200平成16  5 13 曜日

来週から相次いで総決起/県議選・各陣営票固め急ぐ

 6月6日投開票(5月28日告示)の県議選まで1カ月を切り、選挙戦は実質終盤戦に突入している。各陣営は運動の総仕上げと位置付け、来週半ばから相次いで総決起大会を開き、支持浸透を図る。今回の選挙戦は表面的に目立った動きが少なく、特に平良市区では「静かなムード」の中で推移し投票率の低下が懸念されることから、各陣営では総決起大会での盛り上がりに期待している。

 宮古の2選挙区(平良市区、宮古郡区=ともに定数1)には各3人、計6人が立候補を予定している。
 立候補を表明しているのは平良市区で現職の2期目を目指す坂井民二氏(54)(写真上段左)=自民公認=と、保守系無所属の新人で前市議会議員の嵩原弘氏(49)(写真上段中央)「=公明推薦=、革新系無所属の新人で前市議会議員の奥平一夫氏(54)(写真上段右)=民主推薦=の3人。
 宮古郡区では現職で2期目を目指す砂川佳一氏(60)(写真下段左)=自民公認、公明推薦=と、保守系無所属の新人で前城辺町教育委員、自営業の下地一美氏(52)(写真下段中央)、同じく保守系無所属の新人で前上野村助役、会社役員の西里秀徳氏(61)(写真下段右)の3人。
 各陣営の総決起大会は、平良市区は坂井氏が今月24日午後7時から、嵩原氏が22日午後7時から、奥平氏が20日午後7時から、それぞれマティダ市民劇場で開く。
 宮古郡区は砂川氏が18日午後6時から平良市のJAおきなわ宮古支店大ホール、下地氏が23日午後6時から城辺町農村環境改善センターで開く。西里氏は未定。各陣営とも総決起大会での動員規模を支持浸透を計る一つのバロメーターとしており、動員に最大の力を傾ける。
 今回の選挙は平良市区が2002年の市長選挙同様の保守2人、革新1人の3つどもえ。宮古郡区は保守系現職に保守系新人2人が挑む「保守分裂」の3つどもえ。定数1の選挙区に3人が立候補するのは宮古の選挙区が平良市区、宮古郡区に分割された1984年以来初めて。

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串型桟橋を整備へ/トゥリバー地区マリーナ・新年度の供用開始見込む

 平良市(伊志嶺亮市長)は今年度、トゥリバー地区埋め立て地の港湾機能施設整備事業を行う。同地区のマリーナ部分にプレジャーボートを停泊できる串型桟橋を整備する。市の単独事業で事業費は1億円。2005年度にはマリーナの供用を開始し、係船料を徴収して運営を行いたい考えだ。
 同地区のマリーナにはこれまで市の単独起債事業として8億4800万円が投じられた。昨年度までに陸上のボート保管庫や一部の桟橋が整備されている。これらに加え、今年度は串型桟橋整備と周辺の付帯工事を実施する。
 市がマリーナ整備を急ぐのは、同埋め立て地の売却問題が昨年、白紙に戻ったことも一因としてある。運営費として係船料収入の見込めるマリーナの整備を早い時期に行うことで、施設の運営を行うのも狙いだ。
 市港湾課によると、マリーナには現在、数隻の船が無料で停泊しているという。
 同課では、他の船だまりや漁港などを利用しているプレジャーボートの所有者に同地区の利用を促すとともに、県外のボート所有者に対しても利用者も募っていきたい、としている。

 写真説明・トゥリバー地区マリーナ部分の完成模型

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離婚は1カ月8組/02年度 平良市民くらし統計

 平良市(伊志嶺亮市長)がこのほどまとめた「2002年統計からみた市民のくらし」によると、結婚は1カ月に15・6組(前年16・6組)、離婚は1カ月に8組(同9・3組)となり両方とも前年より低下した。また、出生は1日に1・1人でここ数年横ばいとなっている。そのほか、02年度歳出決算額(一般会計)に対して市民1人当たりに使われた額は43万8000円となっている。
 同統計は、宮古圏域の中核として発展を続ける平良市の人口動態や産業構造、社会、教育文化などの各分野における統計資料を総合的に収録し、市勢の現状と推移を明確に把握することが目的で毎年編集している。
 「市民のくらし」を見ると▽転入は1日に5・5人、転出は同6・1人▽死亡は1日に0・6人▽世帯人口は1世帯に2・6人▽ごみは1日1世帯2・6キロ▽医師は市民350人に1人▽進学率は高校94・4%、大学等63・2%▽救急出動(宮古地区)は1日に4・2件▽火災の発生(宮古地区)は1日に2・6件▽交通事故の発生(宮古地区)は1日に0・4件―などとなっている。
 出生は少子化傾向の中、ここ数年1日に1・1人で横ばい。1960年は1日3・3人で今の3倍だった。交通事故や救急出動は毎年増加傾向で、特に救急出動は前年の1日3・5件から4・2件に増加している。

