200平成16  5 24曜日

下地陣営が総決起/県議選宮古郡区・初当選向け支持者気勢

 6月6日に投開票される県議会議員選挙宮古郡区(定数1)で、すでに出馬を表明している新人2人の総決起大会が23日夜、開かれた。2人は集まった大勢の支持者らを前に、選挙戦勝利に向けた一致団結を呼び掛け。それぞれの応援弁士も駆け付けて「県政の場で活躍させてほしい」と支持を訴えた。最後は「ガンバロー三唱」で気勢を上げ、大会を締めくくった。

 宮古郡区から立候補を予定している新人、下地一美氏(52)=保守系無所属=の総決起大会が23日、城辺町農村環境改善センターで開かれた。宮古5町村から大勢の支持者が集い、下地氏の初当選に向け気勢を上げた。下地氏は八つの政策を掲げた上で「住民の声を県政に反映させたい。宮古の政治風土を浄化させ、選挙後のわだかまりもない住みよい宮古をつくりたい」と述べ、詰め掛けた支持者により一層の支持を呼び掛けた。

 大会は午後6時半から開かれ、会場には城辺町議会の革新議員をはじめ、前伊良部町助役の川満勇氏、多良間村議会議員の森山実夫氏、平良市議会議員の友利恵一氏らが顔をそろえた。
 後援会の松川光雄会長は「下地一美は若さと情熱、行動力を兼ね備えた代表者だ。保守、革新の垣根やしがらみを超えて、掲げた8つの政策をやり遂げる。小さなさざ波がいま大きなうねりとなっている。気を緩めることなく支持者の皆さんが 1人あと1票ずつ集め、絶対に勝ちましょう」と支持を呼び掛けた。
 続いて後援会伊良部支部の仲間明典支部長は「私たちの目標は下地氏を当選させること。そのためにはゆるぎない団結が必要」と一致団結を訴えた。
 この後、下地氏が登壇し「現職2人の県議が協力し合って宮古の諸問題に取り組んでいるとは思えない。党利党略にとらわれ、宮古の声が県政に反映されない」と現職を批判。「目先の利益、いろいろな圧力などに負けず私に力を貸してほしい。一般庶民のために政治は必要だ。党利党略などしがらみのない私をご支持、ご支援いただきたい」と強調した。
 浦添市議会議員の下地恵典氏、北谷町議会議員の洲鎌長栄氏が登壇し、「宮古には強いリーダーが必要だ。人間味あふれる下地氏が的確」と下地氏の当選を求めた。
 最後には会場に集まった大勢の支持者とともにガンバロー三唱で気勢を上げた。
 下地 一美(しもじ・かずみ)1951(昭和26)年8月9日生まれ。52歳。城辺町比嘉出身。沖縄大学卒。現在は宮古地区市町村合併協議会委員を務める。

 写真説明(上)・ガンバロー三唱で気勢を上げる支持者ら=23日、城辺町農村環境改善センター
 写真説明(下)
・県議選当選に向け支持を訴える下地一美氏

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西里陣営が総決起/県議選宮古郡区・勝利目指して一致団結

 宮古郡区で出馬を表明している前上野村助役で会社役員の新人、西里秀徳氏(61)=保守系無所属=の総決起大会が23日、上野村の農村環境改善センターで行われた。西里氏は保革の枠を超えた「農民党」として県政の場で農業振興、離島振興に全力を尽くすことを強調。「郡区から出る県議は農業を知っている人でなければならない」と支持を訴えた。会場には大勢の支持者が詰め掛け、西里氏の初当選に向けて気勢を上げた。

