200平成16  曜日

芸能パレード取りやめ/宮古まつり日程決まる

 第31回宮古まつり実行委員会(実行委員長・伊志嶺亮宮古市町村会長)の総会が3日、平良市役所で開かれ、第1回以来続いてきたメーンイベントの芸能パレードを取りやめにすることが決まった。平良市の財政難や協賛金の減少傾向を理由に挙げている。日程は7月16―18日までの3日間。最終日の芸能祭は、オリオンビアフェストと抱き合わせで行う。

 取りやめに対し市民からは「寂しい。パレードが無いと、宮古まつりという感じがしない」、「残念。パレードが無いと、まつりのPR度が違うと思う。できれば復活させてほしい」、「パレードはまつりの花。あれが有ると無いとでは、熱気が違う」―などと惜しむ声が出ている。
 総会の席上、伊志嶺実行委員長は「もしも市町村合併が実現したら平良市主体の宮古まつりは、今年が最後になるので、成功させるよう頑張ってほしい」とあいさつした。
 議事では実施要綱案や予算案を審議し、承認した。
 予算案によると、当初予算の総額は561万1000円で、前年度の1453万円より891万9000円(61%)減少。
 歳入は、平良市の補助金が前年度比300万円、協賛金が同440万円それぞれ減少した。
 祭りは16日が▽歩行者天国▽物産展▽野外レゲエライブフェスティバル、17日が▽豊年祈願祭▽歩行者天国▽ミス宮古発表会▽大綱引き▽物産展、18日が▽芸能祭―などの日程。今年はパレードのほかに、旗頭、花火、沖釣り大会も取りやめになった。
 レゲエライブは宮古観光協会青年部結成20周年を記念するイベントで、国内を代表するミュージシャン2組、島内ミュージシャン数組の出演を予定している。
 芸能祭は、昨年までカママ嶺公園で行われていたが、今年はオリオンビールの要望を受け、前福多目的運動場で実施することになった。

 写真説明・昨年の宮古まつり芸能パレード(資料写真)

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県議選、3日攻防に突入/各陣営、総力挙げ集票

 5月28日に告示された県議会議員選挙(6日投票)は3日、「3日攻防」に突入した。宮古の2選挙区(平良市区、宮古郡区=ともに定数1)はそれぞれ 3つどもえ選挙となり、選挙戦大詰めを迎えて各陣営ともこれまでの活動の総まとめとして集票の再確認、期日前投票、ポイント演説、街頭遊説など総力を挙げた運動を展開している。
 選挙戦終盤を迎えたことについて市区の坂井民二陣営は「これまで同様の運動を展開し、集票と期日前投票に力を入れたい」と話す。奥平一夫陣営では「市民とのスキンシップを図った運動と遊説で『一夫』を浸透させたい」と意気込む。嵩原弘陣営では「戸別訪問を中心にこれまでの取り組みを再確認して支持票を固めたい」と述べた。
 一方、郡区では重点地区ととらえた地区での運動強化や票の掘り起こしに各陣営とも躍起だ。下地一美陣営は「各支部で票の再確認と支持票の確保を図りたい」と意気込む。砂川佳一陣営は「まとめた票の再確認と支持票を守り抜きたい」と話す。西里秀徳陣営は「今後は下地町を中心に票の掘り起こしを図りたい」と述べた。
 3つどもえ構図は市区、郡区ともに選挙戦をヒートアップさせ、期日前投票の投票率も県平均から比べても高くなっている。しかし、各陣営とも票読みには苦戦を強いられている状況で3日攻防の取り組みが当落に大きく影響しそうだ。

 写真説明・3日攻防に突入し、各陣営はポイント演説などで支持、支援を訴えている=3日、平良市内

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宮農環境班が大賞/日本水大賞表彰式

  第6回日本水大賞(主催・同大賞顕彰制度委員会)の表彰式が3日、東京都千代田区の科学技術館で行われ、宮古島の地下水保全活動への取り組みを続ける宮古農林高校環境班が大賞(グランプリ)と青少年研究活動賞の2賞を受賞した。同賞創設以来、ダブル受賞は初の快挙。表彰式に引き続き受賞活動発表会もあり、同班のメンバーは緊張の面持ちで研究内容を発表した。青少年研究活動賞の副賞として同班は 8月にスウェーデンで行われる「ストックホルム・ジュニア・ウオーター・プライズ」の国際コンテストに日本代表として参加する。

