200平成16  4 13 曜日

多良間村長、15日に態度表明へ/市町村合併・

5市町村が明確姿勢要望

 宮古地区市町村合併協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)の協議が兼濱朝徳多良間村長の協議会参加に対する「態度保留」を受け、協議の停滞が指摘されていた問題で12日、県宮古支庁で行われた「市町村合併に向けた市町村長意見交換会」(主催・県)では県、5市町村長が再度、兼濱村長に明確な態度を示すよう要望。兼濱村長もこれに理解を示し今月15日予定の第22回協議会で明確な姿勢を表明する意向を示した。前回協議会で「多良間村の態度を6月まで保留する」との方針が今回撤回され、兼濱村長も態度表明の意思を固めたことで今後、枠組みなど具体的な協議が進められる見込みだ。

 意見交換会後の会見で安和朝忠宮古支庁長は本紙の記事で伊志嶺会長が示した方針を説明した上で「前回協議会で決定した『6月まで保留』は撤回することとなった。今回、タイムスケジュール等の問題で再度、兼濱村長の態度を明確化するよう県と5市町村長で求め、多良間村長もそれに理解を示した」と説明した。
 県から協議会に派遣されているアドバイザーの下地洋一前事務局長も「多良間村議会は離脱の議案を否決しているので次の協議会では兼濱村長にはっきりとした態度を示すよう求めている。村長が明確な姿勢を示さないと協議が先に進まない」と指摘している。
 次回協議会で兼濱村長がどのような判断を示すか現段階では分からないが、もし「離脱」の判断を下した場合は村議会とは反対の見解となるが、住民投票の結果とは整合性が図られる。しかし、合併の有無に対する最終判断は議会にあることから兼濱村長がどのような判断を下すか注目されている。
 今回の意見交換会は、前回の協議会の内容について一部マスコミが協議の停滞を指摘したことを受け、今後のタイムスケジュールや他の協議会に与える影響などを勘案して、県が積極的に調整に乗り出した。今後も状況に応じて県の呼び掛けで首長を招集する予定となっている。

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公明が砂川桂一氏に推薦状/県議選宮古郡区・

「人物、識見、政策」で合致

 6月6日に投開票される県議会議員選挙で、公明党県本部(糸洲朝則代表)は12日午後、宮古郡区から立候補を予定している現職、砂川佳一氏に推薦状を交付した。公明党宮古支部連合会の富浜浩会長(平良市議)は「人物、識見、政策」で合致した砂川氏を推薦すると強調した。(2面に関連)
 公明党県本部は同日午前に記者会見を開き、県議選に向けた公認・推薦予定候補の17人を発表した。これを受け、宮古支部連合会の富浜会長らが同日午後、砂川氏の後援会事務所を訪ね、正式な推薦状を手渡した。交付式には砂川氏を支持する城辺町議の洲鎌正弘氏(公明)をはじめ、保守系城辺町議らが出席した。
 富浜会長は「公明党が推薦する条件は3つ。それが人物、識見、政策になる。この部分で砂川氏と同調できるため、推薦することになった」と推薦理由を説明。併せて選挙戦での強い協力体制の確立を訴えた。
 推薦を受けて、砂川氏は「これまで以上に(公明党と)信頼と連携の絆を築きたい」と述べ、公明党の推薦に感謝。その上で「今後のなお一層の支援、協力と連携をお願いしたい」と話し、選挙戦における公明党との協力体制を強調した。

 写真説明・公明党宮古支部連合会の富浜会長(左)から砂川氏(右)に推薦状が交付された=12日、城辺町砂川の砂川氏の後援会事務所

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友利君(西城小6年)、儀間君(宮高2年)が優勝/

全宮古少年少女将棋大会

 第8回宮古毎日新聞社杯争奪「全宮古少年少女将棋大会」(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本将棋連盟宮古島支部「将龍会」、共催・平良市文化協会)が11日、平良市中央公民館で行われ、宮古地区の児童・生徒48人が参加し小学生、中・高校生の各部で対局した。結果、小学生の部では友利厚喜君(西城小6年)が、中・高校生の部では儀間智君(宮高2年)が優勝した。今回は特別賞として、第1回大会から8年連続で参加している島尻なつみさん(平良中1年)に特別賞が贈られた。

