200平成16  4 25 曜日

『二十歳』の大会 けさ号砲/第20回全日本トライアスロン宮古島大会

 「波に乗れ 風になれ 20歳のストロングマン」をテーマに、第20回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)はきょう25日午前7時30分、下地町の前浜ビーチで水しぶきとともに熱戦の火ぶたが切って落とされる。大会には海外14カ国・地域の56人を含む総勢1500人のストロングマンがエントリー。大会前日の24日は、宮古島のあちらこちらで最終調整をする選手らの姿が見られた。

 レースはスイム3キロ、バイク155キロ、ラン42・195キロの計200・195キロを、午後9時30分までの制限時間14時間で競う。
 優勝争いは、昨年の第19回大会で初めて王座についたマルクス・フォースター(29)=ドイツ=に、昨年4位で日本人1位の小原工(37)=兵庫県=、同5位の田村嘉規(35)=名護市=、同9位の谷新吾(36)=愛知県=ら国内有力選手が挑む。ピーター・ヴァブロスク(30)=チェコ=、ミッチェル・アンダーソン(28)=オーストラリア=、ピーター・トレイラー(26)=アメリカ=ら外国招待選手にも注目だ。
 女子は昨年県勢で初めて優勝した千葉ちはる(32)=那覇市=を中心に、ヘザー・ジョリス(35)=アメリカ=、ジュリー・カーウイン(39)=カナダ=、野中美佐(26)=愛知県=ら、国内外招待選手による混戦が予想される。
 地元・宮古からは男子70人、女子9人の計79人がエントリーしており、家族や親せきらの応援を背にゴールを目指す。
 宮古島地方気象台によると、きょう25日の宮古島地方は気圧の谷の影響で曇りや雨の天気となる見込み。波の高さは3メートル、最低気温は23度、日中の最高気温は26度と予想されている。(24日午後5時現在)
 大会中はコースとなる道路への進入禁止など、宮古島各地で交通規制が行われるため、主催者側では安全な競技運営への協力を呼び掛けている。

 写真説明・本番に向けコースを走る選手ら=24日、下地町上地

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鯉のぼりフェスタが開幕/ドイツ文化村に1000匹舞う

 第6回うえのドイツ文化村「鯉のぼりフェスト2004」(主催・上野村、博愛国際交流センター)が24日、開幕した。来月9日まで約1000匹の鯉のぼりがドイツ村を彩る。期間中は子供たちを中心にした多彩なイベントが催される。今年のテーマは「僕の夢 私の夢 みんなの夢を宮古から!」。
 会場に掲げられている鯉のぼりは上野村内をはじめ、宮古各地の児童・生徒、企業、個人、団体などが手作りしたもの。個性豊かな色とりどりの鯉のぼりが訪れる人の目を楽しませている。
 大勢の来場者が詰め掛ける中、オープニングセレモニーが午前11時から開かれ、上野村の川田正一村長は「癒やしの村を楽しんでほしい」と呼び掛け。子供たちには「この鯉のぼりのように夢を持って大きく羽ばたいてほしい」と話した。
 上野小学校の平良優さんは「大空を舞う鯉のぼりのように明るく元気にスポーツや勉強に頑張ります」と話していた。
 フェスト期間中のイベント内容は次の通り。
 【5月2日】▽午後2時=アマバンドコンサート
 【5日】▽午前10時30分=ウナギのつかみ取り▽同11時30分=アニメ上映会▽午後3時=ちびっ子のど自慢大会▽同大会の審査の間に鯉のぼり表彰式を行う
 【9日】▽午後2時30分=ビンゴ大会▽同3時30分=母の日ありがとうコンサート

 写真説明・1000匹の鯉のぼりがドイツ村に彩りを加えている=24日、うえのドイツ文化村

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「全員が完走を」/トライ大会 花冠・強人の『証し』1500個を準備

 20回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)の完走者に贈られる花冠作りが24日午後、平良市総合体育館で行われた。高校生を含む約200人のボランティアが出場者全員の完走を願い、登録選手全員分1500個の花冠を作り上げた。

 この日は1万5000本のシダと黄色や紫色の花が咲いているスターチスの花を用意。花冠は三つ編みにしたシダの葉にスターチスの花を織り込んで完成させる。
 参加者は1つひとつの花冠に「完走」の願いを込めて制作作業に取り組んだ。
 初めて花冠作りに挑戦した川上唯さん(伊良部高校2年)は「難しいがみんなでできて楽しい。一生懸命頑張り完走した選手のことを思うと、自分のことのようにうれしい」と話した。
 第11回大会から参加しているという平良市内のひよどり保育園長の花城千枝子さんは「自分が作った花冠がストロングマンに飾られることが何よりうれしい」と花冠作りの魅力を説明。「選手全員の完走を願っています」とエールを送った。
 この取り組みは第1回大会から行われており、当初は約10人でスタートしたという。その後、回を重ねて出場選手が増加するのに伴い参加するボランティアも多くなったという。