 表彰式には同班代表の川平勉君をはじめ、山口香さん、砂川大輔君、津嘉山貴希君の3年生4人と、2年生の垣花勝彦君、前里和洋教諭が出席した。式には秋篠宮ご夫妻、小池百合子環境相、各省庁の関係者らが出席。生徒らは興奮を隠し切れない様子で式、発表会に臨んだ。
 表彰式で秋篠宮殿下は「『学びながら環境を守る』という姿勢が世界に広がっていくよう願っている」と述べられた。
 表彰式と活動発表会を終え、川平君は「国を代表するような立派な方々の前で発表できたのは光栄なこと。心臓が飛び出そうなくらい緊張した」とほっとした様子で話した。山口さんは「とても驚いている。初のダブル受賞ということで、本当にうれしい」と笑顔を見せた。
 前里教諭は「日本を代表するような最高の賞を頂き、信じられない気持ち。小さな宮古島の地下水を守るという地道な研究を高く評価していただき、感謝している」と喜んだ。
 日本水大賞は水循環系の健全化に貢献する諸活動を支援する目的で1998年に創設された。第6回の今年は全国から201件の応募があった。2002年から設けられた「青少年研究活動賞」には全国の高校から15件が寄せられた。
 大賞を受賞したのは同班の「宮古島の命の源である地下水を硝酸態窒素の汚染から守る保全活動」、青少年研究活動賞を受賞したのは「宮古の水を守れ〜土壌蓄積リンで環境に優しい有機肥料作り〜」。
 審査講評で同委員会は「過剰な施肥を避ける有機質肥料の開発研究と普及は問題解決型研究としてレベルの高い成功例」と高く評価している。

 写真説明・日本水大賞のグランプリと青少年研究活動賞をダブル受賞した宮古農林高校環境班の生徒ら=3日、東京都千代田区の科学技術館

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町民の応援のおかげ/伊高男子バレー部が優勝報告

 今月1日に開かれた県高等学校総合体育大会のバレーボール競技で2連覇を果たした伊良部高校の選手らが3日午後、伊良部町役場を訪ね、浜川健町長に優勝報告を行った。選手らはこれから開催される九州大会と全国大会では、上位入賞を目指すと意欲を示した。
 同校の比屋根充校長は「選手たちは力いっぱい粘り強く頑張り、全勝した。これも浜川町長をはじめ町民の応援のおかげ」と感謝した。
 城間亮監督は「九州で合宿を行ってから今大会に臨んだ。決勝でライバルの西原高校を倒した」と述べ、選手たちの活躍をたたえた。
 天願誠也主将は「県大会では昨年優勝しており、今回は2連覇が懸かっていたのですごくプレッシャーがあった」と振り返り「九州大会ではベスト4、全国大会では上位入賞を目指したい」と言葉に力を込めた。
 浜川町長は「優勝おめでとう。つなぐバレーが良かった。これから練習に練習を重ねて九州大会を制覇してください。島を挙げて応援する」と激励し「資金(派遣費)は心配しないで」と述べ、全面的に支援する姿勢を示した。
 さらに浜川町長は「少子化のが進み、伊良部高校の廃校が心配されるが、皆さんが頑張れば県は存続させる。伊良部高校の存続を懸けて頑張ってください」と激励した。
 九州大会は18日に沖縄本島で、全国大会は8月に広島県でそれぞれ開催される。

 写真説明・浜川町長(前列左から4人目)に優勝を報告した選手ら=3日、伊良部町役場 

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実りある航海実習を/翔南高、3年生が海外へ出航

 県立翔南高校(狩俣武則校長)海洋科学科の3年生20人は3日、実習船の海邦丸五世(499トン)に乗船し、42日間の航海実習のため寄港先のオーストラリアへ向けて平良港を出航した。一行は南太平洋での調査操業などを実習し、来月14日に帰港する。
 3日夕方、平良港で航海乗船式が行われ、父母や在校生らが実習生を激励。狩俣校長は「実習船は動く教室。船内の装備、設備の勉強なども含めて学ぶべきことは多く、期間中は忍耐力と協調性がおのずと育つと思う。多くのものを培い、今後の人生に役立てて」と実習生らを励ました。
 また、生徒らを率いる金城幸徳船長は「実習はこれまでの勉強の集大成になる。秩序を守り、将来の第一歩に向けて実りある航海にしよう」と呼び掛けた。
 これを受け実習生代表の国吉健太郎君が「船長はじめ乗組員の皆さんの指導をよろしくお願いします」と襟を正し、駆け付けた父母らに向かって「見送りの皆さん、元気に行ってまいります」とあいさつした。
 生徒らは、父母や在校生らが見守る中、5色のテープをなびかせて出航した。

 写真説明・色とりどりのテープで父母らに見送られ、翔南高校の実習生らが平良港を出航した=3日、平良港

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