200平成16  5 曜日

子供の数1万人割る/宮古6市町村・

総人口に占める割合17・4%

 宮古毎日新聞社はきょう5日の「こどもの日」に合わせ、各市町村の協力を得て宮古6市町村の子供人口(ゼロ歳児―14歳)をまとめた。宮古全体の子供人口は男が5229人、女が4769人、合わせて9998人。前年に比べ175人の減少で、総人口5万7455人に占める割合も17・4%と前年より0・3ポイント減少した。子供の割合は全国では13・9%。県は19・0%と全国で最も高い。
 子供人口を市町村別に見ると、平良市が6710人(男・3483人、女・3227人)、城辺町が986人(男・533人、女・453人)、伊良部町が895人(男・475人、女・420人)、下地町が589人(男・300人、女・289人)、上野村が537人(男・283人、女・254人)、多良間村が281人(男・155人、女・126人)。
 6市町村とも前年より減少。平良市は64人、城辺町は37人、伊良部町は44人、下地町は7人、上野村は16人、多良間村は7人、それぞれ減った。
 市町村別の総人口に占める子供の割合は、平良市が19・1%(前年比0・3ポイント減)、城辺町が12・9%(同0・4ポイント減)、伊良部町が13・1%(同0・3ポイント減)、下地町が17・8%(同0・2ポイント減)、上野村が16・8%(同0・4ポイント減)、多良間村が19・9%(同1・2ポイント減)だった。
 子供の割合で県を上回ったのは多良間村のみ。他市町村は下回った。平良市は県に近いものの、下地町、上野村は離れつつある。城辺、伊良部の2町は前年同様、全国をも下回っており、少子高齢化を裏付ける結果となっている。

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県議選立候補予定者インタビュー(宮古郡区)

・離島格差解消目指す/時代に即した「自公」
 砂川桂一(60歳)
 ―なぜ立候補を決意したか
 1期4年間で離島振興計画に携わってきたという責任感もあり、行く末を見守るという観点から立候補を決意した。1期目で完全に終わった仕事もあるが、伊良部架橋や宮古病院新築移転、廃棄物処理施設関係など、これから大事な局面を迎える公約事項がある。
 ―稲嶺県政に対する評価は
 経済政策、基地の整理縮小問題などまじめに取り組んでいる。離島関係問題でも政府と連携して進めており、今後も良きパートナーとしてやっていける。
 ―「自公体制」についての基本的な評価は
 時代に即した体制。政府も県政も自公体制で進めなければならない事柄が多い。評価している。
 ―県議になって最も取り組みたいことは
 8つの基本政策を中心に取り組みたい。私のテーマは「離島格差」の解消にある。離島があってこそ沖縄県の発展がある。観光立県を支えていくのは離島。その離島に特別な制度を設けなければならない。沖縄県の持続的、平和的発展のためには離島の振興こそが重要だ。
 ―市町村合併に関する基本的な立場は
 県会議員として相談には乗るが、合併を「した方がいい」「しない方がいい」ということを言える立場ではない。
 ―その理由は
 合併は地域住民や議会、首長が決めること。
 ―有権者に対するアピールを
 一期4年間の貴重な体験を踏まえ、宮古地区の問題も見えた。この問題点に政治の力を当てたい。政策を理解し、比較してほしい。
 砂川 佳一(すながわ・よしかず) 1943(昭和18)年8月1日生まれ。城辺町砂川出身。66年八幡大卒。2000年6月県議会議員に初当選。現在は県議会文教厚生委員会委員長を務める。