 写真説明・全員完走の願いを込め、黙々と花冠作りに取り組むボランティアの皆さん=24日、平良市総合体育館

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大会長賞に城辺中学生徒会/トライ応援幕コンテスト

 第20回全日本トライアスロン宮古島大会の応援幕コンテスト(主催・宮古トライアスロン実行委員会)の結果が24日、発表され、最高賞となる大会長賞には城辺中生徒会の応援幕が選ばれた。同校の応援幕は新潟県選手団にエールを送るもの。同県の佐渡島と、そこで繁殖が進められている国の天然記念物、トキをモチーフに、ユニークな仕上がりになっている。表彰式は27日に行われる。
 応募総数は290点で昨年の229点を大きく上回った。宮古写真愛好家協会と「宮古の美しい自然と共生する会」からの合わせて5人が審査を行った結果、五点が入賞した。
 宮古写真愛好家協会の与儀一夫会長は「佐渡島とトキを赤と白の色彩でデザインし、第20回の節目を『そのトキ歴史が動いた』と表現していて、誰の目にも感動を呼ぶもの」と総評した。
 受賞者は次の通り。
 ▽大会長賞=城辺中生徒会▽準大会長賞=西城中生徒会▽スクールアイデア賞=平良中生徒会、鏡原中生徒会▽ベストデザイン賞=池間中生徒会

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初のフェスタ好評/西里大通り振興組合・ストロングマンを応援

 全日本トライアスロン宮古島大会の競技本番を翌日に控えた24日夕、伝統芸能などを通して選手と地域住民の交流を深めてもらおうと「ストロングマン応援フェスタ」(主催・西里大通り商店街振興組合)が開催された。会場となった平良市の西里通りは車両を規制。エイサー演舞や三線演奏、宮古島の特産品販売などが行われ好評を博した。同フェスタの開催は初めて。主催者側では今後も継続して開催する方針。
 同フェスタは同振興組合の青年部(富浜健和部長)を中心に実行委員会(下地恒洋委員長)を立ち上げ、「宮古島をもっと知ってもらう」ことをテーマに企画。約1カ月間、準備を重ねた。
 同フェスタは午後5時から同8時までの3時間、歩行者天国として車両を規制して実施された。オープニングセレモニーで同振興組合の濱元岳浩理事長は「これまで培った素晴らしいトライアスロンの再発展につなげたい」と主催者あいさつ。全日本トライアスロン宮古島大会長の伊志嶺亮平良市長は「リラックスムードで選手と地域の皆さんとの交流を深めてください」と呼び掛けた。
 北小学校鼓笛隊の演奏で主催者、選手、地域住民がパレードして幕開け。続いて琉球國祭り太鼓のエイサー、獅子舞、クイチャーなどが披露された。
 会場に訪れた選手たちは本番を控え、終始リラックス。伝統芸能や地元の特産品、泡盛の試飲会など祭りを満喫している様子だった。
 4回目の出場となる鳥海義一さん(43)=埼玉県=は「一番リラックスしたい前日にこのような祭りで宮古の伝統芸能が堪能できてうれしい」と感想を話した。
 同フェスタ実行委員の下地委員長は「継続して実施し、来島する選手たちにもっと宮古島を知ってもらいたい」と意欲を見せた。

 写真説明・北小学校鼓笛隊の演奏で主催者、選手、地域住民がパレードしフェスタの幕開けを飾った=24日、平良市の西里通り

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 文科大臣表彰に輝く/製品の創意工夫で業績・

宮古出身の平良さん、下地さんら

 【那覇支局】科学技術功労者をたたえる2004年度文部科学大臣表彰の伝達式が22日午後、具志川市の県工業技術センターで行われ、「職域における創意工夫功労者」として県内から4人が表彰を受けた。宮古関係では永蔵工業代表の平良英雄さん(49、下地町出身)=那覇市古島=とアートショップ「フルール」代表の下地絹子さん(60、平良市出身)=浦添市勢理客=が表彰を受けた。平良さんは「長年、土木業で公共工事の世話になっているので、恩返しで県や地域の経済自立に役立てればと思う」と話した。下地さんは「(考案した食器洗浄具を)宮古関係の人がたくさん使い、口コミで愛用者が増えて、認めていただけた」と喜びを語った。ほかに、有限会社八幡瓦工場代表の八幡昇さん(55)、有限会社ハマショク代表の高津原忠さん(70)が受賞した。
 この大臣表彰は、わが国の科学技術の振興を図って設けられた「科学技術週間」(4月12―18日)行事の一環で、科学技術に関して業績のあった者を表彰するもの。
 平良さんは、ミネラル成分に富んだ高品質の海塩を効率よく製造できる海塩製造方法および装置を考案した。下地さんは、化学繊維のレースを素材に洗浄力が一段と向上した使いやすい食器洗浄具を考案した。
 八幡さんは、屋根瓦がモルタルからはがれるのを防止する断熱兼化粧瓦の改良を実現。
 高津原さんは、乾燥モズクの製造方法を考案しモズク料理をしやすくした。
 伝達式では、県商工労働部の伊川征一部長が1人ひとりに表彰状と記念品を授与した。あいさつで、伊川部長は「皆さんの業績が、本県の工業分野の技術向上と産業振興に寄与するものと期待している。きょうの受賞を契機にそれぞれの職場、分野でますます活躍され、科学技術に関する県民の意識も高めてほしい」と祝福と激励を寄せた。発明協会沖縄県支部の大城清利常任理事も受賞を喜び、今後の活躍を願った。

 写真説明・4人が文部科学大臣表彰を受けた(写真は右から下地さん、高津原さん、伊川部長、平良さん、八幡さん、大城常任理事)=22日、具志川市の県工業技術センター

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