200平成16  5 曜日

議員解職住民投票が告示/多良間村・

合併賛成の2議員対象

 【多良間】多良間村議会議員2人の解職(リコール)を問う住民投票が6日、告示された。投開票日は26日。きょう7日から期日前投票が始まる。リコールの対象となっているのは市町村合併に賛成する西平幹氏と石原朝英氏の2人。投票者の半数以上がそれぞれのリコールに賛成すれば投票率に関係なく成立し、50日以内に補欠選挙が行われる。リコールは、臨時会で市町村合併の是非を問う住民投票結果とは異なった議決がされたことに対し合併反対派の住民グループが請求したもので、リコールを問う住民投票は県内では1995年以降初めて。
 多良間村選挙管理委員会は6日午後1時に住民投票を告25まで。26日の住民投票は多良間村塩川集落センターで行われ、投票時間は午前八時から午後六時まで。午後7時から開票を予定している。投票はリコールに賛成であれば賛成の欄に、反対であれば反対の欄に議員の名前を明記する方式で行われる。同村の有権者数は1006人(3月末現在)。
 リコール請求を行ったのは合併反対派の住民グループ「多良間村の自治と自立を推進する会」(高江洲常功会長)。市町村合併の是非を問う住民投票で「合併しない」が半数を上回った結果と異なり、臨時会で宮古地区市町村合併協議会からの脱退が賛成少数で否決されたことを受けリコール請求に踏み切った。今年2月から合併賛成派の住民グループ「多良間の未来を考える会」の会長を務める西平氏と副会長の石原氏を対象に署名運動を展開。西平氏に398人、石原氏に394人分の署名が有効と認められた。同会は「住民の意思は議員に裏切られた。島を守るためにはやむを得ない。小さい力を結集して対抗しなければならない。政治家としての姿勢を問いたい」とし、「財政が苦しいのは皆分かっているが、合併すると多良間にとってのメリットが少ない」と話した。
 西平氏は「住民投票の半数近くは合併に賛成した。財政面を考えると合併なしでは考えられない。リコールを問う住民投票は堂々と受けていきたい。住民が良い判断をしてくれることを願っている」と話し合併賛成の構えを強調した。

top.gif (811 バイト)

沖縄地方梅雨入り/気象台5日発表

 沖縄気象台は5日午前「沖縄地方は梅雨入りしたとみられる」と発表した。今年の梅雨入りは平年より3日ほど早く、昨年より10日早い。宮古島地方気象台によると、今年は平年並み(386・1ミリ)の雨量を予測しており、梅雨明けは6月20日前後を見込んでいる。
 梅雨入りが発表された5日の宮古島の雨量は3・5ミリ。6日もぐずついた1日となった。きょう7日も同様の天気を予想している。向こう1週間は梅雨前線の影響で曇り所により一時雨のぐずついた天気が続く見込み。
 宮古島地方気象台で観測した4月の雨量は117・5ミリ、伊良部町は101・1ミリ、城辺町は101・1ミリ、多良間村は132ミリとなっている。

 写真説明・梅雨入りが発表された。まとまった雨は降らず、ぐずついた天気が続く宮古島地方=6日、平良市内

top.gif (811 バイト)

野球少年に手取り足取り/「子どもの日」で野球教室

 第10回CALPIS&evianこどもの日全国少年野球教室(主催・社団法人全国野球振興会)が「こどもの日」に当たる5日、平良市民球場で開催された。講師には大石弥太郎さん(投手、元広島東洋カープ)や県出身の伊礼忠彦さん(外野手、元中日ドラゴンズ)らが招かれ、子供たちを指導した。この日は小雨が降り、あいにくの天気となったが参加した小、中学生約250人は元プロ野球選手の直接指導に大喜び。真剣な表情でアドバイスに耳を傾けていた。

 指導役として招かれたのは大石さん、伊礼さんのほか、竹下浩二さん(投手、元大洋ホエールズ)、柳田聖人さん(内野手、元福岡ダイエーホークス)、山本和範さん(外野手、元福岡ダイエーホークス)の5人。
 教室は午前10時にスタート。ランニングやキャッチボールで体をほぐし、守備、打撃練習と続いた。参加した子供たちは投手、内野手、外野手と各ポジション別に分かれて指導を受け、打球処理、バッティングなどの基本を学んだ。
 送球の基本動作を指導した大石さんは「軸足を平行に保ち、目標に向かってステップを踏み出す」、「遠距離は腕を伸ばして遠心力で、近距離はひじをたたんで素早く正確に投げる」とアドバイス。また、伊礼さんは「野球に専念できる環境に感謝すること。グローブ、スパイクを毎日磨き、手入れを怠らず、道具を大切にすること」と呼び掛けた。
 参加した砂川太亮君(平良第一小6年)は「ゴロ捕球の時の体の位置が勉強になった」、下里泰平君(鏡原小5年)は「両手で捕球するという基本を再確認できた」とそれぞれ感想。
 また、長濱健悟君(久松中1年)、下地一朗君(平良中1年)は「教室で習ったことを忘れずにレギュラー獲得を目指して練習に取り組みたい」と意欲を見せた。
 平良市立東小学校低学年チームの監督を務める池田淳也さんは「講師も親切に指導してくれるので、子供たちも生き生きとした表情で学んでいる。離島の宮古島では練習試合の相手など限られるので野球を学ぶ良い機会になる」と話した。

