200平成16  曜日

合併期日4月1日以降に/城辺町・下地町議会全員協

   城辺町議会(伊志嶺幹夫議長)と下地町議会(川満廣俊議長)は8日、全員協議会を開き、いずれも合併期日を来年4月1日以降とし、具体的な期日については今後協議していく意見でまとまった。この日の全員協議会は、先月行われた多良間村を除く5市町村長会議で、合併期日を来年1月1日とする方針を撤回し、川田正一上野村長の申し入れ通り来年4月1日以降で調整する方針が決まったことを受け開いたもので、両議会とも川田村長の要望を受け入れる形となった。両議会の意見はきょう開かれる5市町村長会議で報告される。平良市議会、上野村議会はきょう午前中にも全員協議会を開き方針を決める予定。

 城辺町議会の全員協議会は午前9時から委員会室で開かれ、川田正一上野村長が要望している5市町村合併期日の「05年1月1日」から「同4月1日以降」への変更について話し合った結果、川田村長の意向を受け入れることで意見をまとめた。具体的な期日については、今後協議していくことになった。
 協議では照屋秀雄氏が「4月に合併した場合と1月合併では、優遇される交付税額はどれくらい違うのか」と質問。これに対し合併協議会事務局長の下地敏彦助役は「1月1日に合併すると、約18億円がもらえないことになる」と話した。また、1月合併については、スケジュール的に無理があるとの考えも示した。
 友利光徳氏は平良市や伊良部町の特別会計などの赤字を懸念。仲間克町長は「以前から協議会で赤字問題は取り上げているが、それでも合併した方が宮古のプラスになると、意見がまとまっている」と話した。
 各市町村の財政については、下地智氏が「財産と負債を金額で示し、トータル的に判断すべきだ」との主張が受け入れられ、後日、事務局が資料を提示することになった。
 伊志嶺幹夫議長は「任意協議会を設置しなければ法定協議会に参加しないと主張している上野村議会を、川田村長は本当に説得できるのか」と疑問を投げ掛け。これに仲間町長は「大丈夫だと思う」と、答えた。
 一方、下地町議会の全員協議会では、川満省三町長が5市町村長会議で合併期日を4月1日以降と決定したことなどを説明。「下地町の考えとして合併はいつがいいのか話し合ってもらいたい」と合併期日の検討を求めた。
 協議の中では、各市町村の足並みがそろわない状況での期日決定は見送った方がいいとする意見や、赤字を抱える平良市と伊良部町との合併に懸念を示す意見が挙がった。また当初上野村が示していた合併期日を来年6月1日とする案を検討しようとの声もあったが、最終的には具体的な期日は他町村の足並みがそろった状態で検討していくことでまとまった。
 上地優二氏は「足並みがそろわない状態で期日を決められるかが心配」、垣花武一氏は「各市町村の期日がばらばらならまたやり直しになる」、嵩原富三氏は「市町村長会議後に他市町村の意見を聞いてから再度協議して決めてはどうか」、保良榮男氏は「しっかりした骨格がないと議論できない」などと各市町村の動きを見た上で具体的な期日日程を検討する考えを示した。池間健榮氏は「川田(上野)村長が話していることを審議してからでも遅くはない。町内の第3セクターの問題や他市町村の問題からしっかり議論すべき」とした。
 川平洋氏、仲里誠高氏は赤字を抱える平良市と伊良部町との合併を懸念し、仲里氏は「合併には基本的には反対。メリットが考えられない」と合併反対の態度を示した。

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市職員給与、4%減で妥結へ/労組側は苦渋の選択

 平良市(伊志嶺亮市長)が2つの職員労働組合(自治労市職労、自治労連市職労)に提案している職員給与削減案について近日中にも4%減で職労側との交渉がまとまる見込みとなった。
 これまで当局側は職労との交渉を重ねてきたが5%減の態度を崩さなかった。しかし、7日に4%減案を職労側に示し、妥結に向け最終的な調整に入り、近日中にも4%減案の確認を職労側と行いまとまる見込みとなっている。
 これまで、職労側は当局に対して、今後予想される人事院勧告に伴う給与減などを考慮して3%カット案と、当局案では廃止となっていた役員加算については課長補佐級以上は大幅減とするも子育てなどで大きな出費が予想される中間層(係長、主事等)に配慮して役員加算を現行か1%カット程度に押さえた案を示していた。
 当局側は役員加算については理解を示し中間層に配慮した案を示したが基本給の5%減については譲らなかった。
 今回の4%減案は当局の5%減と職労側の3%減案の中間を取った形となり、職労側と当局が妥結すれば伊志嶺市長がその内容について報告する予定となっている。