 総決起大会には前衆議院議員の下地幹郎氏や下地町、伊良部町、多良間村の各議員ら多くの支持者が駆け付け、西里氏を激励したほか、川田正一上野村長も応援のメッセージを送った。
 主催者を代表してあいさつに立った西里氏後援会長の砂川功前上野村長は「全県下でも農漁業を元気にできるのは西里秀徳だけ。皆さんの力で県議会に送っていただきたい」と強く支持を訴えた。
 また、各町村の支部長、農業、漁業従事者らも登壇。西里氏の人柄を紹介した上で「最後の最後まで団結し、必ず西里秀徳を県政の場に送り出そう」と団結と支持を求めた。
 集まった支持者に対し西里氏は地下水の有効利用による農業振興や圏域の観光振興、若者の雇用促進による人口流出防止策などの基本政策に全力を注ぐことを強調。「今、宮古の農業は注目を集めている。だからこそ農業をよく知る人でなければならない。皆さんの思いを県政の場で反映させたい」と選挙戦勝利に向け、強い決意を示した。
 下地氏は「皆さんのために汗を流せるのは西里氏だけ。郡区のためにも西里氏の力を県政の場で反映させよう」と西里県議の誕生を訴えた。
 会場に詰め掛けた支持者は、西里氏を県政の場に送り出し、宮古郡区の声を県政に届けようと選挙戦勝利に向かってガンバロー三唱で団結を誓い、気勢を上げた。
 西里 秀徳(にしざと・ひでのり)1943(昭和18)年1月10日生まれ。61歳。上野村新里出身。日本農業実践学園卒。86年上野村助役。90年宮古土地改良区初代事務局長。現在は、パラダイスプランの会長。

 写真説明(上)・西里氏を当選させ、県政に送り出そうとガンバロー三唱で気勢を上げた=23日、上野村農村環境改善センター
 写真説明(下)・
来る県議選当選に向け支持を訴える西里秀徳氏

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好天の下、ハイレベルな試合/ビーチバレー宮古島大会

 「飛躍!明日へ 熱きビーチのチャレンジャー」をスローガンに下地町前浜ビーチで開幕した第5回ビーチバレー宮古島大会2004(主催・同大会実行委員会)は大会2日目の23日、予選と決勝戦が行われ、男子2人制では「森川・尾崎」チームが、女子2人制では「かえはるか」チームが、男女混成4人制では「Oliie」がそれぞれ優勝した。大会には選手、観客を合わせ2日間で延べ7800人が来場し、節目の大会を盛り上げた。
 この日の午前中は曇り空だったが正午ごろから天気が回復し初め、午後1時52分には最高気温27・7度を記録。大会初日の雨模様とは違い太陽の照りつける暑い1日となった。
 大会には男子2人制21チーム、女子2人制24チーム、男女混成4人制に96チームが出場。22、23の両日に予選、23日午後から決勝トーナメントを行った。日本ビーチバレー連盟公認の大会とあって国内のトッププレーヤーたちが参加しハイレベルな試合を展開した。
 今大会にはゲストとして招いた女優の秋野暢子さんや吉本興業の千原靖史さん、スキージャンプ金メダリストの葛西紀明選手らも参加し、花を添えた。また、スポーツDJの山本ゆうじさんによる音楽に乗せた軽快な実況で大会を盛り上げた。

 写真説明・好天の下、優勝を目指し白熱したプレーを展開する選手たち=23日、下地町前浜ビーチ

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環境保全条例案を答申/検討委員会、6月議会に再提案へ

 平良市環境保全条例案検討委員会(委員長・中西康博東京農大助教授)は23日、伊志嶺亮市長から諮問されていた同案について一部修正を加えて答申した。答申では、これまで議会でも指摘された「事業者」を具体的に「発注者」と位置付け、公共工事の場合は平良市が発注者となることなどが示された。答申を受けた伊志嶺市長は「この答申内容を踏まえて宮古の環境保全に役立つ条例にしたい。6月議会に上程して議会の理解を受けたい」と述べた。

 同日午前中には最終となる第6回の会合が市役所会議室で開かれ、各条項の文言について最終的な調整が行われ全会一致で同案をまとめて午後には答申となった。
 これまで議会で議論の対象となった「モニタリング調査」についてはこれまでの協議で「事業者にかなりの経済的負担を強いる可能性がある」との指摘があり、条例案の中に「市長が必要と認める場合、モニタリングに要する費用の一部を市が事業者に助成する」との文言も新たに盛り込まれた。「地域指定」については前回の委員会までに盛り込むことでまとまっている。
 市長に答申書を手渡した中西委員長は「厳しいスケジュールの中で答申した。今後は、行政努力でより良い条例案として制定してほしい」と述べた。
 そのほかの修正部分としては事前届出の項目で「樹木の伐採」を「地下涵養林、森林法に基づく防風、防潮林等の樹木の伐採」とし、定義の項目で廃棄物については畜産廃棄物は対象外であることを明記するため「ただし、畜産廃棄物は『家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律』に準ずるものとする」との文言が付け加えられた。
 環境保全条例制定については昨年の6月議会に提案されたが、12月議会で否決された。しかし市民から条例制定を求める要望や声が上がったため、市では条例案を市民を交えた検討委員会で審議した上で、改めて議会に提案するため今年3月末に学識者や市民で構成する検討委員会を発足させ、条例案や施行規則案の文言について検討してきた。

