200平成16  5 19 曜日

砂川陣営が総決起/県議選宮古郡区・再選目指し支持者気勢

 6月6日投開票の県議会議員選挙で、宮古郡区から立候補を予定している現職、砂川佳一氏(60)=自民公認、公明推薦=の総決起大会が18日、JAおきなわ宮古支店大ホールで開かれ、宮古5町村から大勢の支持者が集い、砂川氏の再選に向けて気勢を上げた。砂川氏は基本政策の実現を誓いながら「離島振興の夢を果たすために、島々の活性化に全力を尽くす」と強調し、詰め掛けた支持者に最後までの支持を訴えた。

 砂川氏の総決起大会は午後6時に開会。会場には城辺町、伊良部町、下地町、多良間村(兼本武雄収入役が代行)の各首長が駆け付けたほか、西銘恒三郎衆院議員や比嘉茂政副知事も出席。そのほか、各町村の議会議員をはじめとする大勢の支持者が顔をそろえた。公明党の白保台一衆院議員らは応援メッセージを寄せた。
 後援会の新城武男会長は「砂川佳一は1期4年間、粉骨砕身に頑張ってきた。今では内外から注目され、県議会内でも新風を巻き起こす議員に成長した。今回の選挙は前回以上の得票差で当選を勝ち取ろう」と述べ、さらなる支援を求めた。
 続いて、西銘衆院議員が登壇し「2期目の当選となれば県議会内での発言力が大きくなる」と強調。比嘉副知事は「砂川氏を県議会に送ってほしい」と述べ、それぞれ砂川氏の当選を求めた。
 この後、砂川氏があいつさに立ち「離島振興計画を具体的に、どのように進めていくかが大切になる」と述べ、1期目同様に離島振興に全力を尽くす考えを強調。その上で「県や国との連携を密にして課題解決に取り組んでいく」と力強く宣言した。最後には「皆さんの温かい心が今後の宮古を支える」などと再選に向けて支持を求めた。
 引き続き、宮古4町村の首長らが連帯のあいさつを行い、それぞれ必勝を誓った。
 砂川 佳一(すながわ・よしかず) 1943(昭和18)年8月1日生まれ。60歳。城辺町砂川出身。66年八幡大卒。2000年6月、県議会議員に初当選。現在は県議会文教厚生委員会委員長など務める。妻・博子さんとの間に2男1女。

 写真説明(上)・砂川氏の再選に向けガンバロー三唱で気勢を上げる支持者ら=18日、JAおきなわ宮古支店大ホール
 写真説明(下)・再選に向け決意を述べる砂川佳一氏

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上野村が合併協離脱/市町村合併・今月中に「4市町」めど付けへ

 上野村議会(平良隆議長)は18日、5市町村での市町村合併法定協議会発足に関する3度目の全員協議会を開き全会一致で5市町村での法定協議会発足を否決した。否決の理由については「赤字を抱えた自治体とそのまま合併すると不平等。話し合うため任意での協議会を発足すべき」などの意見が上がり「法定協発足の前に任意協議会の発足がなければ上野村は抜ける」との方針を決定。任意協については発足せずにこれまでの同様に首長会議で協議していくことが確認されており、今回の判断は事実上、合併協からの離脱となる。同村議会の判断を受け宮古地区市町村合併協議会長の伊志嶺亮平良市長は「どのような枠組みでも合併はする」との見解を示した。
 午前10時から同村役場で行われた全員協では、平良市の財政赤字などを指摘し、「このまま合併すれば不平等が生じる。合併はあくまで平等。片方が得をして片方が損をするというのはあり得ない」などの意見が続々と上がった。
 先月28日に行われた市町村長会議には同村の川田正一村長も出席。任意協は発足しないということが確認されているが、これについてある議員は「最終的な判断は議会にある。首長のみの話し合いだけでなく議会の意見を反映させるべき」などとして任意協の発足がなければ離脱する方針を強調した。
 議会の判断について川田村長は「各首長との話し合いの中で合併期日を含めた今後のスケジュールを変更し、協議がスムーズに進むのならば任意協を発足させる必要はない。議会の理解を得たい」と述べた。また、任意協発足が実現しなかった場合、離脱するという姿勢に対し「合併しないということはない」と明言した。
 一方、伊志嶺会長は「最終的には合併に積極的な市町村だけの法定協発足について今月中にはめどを付けたい」と述べた。