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宮高放送部、ラジオ2部門で最優秀賞/放送コン県大会

 第51回NHK杯全国高校放送コンテスト沖縄県大会(主催・県高等学校文化連盟など)が4、5の両日、那覇市の県女性総合センターてぃるるなどで行われ、県立宮古高校放送部(下地薫部長)がラジオドキュメント部門、創作ラジオドラマ部門で最優秀賞に輝いた。また、テレビドキュメント部門で優秀賞を受賞した。平良啓顧問は「最後まであきらめずに頑張った成果」と生徒たちを評価。同部は7月に東京都で開催される全国大会に県代表として出場する。

 この大会は、情報発信としての放送活動の発展などを狙いに開催。今回受賞した3部門のほか、アナウンスや朗読などの個人部門も含め計7つの部門が設けられている。県内では、ラジオドキュメントに7校、ラジオドラマに11校、テレビドキュメントに11校がエントリーした。
 同部では、今コンテストへの作品出品に向け、生徒たち自身で決定したテーマと台本に沿って校内外で取材を重ね、構成や編集作業に力を注いできた。
 また、コンテストに悔いを残さないようにと、部員7人の少人数ながら個人部門にも掛け持ちでエントリーし、1人何役もこなして活動したという。作品に対し審査員は「身近なところに好奇心を持ち取材を深めている」「取材結果を自分の視線で分析している」などと講評した。
 3年生の堀麻衣さんは「締め切り間際に完成し自信がなかったが、発表を聞いたときは感激して涙が出た」と感想を話し「全国大会までに作品を修正してより質を高め、入選できるように頑張りたい」と今後の意気込みを語った。
 全国大会は、7月22日から25日までの期間、東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターなどで行われる。
 受賞作品と部員名は次の通り。(敬称略)
 【受賞作品】▽「心声10代たまり場」(ラジオドキュメント部門)▽「櫻Run」(創作ラジオドラマ部門)▽「君の掌がささやく時」(テレビドキュメント部門)
 【部員】▽3年=下地薫、砂川実穂、伊志嶺沙弥香、堀麻衣▽2年=与那覇奈緒、下地芙由美、宮国綾子

 写真説明・最優秀賞、優秀賞を受賞し笑顔を見せる部員たち=8日、宮古高校放送部室

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壮行ライブにファン熱狂/コザ音楽祭、きょう本選

 第6回KOZA音楽祭(主催・県ロック協会)に宮古地区代表として出場するロックバンド「インクルシャー」の壮行ライブが7日、平良市内のライブハウスで開かれた。集まった多くの関係者やファンの前で熱のこもった演奏を披露し本選での活躍を誓った。同バンドはきょう9日、沖縄市民小劇場あしびなーで本選に挑む。
 インクルシャーはハードコアパンク系バンドで結成2年目。下地慎治さん(Vo)、砂川一さん(G)、友利浩二さん(G)、照屋正さん(B)、翁長賢一さん(Dr)の5人組。
 リーダーの翁長さんは、「審査される大会に出るのは初めてだが、やるからにはいつも以上に頑張りたい」と抱負を語った。
 この日は本選で演奏する「イングリアン」のほか、「warm」「チンカイ」などを、本番さながらの迫力あるライブで会場を盛り上げていた。

 写真説明・熱のこもった演奏で会場を盛り上げたインクルシャー=7日、平良市内の「GAKAGOYA」

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オカガニ、海岸へ移動/池間島・雌の抱卵に備え

 平良市池間島で3日夜、オカガニ(オカガニ科)の雄の集団が内陸部から海岸へ移動した=写真。雄は砂地で巣穴を掘り、7月2日の満月の前後に波打ち際で放卵する雌の迎え入れに備えた。
 オカガニは池間湿原などに生息。雄は一斉に海岸へ向けて移動した。一周道路の草むらから辺りを警戒した後、横断を開始した。横断中、車の下敷きになるオカガニもおり、車による輪禍は後を絶たない。
巣穴を掘った後、雄は再び内陸部へ戻り雌と交尾。雄は今月下旬から再度海岸へ移動し、巣穴で待機する。雌の中には放卵後、巣穴に入り、雄と交尾を行うものもある。
 オカガニは、甲長が61ミリ、甲幅が76ミリ。1匹の雌個体は年に2、3回放卵すると言われている。鹿児島県のトカラ列島以南に分布する。

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