・宮古の政治風土浄化/保革の枠越え県政に
 下地一美(52歳)
 ―なぜ立候補を決意したか
 現状では県政に宮古の生の声がストレートに反映されない。党利党略など派閥のしがらみを払しょくし、保革の枠を乗り越えた県政に携わり有権者の選択肢を広げたい。
 ―稲嶺県政に対する評価は
 サミットや世界ウチナーンチュ大会など一連のイベント関係の成功は評価するが、基地問題や石垣島空港建設の先送り、経済の自立化、雇用の増加も進んでいない。
 ―「自公体制」についての基本的な評価は
 将来も自公体制を維持していくことには疑問を感じる。自民、公明の政策は根底から相いれない相違がある。生活・福祉に力を入れていた公明党の良さが薄れないことを希望している。
 ―県議になって最も取り組みたいことは
 保革のこだわりが強烈な宮古の政治風土の浄化が第一。民間企業や危機的状況にある自治体の財政基盤の確立。サトウキビ集中脱葉施設などの改良と導入に力を入れ、農家の支援をしたい。
 ―市町村合併に関する基本的な立場は
 十分な論議を尽くした上で、どのような判断を下すのか見極めて対処したい。それぞれの自治体の立場を尊重する。
 ―その理由は何か
 それが民主主義の基本的なルール。県議候補としてこれ以上のコメントはその地域への内政干渉になる。
 ―有権者に対するアピールを
 8つの基本政策の実現と宮古の政治風土の浄化に力を入れ、党利党略の枠を超えて県政に反映したい。8つの政策は実際の生活から生まれたもの。「2期で実現」など悠長なことではなく1期で実現する。魂を込めて政策をやり遂げたい。
 下地 一美(しもじ・かずみ) 1951年8月9日生まれ。城辺町比嘉出身。82年沖縄大学卒業。現在は宮古地区市町村合併協議会委員を務める。

・農業基盤整備に全力/明確なビジョンで政策実現
 
西里秀徳(61歳)
 ―なぜ立候補を決意したか
 宮古郡区は農漁業を中心に振興を図っていかなければならない地域。これまで農業政策に携わってきたが、これからは政治的な立場から取り組み、住民の役に立ちたいため。
 ―稲嶺県政に対する評価は
 私が取り組もうとしている農漁業については現場の考え方とは程遠い役人の発想で、十分な政策を立て実行しているとは思えない。
 ―「自公体制」についての基本的な評価は
 いつまで続くか分からず、先が見えない。
 ―県議になって最も取り組みたいことは
 農漁業振興問題。地域によって課題は違うが、かんがい施設などの基盤整備に全力を注ぐ。宮古郡区はサトウキビ、葉タバコ、マンゴー、肉用牛など県下でも有数な農業中心の地域。明確な将来のビジョンを持って徹底的に農漁業のさらなる振興、発展を図る。
 ―市町村合併に関する基本的な立場は。そしてその理由は
 基本的には賛成。合併のメリットを生かし、ビジョンを持って自立への足掛かりをつくる。多良間村の場合は独自の生活圏を持ち、他の5市町村の考え方と必ずしも一致するとは限らないケースがある。民意に耳を傾けて時間をかける必要がある。
 ―有権者に対するアピールを
 農業をよく知り、大事にする、農業を元気にする私が相応しい。残り1カ月、駆け足で戦い抜きたい。これからもより一層の支持をお願いしたい。
 西里 秀徳(にしざと・ひでのり) 1943(昭和18)年1月10日生まれ。上野村新里出身。67年同村経済課長、86年に同村助役に就任。90年には宮古土地改良区初代事務局長に就任。現在は上野村内にあるパラダイスプランの会長を務める。

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事故が多いのは「月曜日」/宮古署・2004年1〜3月 交通事故

 「宮古の交通事故は月曜日の発生が最も多く、免許取得10年以上のベテラン運転手が起こす事故は78・6%を占める」―。2004年1月から3月までの3カ月間交通事故発生状況で、このような結果が出ていることが宮古警察署(伊波盛春署長)の調べで分かった。事故総数は42件で前年の同時期に比べ20件(52%)と倍増。お年寄り(60歳以上)の事故は14件で全体の33%を占めた。