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120万円の使途不明金発覚/平良市 池間自治会

 平良市池間島の池間自治会(仲間章郎会長代行)は、前自治会長の就任期間中の経理に不明金が発覚したのを受け、1年遅れの2003年度通常総会を18日午後、池間公民館で開いた。仲間会長代行は、経理の実態について調査を進めていた同自治会再建委員会の経過報告の中で「領収書の無い使途不明金は120万円。本人(前自治会長)は、5月いっぱいに土地を売って全額支払うと言っている。本人からは返還の確約書を取ってある」などと説明した。会場を埋め尽くした会員らはずさんな経理に怒りを表していた。新会長の選出方法については、意見が2つに分かれ継続審議となった。
 前自治会長は、昨年12月に一身上の都合を理由に辞表を提出。同月に開かれた臨時総会で辞表は全会一致で承認された。同会長が03年度総会を8カ月間も開かないことから、自治会の運営は休眠状態となった。総会では、運営機能を正常に取り戻そうと、経理調査を重点に置いた再建委員会の設置議案が承認された。この日上程されたのは、02、03年度の収支決算と04年度の収支予算、敬老会特別会計が上程され原案通り可決された。一般会計では、02年度が54万円の赤字、03年度が53万円の赤字。2年連続の赤字運営の中、預貯金の残高が減少したという。
 仲間会長代行は「前自治会長が当初引き継いだ時の預貯金残高の総額は381万円あった。現在の残高総額は126万円」と述べた。
 03年度収支決算の収入では、この年に徴収した前年度分の会費37万9000円が計上された。支出の報酬では、前自治会長に8カ月分の72万円、会長代行に3カ月分の24万円がそれぞれ支払われた。
 ある会員は「報酬は減額すべきではなかったか」と不満をぶつけた。また、支出の水道光熱費で街灯修理費が44万7000円掛かったことについて、「街灯は昨年9月の台風14号で被害を受けた。どうして災害復旧を行政に要請しなかったのか。他の自治会は行政からの災害復旧費で修繕した。自治会費を余分なものに使わないでほしい」と強く要望した。
 04年度収支予算では収入・支出とも348万9000円とした。

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1500万円盗難から4年/捜査難航、迫る時効

 平良市内の警備会社の事務所入り口が壊され、現金約1500万円が盗まれた事件はきょう19日で発生から4年を迎えた。宮古警察署にはこれまで、関連する情報が数件寄せられたが、犯人に直接結ぶ付くものはなく、捜査は難航している。同署では「重大事件」の1つとして事件発生当時の隊員からの聞き込み、目撃者の割り出しなどの地道な捜査を展開。迫る2007年5月20日の時効までに事件の全容解明を目指す。
 事件は、2000年5月19日午後11時56分ごろ、平良市内にある警備保障会社で発生。同時に異常発生を知らせるベルが鳴った。別の場所を巡回中だった同社の警備員が約十分後に事務所に戻ったが、出入り口のドアのガラスが割られ、中にあった金庫から現金約1500万円が盗まれていた。
 金庫はこじ開けられた形跡がなかったこと、十分足らずの素早い犯行だったことなどから同署では当初、内部事情に詳しい者の犯行との見方を強めた。
 しかし、事件発生が深夜だったこと、物的証拠に乏しいことなどから捜査は暗礁に乗り上げる格好となった。
 事件当時、この警備会社に勤務していた隊員らは入れ替えなどで数年前からいない。しかし、事件を教訓とし、隊員に徹底した教育を行い、夜間でも鮮明な画像を記録する防犯カメラの設置、出入り口のガラスを強化ガラスにするなどの防犯対策を施した。責任者は「早く犯人が捕まり、解決してほしい」と言葉少なめに話した。
 宮古警察署の國吉盛純副署長は「地道ながらも捜査は進んでいる」と強調。「時効までの3年間で解決を目指し、全力で捜査する」と語気を強めた。
  (福里賢矢記者)

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7月3、4日に開催/3年ぶりに城辺町民まつり

 第28回城辺町民まつりが7月3、4の両日に開催されることがこのほど決まった。同まつりは2001年以来、3年ぶりの開催。同町(仲間克町長)が来週中にも同まつり実行委員会を開き、イベント内容などを確認する。今回のまつりは、仮に市町村合併した場合は「最後の町民まつり」(町企画振興課)になることから、より趣向を凝らしたイベントを用意する方針だ。
 この町民まつりは町民の交流や町の活性化が狙い。同町営陸上競技場をメーン会場に各種イベントを催す。まつりのイベント内容については今後の調整になるが、同課では「マンネリを避けたイベントにしたい」としており、これまでにないイベントを準備する予定。
 仲間町長は「合併すれば最後の町民まつりになるので、大いに盛り上げていきたい。たくさんの宮古郡民に来場してほしい」と話している。

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久しぶりにまとまった雨/オオクイナは水浴び

 台風2号の外側の雨雲の影響で、宮古島に18日、まとまった雨が降った。農家の中には「空梅雨で困っていたが、やっと恵みの雨が降った」と喜んでいた。この雨で、林内にすむオオクイナ(クイナ科)が道路の水たまり場で水浴びする姿が見られた。
 宮古島地方気象台によると、同日早朝の降り始めから午後6時現在の雨量は、平良市が15・5ミリ、城辺町が8ミリ、伊良部町が12ミリ、多良間村が2ミリ。平良市などでまとまった雨が降ったのは、今月5日の梅雨入り以来13日ぶり。同気象台では「きょう19日も雨」と予想している。
 久しぶりの雨に、下地町や平良市などの薄暗い林内で生活するオオクイナは、水たまり場へ直行。雨に打たれながら気持ち良さそうに水浴びしていた。オオクイナは国内では宮古・八重山にすむ留鳥。全長26センチ。本土の愛鳥家らにとっては憧れの鳥として有名。

 写真説明・気持ち良さそうに水浴びしていたオオクイナ=18日、下地町

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