 写真説明=中西委員長(左)から伊志嶺市長(右)に答申書が手渡された=23日、平良市役所
 
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児童らが史跡めぐり/子ども博物館開講

 児童らが各テーマに沿って地域の歴史や文化を学ぶ「子ども博物館」(主催・平良市総合博物館)が23日スタートし、開講式と市内五カ所の史跡めぐりが行われた。
 この講座は、児童らが宮古の自然や文化、民俗などに関する体験学習を行い、郷土に対する認識を深めようと開催。市内の小学5年生26人が参加し、来年2月までの計7講座を受講する。
 開講式で砂川玄正館長は「体験学習を通して宮古の良さを知り、それをいつまでも守ってほしい。講座の時間は仲良く協力し、事故やけがなどのないように」と呼び掛けた。
 その後児童らはバスに乗車し、荷川取の「真玉御嶽(真玉神社)」や「湧川まさりゃ御嶽」などの史跡を見学。ガイドを務めた博物館職員が御嶽の由来などを説明すると、熱心に耳を傾け民話の世界に思いをはせていた。
 参加した根間夢乃さん(狩俣小5年)は、「昔の生活や遊びに興味があって応募した。最後の講座まで頑張りたい」と張り切っていた。
 また知念大樹君(鏡原小5年)は、「友達と一緒に参加した。今まではあまり関心がなかったけど、昔の話を聞いてみると面白い」と、新たな発見に楽しそうな表情を見せていた。
 同講座は今後、苧麻刈り、草木染め、昔の遊び、豆腐作り、野草雑炊作り、野鳥観察の各体験学習を予定している。

 写真説明=5カ所の史跡をめぐり、御嶽の由来に耳を傾ける子どもたち=23日、真玉御嶽前

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盆栽展、将棋大会入賞者を表彰/市民文化祭閉幕

 「創造する市民の文化」をテーマに22日から平良市中央公民館で始まった第31回平良市民総合文化祭一般・春の部(共催・平良市、平良市教育委員会、平良市文化協会)は23日、盛況のうちに閉幕した。同日午後 4時からは表彰式が行われ、「花と緑の園芸展盆栽の部」と将棋大会の入賞者計18人に表彰状が贈られた。
 盆栽の部には、日本盆栽協会宮古支部(下地徹支部長)のメンバーらが出展したレベルの高い作品が2日間にわたってずらりと並び、多くの愛好家らが詰め掛けて関心の高さをうかがわせた。また、23日に行われた将棋大会では、児童から一般まで多数が参加し、各試合とも白熱した戦いを展開した。
 花と緑の園芸展盆栽の部、将棋大会の入賞者は次の通り。(敬称略)
 【盆栽の部】▽市長賞=下地徹(ガジュマル)▽議会議長賞=砂川辰夫(オウハマボウ)▽教育長賞=池原一美(同)▽文化協会長賞=根間武次(シマヤマヒハツ)▽奨励賞=池間諄(3点飾)、津波古敏夫(同)、砂川弘(ハマシタン)、新城武一郎(3点飾)▽特別賞=羽地宣優(ハリツルマサキ)
 【将棋大会・小学生の部】▽優勝=粟国アレン(南小6年)▽2位=上地佑(同)▽3位=友利厚喜(西城小6年)
 【同・中高生の部】▽優勝=上里巧(宮高2年)▽2位=儀間智(同)▽3位=上里勇貴(平良中1年)
 【同・一般の部】▽優勝=下地恵茂▽2位=渡真利正次▽3位=山内洋一

 写真説明(上)=花と緑の園芸展盆栽の部で、各賞に輝いた愛好家たち=23日、平良市中央公民館
 写真説明(下)=将棋大会で上位に入賞した皆さん=23日、平良市中央公民館

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