得へ向け意気込みを見せた。
 激励に駆け付けた自民党参議院議員の西銘順志郎氏は「沖縄復興のために取り組んできた稲嶺知事をバックアップしていくことが大事。ぜひ翁長氏を皆さんの力で勝利させていただきたい」と呼び掛けた。
 西銘恒三郎衆議院議員、仲村正治衆議院議員、公明党代表代行の浜四津敏子氏からの祝電が披露され、最後に全員でガンバロー三唱し17日間の選挙戦へ気勢を上げた。

 写真説明・ガンバロー三唱で当選へ向け気勢を上げる支持者たち=24日、平良市下里の事務所前

・糸数慶子氏 連合支部/平和な沖縄つくる人

 24日に公示された第20回参議院議員選挙で、沖縄選挙区から立候補を届け出た社大党副委員長の糸数慶子候補(56)=無所属・社大・社民・共産・民主・みどりの会議推薦、自由連合支持=の後援会宮古連合支部(支部長・伊志嶺亮平良市長)は同日夕、平良市内の同支部事務所前で出発式を開き、野党共闘による糸数候補の当選に向けて気勢を上げた。
 午後7時ごろから開かれた出発式には宮古各市町村議会の革新系議員をはじめとする多くの支持者が結集した。
 はじめに伊志嶺支部長が「宮古の圧倒的な力を見せて糸数さんを参院に送ろう。革新共闘の力は大きい」と訴えた。
 平良市区選出の奥平一夫県議は「平和の議席を死守するとても大事な選挙で、絶対に勝たなければならない選挙である」と強調した。
 日本共産党宮古郡委員会の上里樹委員長は連帯のあいさつで「平和な沖縄をつくれるのは糸数さんただ1人だ」と呼び掛けた。
 同支部の真喜屋浩顧問、女性代表の友利賀代さん、友利恵一平良市議もあいさつに立ち、それぞれ選挙戦に向けての決意を述べた。
 最後は集まった支持者全員でガンバロー三唱を行い、糸数候補の当選に向けて気勢を上げた。

 写真説明・当選に向けてガンバロー三唱で気勢を上げる支持者ら=24日、平良市西里の事務所前

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伊良部町、再建団体に転落か?/累積赤字が3億3000万円

 伊良部町議会(友利浩一議長)6月定例会が24日、開会した。2004年度伊良部町一般会計補正予算などの専決処分の承認案5件を原案通り可決した。一般会計は3年連続の赤字で、同予算では累積赤字3億3093万4000円を前年度繰上充用した。財政赤字が予想以上に進行しており、来年度には公共工事ができなくなる財政再建団体に転落する可能性もある。
 今定例会の会期は、28日までの5日間。一般質問は25日、休会は26、27の2日間。本会議は28日。
 一般会計の累積赤字3億3093万4000円は01、02、03の3年度分の合計。
 赤字が出たのは、政府の三位一体改革に伴う地方交付税の大幅な削減などで歳入不足が生じたのが大きな要因。同町の標準財政規模は23億円。財政再建団体は同規模の20%を超えた場合に対象となる。 
 伊良部町国民健康保険特別会計は5年連続の赤字。04年度同会計補正では、累積赤字1億6225万9000円を前年度繰上充用した。地域の所得水準が低いことなどから、03年度の収納率は83%までに落ち込んだ。
 03年度の単年度のみの赤字は3828万3000円。
きょう25日の一般質問では、池間正栄、佐久本洋介、嘉手納学、洌鎌敏一、喜久川昭則、川満成、島尻始の7氏が登壇する。市町村合併や下地島空港の利活用、町の赤字財政運営などについて当局の見解をただす。

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息合ったハーモニー披露/第8回宮古合唱祭

 歌を愛する仲間たちが一堂に会し、日ごろの練習の成果を披露する「第8回全宮古合唱祭」(主催・宮古合唱連盟、共催・平良市教育委員会)が23日、マティダ市民劇場で行われた。平良市少年少女合唱団や宮古フロイデ合唱団など大人から子供まで8団体が息を合わせて熱唱し、聴衆を沸かせた。
 合唱祭は午後7時開演。同少年少女合唱団による「はじめの一歩」、「ハイサイシーサー」でスタートした。軽快なリズムとかわいらしい歌声で観客を楽しませた。北中学校合唱部は「あの素晴らしい愛をもう一度」、「夢の世界を」、東小合唱部は「未来を旅するハーモニー」、「児童合唱のための狩俣ぬくいちゃー」などが披露された。
 ほかの団体もそれぞれ息の合ったハーモニーで聴衆を魅了。大所帯のひらら女声コーラス「きらきら」は55人で華やかな舞台を演出した。
 最後は出演者226人全員で「夏の思い出」、海のまほろばより「祈り」を合唱。他団体との交流を深め、合唱祭を楽しんでいた。

 写真説明・8団体が出演し、息の合ったハーモニーで聴衆を魅了した=23日、マティダ市民劇場

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模造刀持ち「町長に会わせろ」/宮古署・45歳男を現行犯逮捕

 宮古署は24日午前11時40分、上野村野原に住む農業の男(45)を銃刀法違反で現行犯逮捕した。男は同日午前9時59分ごろ日本刀の模造刀を手に、城辺町役場で「町長、助役に会わせろ」などと大声で要求。職員の説得に応じ立ち去ったが、約1時間30分後、上野村役場にも現れ、警戒中の同署員に逮捕された。けが人はいない。
 宮古署の調べでは、男の所持していた模造刀は刃渡り相当部分約73センチ。犯行当時、男は酒に酔っており、呼気1リットル当たり0・45%のアルコールを保有していたという。取り調べに対し、意味不明の言動はするが事実を認めているという。
 城辺町職員などによると、同町役場玄関前に乗用車で乗り付け、2階の総務課まで上がり、町長らとの面会を要求。その際、さやから模造刀を抜いて見せたという。総務課長らが面会の理由を尋ねたが、答えなかったため、帰宅を促した。
 上野村役場でも男は2階の総務課まで上がり、模造刀を抜いて天井からつり下がっている案内板を突き、「責任者を出せ」などと騒いだという。職員がなだめながら対応していたところ、同署員が駆け付け逮捕した。

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母校 狩俣小に本贈る/電通沖縄社長の大浦さん

 平良市狩俣出身で電通沖縄の大浦敏男社長は24日、母校の平良市立狩俣小学校(浜川聖紀校長)を訪れ、約400冊の本を寄贈した。同校は昨年9月の台風14号で図書館の窓ガラスが割れるなどして全図書の90%以上が水浸しになり読めなくなっていた。
 今回の本の寄贈は電通社員らで構成されるボランティアグループ「電通古本市の会」の実施するキャンペーン「子供たちに本を」〜アフガンと宮古島の子どもたちのために〜の一環で行われた。
 同キャンペーンは同社員の家庭などから不要になった本を募り、内戦の続くアフガニスタンと、台風で被害に遭い本が読めなくなった同校の児童らに贈り、支援しようと3月15―19日まで行われた。
 贈呈式で大浦社長は「私たちにできるだけのことをさせてもらった。たくさん本を読んで役に立ててほしい」と呼び掛けた。
 児童を代表して児童会長の大山智子さん(6年)は「先輩の優しさがたくさん詰まった本をたくさん読みます」と感謝した。
 浜川校長は「感謝の気持ちを忘れずに、本を読んで知識を深めてください」と話した。

 写真説明・大浦社長(右)から児童らに本が贈呈された=24日、狩俣小学校

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