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来月20日に干潟の祭典/第14回サニツ浜カーニバル

 干潟の祭典、第14回サニツ浜カーニバル(主催・同実行委員会、宮古広域圏事務組合など)が6月20日午前9時30分から、干潮時に700ヘクタールの干潟が出現する下地町与那覇湾の通称サニツ浜で開催される。宮古馬の競馬や宮古角力、モトクロス、少年サッカーなど各種イベントが実施される予定。同実行委員会(会長・川満省三下地町長)が12日に同町役場で行った総会で決定した。
 広大な干潟の砂地を利用した競馬やモトクロスなど、新旧織り交ぜたスポーツや誰にでも気軽に参加できるレクリエーションなどを取り入れたイベントを行い、「沖縄海のカーニバル行事」の一環として観光客誘致をはじめ、宮古圏域住民の健康増進に寄与することが目的。イベントは▽競馬▽宮古角力▽モトクロス▽少年サッカー▽水中駅伝▽ビーチバレー▽人間あん馬▽レディース綱引き▽グラウンドゴルフ▽ビーチドッジボール▽10人11脚競争―の11種目のほか、宝探し、乗馬、ウオーキングなどの実施も予定されている。
 昨年6月29日に行われた第13回サニツ浜カーニバルではビーチバレーなど各種イベントに延べ1112人(主催者発表)が参加し、盛り上がりを見せた。
 総会に先立ってあいさつに立った川満会長は「前回は皆さんの協力のおかげで1000人余りが干潟の祭典を楽しむことができた」と述べ、「今回も例年のように地域の方が楽しめるような素晴らしいイベントにしていきたい」と意欲を見せた。
 主催者側では大勢の各種イベントへの参加を呼び掛けている。申し込み、詳しい問い合わせは下地町役場企画課(電話0980-76-6001)まで。

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野鳥の姿 60点展示/宮古野鳥の会・愛鳥週間ちなみ写真展

 宮古野鳥の会(岡徹会長)は12日から、平良市役所1階ロビーで愛鳥週間写真展を開いている。18日まで。主催者は多くの人の観賞を呼び掛けている。
 愛鳥週間(10日─16日)は、人間と野鳥が共存できる自然環境の創出を考える期間。県内各地でいろいろな催しが展開されている。
 同写真展では、国の天然記念物に指定されているリュウキュウキンバトから身近な野鳥のスズメまで、さまざまな野鳥の姿が約60点の写真パネルに収められている。岡会長は「宮古では今、自然林に人間が手を加えたりペットを捨てたりするなどして、本来の自然環境が失われつつある。野鳥の写真を通して、1人でも多くの人が宮古の自然環境に関心を抱いてくれればうれしい」と話した。
 写真を見た市内の男性(40代)は「たくさんの野鳥がきれいに撮れていてすごい。求愛行動などの写真もあればもっと面白かったかも」と話し、興味深そうに見入っていた。

 写真説明・愛鳥週間にちなみ、宮古で確認できる野鳥の写真が展示されている=12日、平良市役所1階ロビー

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黄色が特徴/コウライウグイスが飛来

 県内ではめったに見られない迷鳥のコウライウグイス(コウライウグイス科)の成鳥1羽が7日、平良市池間島で観察された。鮮やかな黄色が自然界を彩っていた。宮古では初確認。
コウライウグイスは、朝鮮半島などで繁殖する雌雄ともほぼ同じ色。頭部の鉢巻き状の黒色は、雄が雌より太い。翼や尾に黒色部がある。肩羽とくちばしは紅色で、足は黒色。全長26センチ。
 石川県舳倉(へぐら)島などでは春に飛来する個体数が多いようだ。過去に本土の愛鳥家らが、与那国島で数例確認した記録があるという。 
 この日確認されたコウライウグイスは、最初は「ミャー、ミャオ」と警戒の声で鳴いた。しばらくすると美しい声でさえずり、北の海へ飛び立った。
宮古野鳥の会の岡徹会長は「池間島には自然が残っているから、貴重な野鳥が飛来する。これからもたくさんの野鳥が飛来する自然を大事にしてほしい」と話した。

 写真説明・宮古では初めて確認されたコウライウグイス=7日、平良市池間島(伊良波彌記者撮影)

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