 まとめは、▽月別▽曜日別▽時間別▽年齢別▽違反別▽免許年数別▽市町村別―などに事故の形態を記録したもの。今年の事故発生を月別で見ると▽1月=16件(前年同月6件)▽2月=15件(同7件)▽3月=11件(同9件)―で計42件(前年同時期22件)。曜日別では月曜日が10件(前年同時期1件)、続いて木曜日が7件(同3件)、火曜日、日曜日が6件(同それぞれ3件)などとなっている。
 免許取得年数別の内訳では、10年以上が33件(前年同月13件)で最多。以下、1年未満が2件(同2件)、2年未満2件(同ゼロ件)、5年未満2件(同ゼロ件)、10年未満2件(同1件)、無免許1件(同1件)となっており、運転歴10年以上のドライバーが圧倒的多数を占める。そのほか、市町村別では▽平良市=27件(同12件)▽城辺町=6件(同6件)▽上野村=5件(同1件)▽伊良部町=2件(同ゼロ件)▽下地町=2件(同2件)▽多良間村=ゼロ件(同1件)。
 時間別では午後4時から同6時までが13件(前年同月2件)、次いで正午から午後2時までが9件(同4件)、午前8時から同10時までと午後6時から同8時までがそれぞれ5件(同3件、同2件)となっている一方、午前零時から同6時までは2件(同1件)。
 また、事故原因は安全不確認(左右の確認、一時停止)が17件(構成率40・5%)、前方不注意が12件(同28・6%)となっており、交通安全意識の低さが浮き彫りとなった。
 同署では「ベテランドライバーの事故は慢心が主な原因」と指摘。また、「他地域では週末(金曜日―日曜日)の事故が多い。月曜日が最も多いのは宮古の特徴と言えるのでは」と頭を抱えている。

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大物マグロ続々/平良・伊良部の漁協

 大物マグロが回遊するシーズンを迎え、伊良部町漁業協同組合と平良市漁業協同組合の両魚卸市場では4日、1匹で50キロ余りの大物キハダマグロが水揚げされた。久しぶりの大物に漁師や仲買人に笑顔が広がった。
 この日午後、伊良部町漁協には新鮮な大物キハダマグロが次々と水揚げされた。ずんぐり太ったマグロを乗せた計量器の針が52キロを差すと、漁師ら 感嘆の声が上がった。
 同町漁協職員の浜川素直さんは「これから1匹で60キロ以上のキハダマグロが揚がる。いよいよ漁師らの稼ぎ時だ」と語り、マグロの肉質チェックで良質の太鼓判を押した。
 両漁協の仲買人に引き取られた大物マグロは、平良市内の鮮魚店や割烹などに販売された。
 同町では、今月からカツオ一本釣り漁船がパヤオ周辺海域でマグロやカツオ釣り操業に着手した。重さが8キロ前後のキハダマグロが大量に水揚げされており、これから同市場はマグロ一色となる。

 写真説明・大物キハダマグロが次々と水揚げされた=4日、伊良部町漁業協同組合前

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潮干狩りにわんさ/大浦湾・ムール貝が採り放題

 ゴールデンウイーク終盤の4日は午後1時ごろ大潮の干潮となり、平良市の大浦湾では大勢の人がムール貝取りを満喫した。
 同所で親と一緒に潮干狩りした子供たちは、手探りで貝を探すと「いたー」と歓声を上げていた。
 金山隆志さん(36)一家5人は、10キロの大漁。長女の咲妃さんは「いっぱい取れるので楽しい。来年も来たい」とご機嫌だった。奥さんは「子供たちに喜んでもらえてうれしい」と話した。
 親泊慎太郎君は「針千本(方言名・アバサ)を取ったよ」と目を輝かせていた。
 西原に住む70代の女性は「大浦湾では4年前からムール貝が取れるようになった。ゆでてバター炒めにするとおいしいよ」と話していた。
 この日は、沿岸のリーフも干上がりタコや貝を取る人たちが見られた。

 写真説明・大勢の人がムール貝取りを楽しんだ=4日、平良市大浦湾

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