 小学生の部で優勝した友利君は決勝戦で、ライバルでもある同じ学年の友人と対局。「ドキドキして緊張したけど、小学生最後の年に優勝できてうれしい。頑張ってきたかいがあった。ライバルに勝てたのもうれしい」と笑顔を見せた。
 中・高校生の部で優勝した儀間君は、昨年10月に開催された将龍会主催の全宮古子供将棋大会の覇者。「大会に出るからには優勝を狙っていた。強いライバルたちが別の対局で負けていったので、自信をもった」とこの日の対局を振り返り、「来年は受験で大会に出ることができなくなるかもしれないけど、卒業するまでに宮古で開催される大会はすべて制覇したい」と意気込みを見せた。
 第1回大会から8年連続で参加し、特別賞を受賞した島尻なつみさん(平良中1年)は「幼稚園のころからずっと出ているけど、決勝トーナメントまで来たのは初めて。もっと練習して勝てるように頑張りたい」と話した。
 開会式で主催者あいさつした松原清吉編集局顧問は「将棋は昔から伝えられてきた頭を使う遊び。大会で友情を温めてマナーよく楽しんでください」と述べた。
 同大会には小学生の部に16人、中・高校生の部に32人が参加。予選はリーグ戦で行われ、決勝トーナメントには予選を勝ち抜いた小学生8人、中・高校生16人が駒を進めた。参加者たちは駒の動きを読み、一手ごとに慎重な表情。静かな会場は駒を指す音や、苦しい局面を乗り越えほっとため息をつく音、対局が終わっての歓喜の声などが響いた。
 結果は次の通り。
 【小学生の部】▽優勝=友利厚喜(西城小6年)▽準優勝=石垣徳真(同)▽3位=粟国アレン(南小6年)
 【中・高校生の部】▽優勝=儀間智(宮高2年)▽島尻拓也(平良中3年)▽3位=上地勇樹(宮高1年)▽特別賞=島尻なつみ(平良中1年)

 写真説明(上)・小・中・高合わせて48人が参加した=11日、平良市中央公民館
 写真説明(中)・小学生の部で優勝した友利君(右)、準優勝の石垣君(左)
 写真説明(下)・中・高校生の部で優勝した儀間君(右)、準優勝の島尻君(左)

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46人に修了証書/サンゴ礁ガイド養成講座

 平良市(伊志嶺亮市長)が2月から実施しているサンゴ礁ガイド養成講座の修了式が11日、市中央公民館で行われ、受講した62人のうち46人が修了証書を受けた。20日から始まる八重干瀬(やびじ)ツアーにサンゴ礁ガイドとして参加し、観光客らにサンゴ礁や海の生物などの生態について説明し、サンゴ礁保全に努めていく。また生物採取を一切禁止した「八重干瀬観光上陸における観光振興と観光保全のガイドライン」についても周知を図り、理解を呼び掛けていく。
 同講座の講習は2月に計4回行われ、また池間島やシギラビーチでの実習も実施した。講座は4年前から取り組まれており、これまでに延べ170人が修了し、サンゴ礁ガイドとして八重干瀬で説明を行ってきた。
 講師を務めた市栽培漁業センターの梶原健次さんは「現場で経験することで、環境保全とサンゴ礁保全について意識を深めていける。確実なスタートを切れた」と喜んだ。またガイドラインが承認されたことについて、「ただ単に賛成、反対だけでなく、建設的な意見が出てくるようになった。八重干瀬だけでなく、サンゴと人のかかわりの意識が地元でも広がっていけばうれしい」と期待を寄せた。
 
 写真説明・サンゴ礁ガイド養成講座の修了生たちに修了証書が手渡された=11日、平良市中央公民館

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建設業関係者が委員辞退/平良市環境保全条例案検討委

 平良市環境保全条例案検討委員会(中西康博委員長)の第2回委員会が11日、同市役所で開かれた。委員会では建設業界関係の松川勝弘、親泊秀人の両委員から辞退の申し入れがあったことが報告された。辞退する理由は明らかにされていない。事務局側は今後、新たに建設業界関係から2人の委員を補充する形で委員会を続ける方針。この日は梶山正三弁護士が同案の説明の後、質疑応答などを行った。
 辞退した両氏は、先月31日に同委員委嘱状を交付されたがその後、所属する建設業協会宮古支部内で慎重に審議を重ねた結果、辞退するという結論に至った。事務局側が具体的な理由を求めたが返答はなく、代わりの委員の紹介も拒否されたという。
 同条例案は地下水や海浜、森林などを含む自然環境や生活環境を将来にわたり保全することを目的に策定されたが、昨年12月定例会で否決されていた。同条例案検討委員会は幅広い意見を取り入れるべく学識経験者、一般市民、事業者団体関係者など12人で構成される。今後は平良市議会6月定例会に条例案の上程を予定している。

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