200平成16  19曜日

欠席、中座で定員割れ/平良市議会一般質問

 開会中の平良市議会(池間青昌議長)6月定例会は18日、一般質問初日が行われたが4番目に登壇した亀浜玲子氏の質問中に議場にいた議員は池間議長を含めわずか11人で定数割れとなり、議事が中断した。この前代未聞の珍事?に池間議長が休憩を取り退席している議員に着席するよう求めた。2、3分の休憩後に再開されたが、議会軽視を指摘する声も上がっている。
 平良市の議員定数は24人だが、現在の議員数は21人。議会が成立するには定数の24人の半分(12人)が出席していることが条件となっている。開会前に議会事務局に欠席を申請していたのは3人でその後、午後からの欠席を申請した1人を合わせた4人が午後の段階で欠席となっていた。結局、午後段階で17人が議場にいるはずだったが、亀浜氏の質問中に議員の何人かが中座して一時、定足数を割ってしまった。
 この日は、来月の参議院選挙に出馬を予定している浜四津敏子公明党代表代行の来島などもあり、公明党の2人の議員は午後の一般質問には参加していなかった。また、告別式出席のために欠席を申し出た議員もいた。
 ある市議会議員からは「こんな状況になって情けない。議員の議会軽視としか言いようがない。簡単に欠席したり席を外す議員が多すぎる。こんな議員が市民の代表であることが問題。また、選んだ市民にも責任はある。このような状況なら議会を解散するべき」など強い口調で問題視する意見も聞かれた。
 今回の件について下地嘉春議会事務局長は「議会前に池間議長が、出席数が少ないため定数を割る恐れもあることからむやみに席を立たないよう注意を促してあったにもかかわらず、このような状況になった。長年いる職員に聞いてもこのようなことは初めてだと言っている」と述べた。 
 
 写真説明・議員が定足数を満たさず議事が中断する珍事?が発生した平良市議会=18日、市議会議場

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金星通過とプロミネンスの同時撮影に成功/自然の家の下里所長

 今月8日に観測された金星の太陽面通過現象で、県立宮古少年自然の家の下里進所長が、金星の通過と同時に太陽表面のプロミネンス(紅炎)が吹き出す瞬間の撮影に成功した。同日は雷注意報が発令され、接近していた台風の影響で小雨まじりの曇り空。午後からの少しの晴れ間に、同所設置の太陽望遠鏡を使い、撮影に成功した。カメラは「クールピクスe990」。関係者は「ちょうど金星が通過し始めた瞬間に巨大なプロミネンスが捉えられた貴重な画像」と喜んでいる。

 写真説明・左下の黒点が金星。太陽の表面から巨大なプロミネンスが吹き出している=6月8日、県立宮古少年自然の家下里所長撮影

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第1号の住宅が着工/城辺町保良の分譲住宅

 城辺町保良地区に分譲されたサンシャインハイツ保良(12区画)に18日、初めての住宅が着工した。第1号とあって宅地を分譲した同町の職員ら関係者も多数駆け付けて盛大に祝賀。厳粛な地鎮祭を執り行い、住宅着工に伴う保良地区の発展を願った。
 第1号住宅を着工させたのは神奈川県から宮古島に移住している高沢勝幸さん。地鎮祭で高沢さんは「心、海、自然の3つの美しさを見て宮古に永住しようと思っていた。自分が家を建てることで城辺町が活性化すれば幸い。今後、保良地区の人たちと交流を深めていきたい」と話した。
 同町企画振興課の下地達男課長は「建築第1号をうれしく思う。これを機会に、さらに販売と建築が進むことを望みたい」と話し、第1号の住宅着工に伴う相乗効果に期待を込めていた。
 サンシャインハイツ保良は国道沿いに分譲されており、宅地の総面積は5702平方メートル。1区画当たりの面積は466−500平方メートル、1坪当たりの平均単価は1万6378円、1平方メートル当たりでは4963円。18日現在で12区画中、7区画が販売済みとなっている。
 同町では宅地購入の条件として、所有権移転の日から5年以内の建物建築を定めているほか、所有権移転の日から5年間は第3者に譲渡または賃貸することは不可としている。これに違反した場合は町に対して違約金の支払い義務が生じる。

 写真説明・地鎮祭を行い、住宅着工に伴う保良地区の発展を願った=18日、城辺町保良地

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「善行賞」に本村君(久松中)・伊志嶺さん(福嶺中)日本善行会沖縄県支部

 日本善行会沖縄県支部(大山盛稔支部長)の表彰式がこのほど行われ、宮古からは校内の環境美化活動に取り組む本村繁成君(久松中3年)とボランティア活動を行っている伊志嶺奈穂さん(福嶺中3年)の2人が表彰された。本村君は「表彰されると知ったときはびっくりした。とてもうれしい」とはにかんだ。伊志嶺さんは「ボランティアは地域のために役立てばと思い始めた。表彰されてうれしい。これからも地域の人と交流を深めたい」と笑顔で話した。
 本村君は入学して間もなく、大田敏盛校長に誘われて毎朝、校門前の清掃をするようになった。今では野球部のキャプテンも務めるなど責任感が強く、今では8人ほどの後輩たちと共に美化作業に汗を流す。
 大田校長は「継続するのは本当に難しいこと。1年生のころから続けるなんてまれなこと」と手放しでほめた。
 一方の伊志嶺さんは、宮琉太鼓を各種行事で披露したり、保育所での絵本読み聞かせ、お年寄りに花のプレゼントなど地域でのボランティア活動が評価された。
 仲宗根恵司校長は「福嶺中では全校生徒34人の1人ひとりの活動が素晴らしい。伊志嶺さんだけでなく学校全体が表彰を受けたと思う」と喜んだ。

 写真説明(左)・表彰状を手に笑顔の本村君=17日、久松中学校
 写真説明(右)・笑顔を見せる伊志嶺さん=18日、福嶺中学校

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「ありがとうコンサート」27日に開催/モンゴルの子供たちが来島

 モンゴルの子供たちによる「サンバイノーありがとうコンサート」(主催・同コンサート実行委員会)が27日、平良市のマティダ市民劇場で開催される。午後4時半開場、同五時開演。入場料は1000円。チケット購入、問い合わせ先はアパマンショップ宮古島店(電話0980-73-4500)まで。
 同コンサートは、貧困に苦しむアジアの子供たちを支援するNGO沖縄アジアチャイルドサポート(池間哲郎代表理事=上野村出身=)が中心となって行っているもので、同NGOがモンゴルのダルハン市に建設した貧困に苦しむ子供たちの保護施設「ダルハン沖縄の家」やモンゴル芸術学院の子供たち8人が来島する。コンサートでは池間代表が講演を行いモンゴルの子供たちについて講話するほか、舞台では子供たちがモンゴルの伝統的な歌や踊り、曲芸、楽器演奏などを披露する。
 また、下地町立来間小中学校の生徒や風の陣太鼓も出演し、モンゴルの子供たちとともにコンサートを盛り上げる。収益金は「ダルハン沖縄の家」の運営資金として寄付される。モンゴルの子供たちはコンサートのほか、平良市立北中学校や城辺町立砂川中学校も訪れ、生徒たちと交流する予定。
 同実行委員会では「宮古でも何らかの形で支援したかった。貧しい中でも生き生きとしている姿の子供たちを見てほしい」として、多くの来場を呼び掛けている。
 宮古での開催には、宮古島倫理法人会、中小企業家同友会、宮古青年会議所などが協力する。

 写真説明・多くの来場を呼び掛ける砂川栄実行委員長(左から2人目)ら=18日、ゲンキ乳業

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