200平成16  4 21 曜日

5市町村での合併協議会発足へ/多良間村離脱受け、全員協開催

 多良間村の兼濱朝徳村長が第22回宮古地区市町村合併協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)で正式に協議会からの離脱を表明したことを受けて平良市議会(池間青昌議長)と伊良部町議会(友利浩一議長)は20日、5市町村での合併協発足について議員が意見交換を行い、両自治体とも5市町村での協議会発足に推進の意思を示した。今後、上野村が22日、城辺町と下地町が23日に全員協議会を開催する予定で各自治体の意向は28日に行われる市町村長会議で報告される。

 今後、3自治体の協議の結果、5市町村での合併協発足推進となれば各首長が議会に協議会設置案を提案して議決後、正式に発足となる。
 平良市議会の全員協議会では5市町村での協議会設置には賛成しているが、現行の6市町村協議会廃止議案を提案することについては「多良間村議会は推進の姿勢」「廃止議案をあえて提案する必要はない」などの意見が相次ぎ廃止議案の提案は取りやめの方針となった。
 現行協議会の廃止議案については、提案されて多良間村を除く5市町村議会が賛成となっても、多良間村議会が否決となれば解散できずに存続となるが実質的には休眠状態となる。
 廃止議案を提案しない場合でも多良間村が協議会に参加することはないため、この場合でも休眠状態となり、協議は新たに発足予定の5市町村での協議会で進められる。法的には2つの協議会が存在しても問題はない。
 今後、全員協議会を予定している自治体のうち合併の是非を問う住民投票が成立せず、その後に行われた議員の意向確認で合併に対する賛否が拮抗した下地町議会の動向が注目されている。
 今月15日に行われた合併協で兼濱村長は村内のねじれ現象を説明した上で「住民の意思を尊重した。これ以上協議会に迷惑は掛けられない」と述べ正式に協議会からの「離脱」を表明した。
 兼濱村長の判断は住民投票結果とは整合性は図られるも合併の最終的な判断を下す議会とは反対の姿勢となったため、合併推進住民からのリコールなども予想され、すでに合併推進の2村議のリコール問題とも合わさって村内情勢は混迷化を深めている。

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雄大な自然のパノラマ満喫/八重干瀬(やびじ)まつり始まる



 八重干瀬まつりが旧暦3月2日の大潮に当たる20日、3日間の日程で始まった。本土や沖縄本島からの観光客ら約700人余りが干上がった雄大なサンゴ礁のドゥ干瀬に上陸。「幻の大陸」の神秘的な姿に感動していた。
 八重干瀬は、平良市池間島の北東約5キロから15キロの沖合に大小100余り点在するサンゴ礁群。そのサンゴ礁群の中で、最大のリーフがドゥ干瀬。ドゥは人間の胴に例えた名称。普段は海の中に隠れているが、大潮の干潮時には姿を現す。
 愛知県から八重干瀬ツアーで上陸した横地しのぶさん(25)と甲斐真由美さん(25)は「八重干瀬を初めて見てびっくり。こんなに美しいサンゴ礁とは思わなかった」と興奮気味に話した。2人は、花のようなサンゴを見つけて顔をほころばせていた。

 写真説明(上) ・八重干瀬まつりの初日は700人余りが上陸し雄大な自然を満喫した=20日、平良市池間島北東のドゥ干瀬

 写真説明(下)・「これは何だろう?」「何がいるの?」 見慣れない海の生き物たちに興味津々=20日、平良市池間島北東のドゥ干瀬

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トライ選手迎えるアーチ登場/本番向け準備着々

 25日に行われる第20回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)まであと4日。平良市総合体育館前には20日までに、「歓迎ストロングマン」の文字が力強いアーチが完成した。
 きょう21日には昨年優勝のマルクス・フォースター(ドイツ)、あす22日には昨年の日本人1位、小原工ら国内有力選手が来島予定。選手を迎える大会事務局の職員らは慌ただしさを増している。

 写真説明・選手らを歓迎するアーチが完成=20日、平良市総合体育館前

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「にっぽん丸」が寄港/平良港で歓迎式典

 東京などからの観光客を乗せた大型クルーズ船「にっぽん丸」(白川光晴船長、乗組員187人、21,903トン)が20日午前、平良港に入港した。観光客らは八重干瀬ツアーなど心ゆくまで宮古島を満喫した。
 午前8時に同船の着岸に合わせクルーズ船等対策連絡会議(藤村明憲会長)が盛大な歓迎式典を開いた。琉球國祭り太鼓宮古支部の太鼓演舞やミス宮古の3人による花束贈呈など。
 式典で伊志嶺亮市長は「宮古島は今がベストシーズン。幻の大陸と言われる八重干瀬が姿を現し、テッポウユリも咲き乱れる。海も島も皆さんを歓迎している。宮古の文化に心から触れてもらいたい」と歓迎した。
 白川船長は「心温まる歓迎に感謝しています。天候にも恵まれ、多くの乗船客が宮古島観光を満喫してもらえると思う」と喜んだ。
 このツアーは12泊13日の「魅惑の沖縄アイランドクルーズ」。東京を出発し、この日までに慶良間諸島や石垣島などを周遊。午前八時に着岸し、バスで宮古島一周観光や八重干瀬ツアーなどを楽しんだ後、夕方には神戸に向け出航した。
 同船は全長が166・4メートル、全幅が24・0メートル、巡航速力は18ノット。客室数は182室、収容人数は524人。

 写真説明・琉球國祭り太鼓の勇壮な太鼓演舞で観光客を歓迎した=20日、平良港

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洗練された25点一堂に/平良市伝統工芸品企画展が開幕

 平良市(伊志嶺亮市長)で初めての試みとなる「市伝統工芸品企画展」が市役所1階ロビーで20日から4日間の日程で始まった。同企画展には平良市において伝統工芸製品等を製造している県工芸士、伝統工芸士に認定された製作者の作品25点が出展され、市役所に訪れた人たちも展示された宮古上布や壷(琉球焼)などの工芸作品に見入っていた。
 会場に訪れた伊志嶺市長は「市内にも素晴らしい伝統工芸製作者がいる。たくさんの市民が会場に訪れて素晴らしい作品を鑑賞してほしい」と呼び掛けた。
 会場には2003年度宮古上布後継者育成事業の修了者の6作品も展示されている。また、きょう21日は友利ヒデさんによる苧麻(ちょま)糸製糸の実演も行われる。企画展は23日まで行われ時間は午前10時から午後4時までとなっている。
 今回の企画展は平良市の県工芸士、伝統工芸士に加え優良県産品として推奨賞を受賞した製作者や沖展等で入選入賞した製作者の作品を展示して広く市民の関心と社会的評価を高めるとともに工芸産業の振興に寄与することも目的に開催された。

 写真説明・会場には市内に在住する県工芸士、伝統工芸士らの洗練された作品25点が展示されている=20日、市役所1階ロビー

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