 写真説明・参加者を前に、基本的な送球をアドバイスする大石さん=5日、平良市民球場

top.gif (811 バイト)

トウガン出荷ピーク/品質・価格は安定

 トウガンの出荷がピークを迎えている。1日に平均10トンを出荷するJAおきなわ下地支店では6日、生産農家が持ち込むトウガンを作業員が選別し、色、形、傷の有無などを見て箱詰めする作業などに追われていた。今期のトウガンは品質は良く価格も安定しているが、昨年の台風14号の影響や冷え込みなどで収穫の時期が遅れており、収量は昨年より減る見込み。
 県から拠点産地認定を受けた下地町は、毎年宮古地区全体の7割を占めるトウガンを出荷している。今期は昨年12月から出荷が始まった。これまでに約310キロを出荷した。台風14号の襲来でビニールハウスが倒壊し復旧作業に時間を要したため苗の定植が遅れたことや、冬の冷え込みが続いたことなどから、収穫の時期が例年より約1月ほど遅れた。出荷時期は遅れたものの品質は良く、また拠点産地認定を受け全国へのPR活動も展開していることなどから、価格安定といっそうの普及に努めていく。
 JAおきなわ宮古支店営農センターの担当者は「台風や低温の影響で収穫が遅くなった。思ったより影響が出ている。(今後の収穫は)梅雨が明けた後に期待したい」と話した。

 写真説明・出荷のピークを迎えたトウガン。1日平均10≠出荷している
=6日、JAおきなわ下地支店集荷場

top.gif (811 バイト)

ベストリゾートで宮古島が3位/雑誌「海と島の旅」読者投票

 ダイビング専門誌などを手掛ける水中造形センター発行の「海と島の旅」は6月号の同誌で、読者投票による「ダイブ&トラベル大 賞2004」のうち、「海と島の旅」部門の結果を発表した。「ベストリゾートエリア国内」賞で宮古島が3位に、国内外を含めた「ベストビーチ」賞では下地町の前浜ビーチが 9位に、それぞれ選ばれた。
 同大賞は「海と島の旅」とその姉妹誌「マリンダイビング」「マリンフォト」が合同で集計したもので、今年で四回を数える。「南の島の愛好家」による投票結果を反映した「海と島の旅」部門と、ダイバーの投票結果を反映した「マリンダイビング」&「マリンフォト」部門で合わせて18の賞がある。今年の投票総数は1万1299票だった。
 「ベストリゾートエリア国内」賞で前年4位だった宮古島は1つ順位を上げてベスト3入りを果たした。広大なサンゴ礁が広がる八重干瀬などダイバーを魅了する場所が多く、リゾート感も味わえると紹介されている。 1位は石垣島、2位は沖縄本島。ベスト10は4位の小笠原諸島以外すべて沖縄県内からのランクイン。
 「ベストビーチ」賞は、6位までをニューカレドニアやモルディブなど海外のビーチが占める中、前浜ビーチが9位に入った。国内からは久米島のはての浜が7位、座間味島の古座間味ビーチが8位に選ばれている。
 また「ベストリゾートホテル国内」賞(2198票)は宮古島東急リゾートが6位となった。
 「マリンダイビング」&「マリンフォト」部門では「ベストダイビングエリア」賞で宮古島が7位、「ベストダイビングリゾート」賞で宮古島東急リゾートが10位に、それぞれ入った。

 写真説明・宮古島が国内のベストリゾートエリアで3位に選ばれた

top.gif (811 バイト)

島の産業など学ぶ/東京経済大学OB

 東京経済大学のOBで組織する葵友会東京城北支部(荒城節雄支部長)は5日、観光のため宮古入りした。今回のツアーは、雪塩の開発に携わった成田重行さんや平良市出身の亀川恵哲さんが同会に所属することから企画。地域の産業興しや島の歴史について学ぶ目的で来島した。7日まで滞在し、パラダイスプランの雪塩製造工場見学や八重干瀬ツアーなどに参加する。
 同支部は東京経済大学のOBで組織されており、会員は約500人。地域の産業や歴史の勉強を兼ねて国内や海外を旅行するなどの活動を行っている。来島前には2度にわたる勉強会を開催し、地域産業、人頭税の歴史、上野村の博愛精神などについて知識を深めてきたという。
 今回のツアーには会員やその家族ら約40人が参加。初日は雪塩工場を見学し、実際に雪塩が製造されている過程や新しい産業確立について説明を受けた。滞在中は八重干瀬や農業の様子、勉強会で学んだ各名所などを巡りさらに知識を深める。
 ツアー終了後は、同大学OBが発行する会報誌にツアーの様子を二ページにわたって掲載し、宮古島を紹介する予定。
 成田さんは「雪塩工場見学では皆喜んでくれた。地元の産業興しや歴史について学ぶため内容も充実している。同大学の卒業生は約10万人いるので、会報誌での紹介は宮古島の良いPRになると思う」と話した。

 写真説明・宮古島の産業や歴史について学ぼうと来島した支部長の荒城さん(中央)、成田さん(右から3人目)、亀川さん(同2人目)=5日、宮古空港駐車場

top.gif (811 バイト)