2004年(平成16年)
5月2日
日曜日
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GW本番、観光客らどっと/宮古空港混雑ピーク
「ただいま」と里帰りも
ゴールデンウイーク(GW)後半の5連休がスタートした1日、宮古空港には一足先に初夏を満喫しようと観光客らが大勢降り立った。観光客らは早速、タクシーやレンタカーで宮古観光に出発。空港には里帰りする家族連れも多く見られ、迎えに来たお年寄りに「おじいちゃん、ただいま」と元気な孫たちの声が響いた。 来島する観光客はこの日が最も多く那覇―宮古便全席が満席。羽田―宮古もほぼ満席だった。帰りのピークは4、5の両日。JTA、ANAとも県外便も含めて全便がほぼ満席状態だという。 同空港にはゴルフバックを抱えた男性やダイビング用品を入れた大きな荷物をカートに乗せた観光客らが足早に空港を後にした。 ダイビングショップが主催するツアーに参加した斉藤芽生さん(28)=東京都=は「宮古に来たのは初めて。第一印象は暑いの一言。さすが南の島だなと思った。四日間ダイビングを満喫します。八重干瀬などすごく楽しみ」と声を弾ませていた。 東京都から宮古に里帰した新城孝浩さん(31)、聡子さん(30)、義樹ちゃん(2つ)の親子。孝浩さんは「たまには孫の顔も見せないと」と親孝行。久しぶりに再会した孫の義樹ちゃんを抱き抱えた祖父の新城健一さん(65)は「孫の顔が見られてうれしい。待ちかねていた」と目を細めていた。 写真説明・大勢の親子連れや観光客らでにぎわっていた=1日、宮古空港 |
☆ 広域で農村総合整備へ/事業費100億円見込む
宮古地区の広域農村振興を目的に平良市(伊志嶺亮市長)が圏域六市町村を代表して事業化に向けた各種取り組みを進めている「宮古地区農村振興総合整備事業」に向けた国の基本調査がこのほどまとまり、同調査報告を受けて平良市では今後、学識経験者、地域の代表、各市町村担当者を交えた審議会を発足させて2006年度の事業着手を目指す。事業費は約百億円を見込んでいる。 同整備事業に向けた基本調査は沖縄総合事務局により02、03年度でまとめられた。事業導入計画としては今年度に基本計画の策定、05年度に実施計画の策定、06年度に事業着手を予定している。 同事務局の基本調査では、宮古地区の整備構想として特色ある地域農業の展開と活力ある住み良い農村の形成を目的として「みやこ水土里プロジェクト」を掲げ地域特性を生かし観光に配慮した21世紀にふさわしい農業と生活スタイルを宮古地域から誕生させることなどが示されている。 基本調査を踏まえて立ち上げられる審議会では同計画を導入して地下水保全および循環型農業の確立により「南国の楽園」として都市と農村の共生・対流を図り夢のある宮古づくりを目指して各種協議を行う。 事業着手後の取り組み方針としては、地域資源循環管理計画として自然環境の保全・回復・循環などにより豊かで美しく安心な農村地域を創造するため、有機性資源等の循環利用による適切な管理を行う施設等を整えるとしている。 また、高齢者福祉基盤整備の計画としては、6市町村において各地域の個性、特性、自然環境や伝統文化などを活用した「むらづくり」を進めていくとともに、第一次産業としての位置付けを失いつつある今社会において農業・水産業などの重要性を訴え「食と農の再生プラン」を確立して南国の楽園から「健康」を伝えることなども示されている。 |
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福祉型社会実現に力こぶ/メーデー宮古地区祭典
年金制度改革求め決議
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過去最高の66件/03年度自己破産申し立て件数
5年前に比べ約7倍
消費者金融などから借金を重ねた末、自己破産を申請する多重債務者が急増している。那覇地裁の調べによると、2003年度の宮古管内の破産申し立て件数は過去最高の66件。毎年のように増え続け、五年前の九件と比較すると57件(約7・3倍)の増加。債務者の相談などを受ける「沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会」の調査では、県内でも宮古と那覇市を中心に急増しているという。同会では「失業、営業不振などにより返済不能に陥る人が増えている」と見ている。
県内全体の自己破産申し立て件数も年々増加し、03年度は約2400件だった。宮古の過去6年間の数字を見ると、98年度が九件、99年度が10件、2000年度が11件、01年度が19件、02年度が30件、03年度が66件と右肩上がりで推移している。同会では「沖縄県は、破産の減少が期待される個人再生制度の手続き費用が全国と比較しても割高で、活用しにくいことも要因の一つ」と分析する。 |
☆街路樹無残、何者かが切り倒す/一時交通に支障も
「何でこんなことを」―。平良市東仲宗根の市道(通称・土川線)の街路樹が1日午前、何者かによって切り倒された。街路樹は道路の片側を完全にふさぐように倒れ、撤去する間は一時片側通行になるなど交通に支障を来した。目撃者によると切り倒したのは、以前近所に住んでいた70代くらいの男性。切断した理由は不明。宮古署は市が被害届を出さないため捜査は続けない方針。同市では緑化運動が高まる中での思わぬ出来事に頭を抱えている。 街路樹はホルトという種類。高さ約6メートル、幹の直径は約30メートルの大木。街路樹は盛加越公園の近くで人通りも多い場所。 同日午前9時30分ごろ、のこぎりで街路樹を切り倒す男性の姿を付近の住民が目撃。同11時ごろには街路樹が道路に倒れているのを別の住民が発見し、道路を管轄する同市道路建設課(下里重剛課長)に連絡した。駆け付けた同課の職員6人が約1時間かけて撤去作業を行った。下里課長は「何10年かけて整備した道路や街路樹に、こういったことをするのかが理解できない。憤りを感じる。これだけの大木、事故が発生しなくて良かった」と怒りを露わにした。 |
☆ 竹林公園にあずまや/昔ながらのかやぶき屋根