200平成16  4 11 曜日

おいしいよ 宮古産トウガン/とうがんの日・

「スゥー祭賀(さいが)」キャンペーン実施

 「とうがんの日」にあたる10日、宮古地区とうがんの日実行委員会(下地隆弘委員長)は「スゥー(=トウガンの宮古方言)祭賀」キャンペーンとしてAコープ下地店前と宮古空港でトウガン料理の試食やパンフレットを配布し、宮古島産トウガンをPRした。キャンペーンではトウガン配布やジュース、ヨーグルトとして計300キロ、約100個のトウガンを使用。新発想のトウガン料理を紹介し、地産地消の促進にも努めた。今後は学校給食のメニューにも取り入れられる。

 Aコープ下地店前で開かれた「サンサン市」でセレモニーが行われ、下地実行委員長は「トウガンはゴーヤーと肩を並べ1億円を超える品目となっていることから、今後とも関係者が一体となり生産・輸送・販売対策を強力に講ずる必要がある。キャンペーンで新しく意外なトウガン料理を試食・試飲してもらい、大いにPRしてほしい」と協力を求めた。
 キャンペーンにはJA職員や生産農家、県関係者など約60人が参加。訪れる買い物客や観光客にトウガンジュースなどを振る舞い、PRに努めた。
 トウガンヨーグルトを試食した洲鎌あずささん(30)は「初めて食べたけど、さっぱりしていておいしい。トウガンは料理のバリエーションが少ないと思っていたが、こんな食べ方もいいと思う。今度試してみたい」と感想を話した。東京から観光で訪れた宮本君代さんはトウガンジュースを試飲。「意外とおいしい。普段はあんかけやスープにすることが多いが、トウガンに対するイメージが変わった」と話した。
 とうがんの日は、トウガンの方言名「シ(4)ブイ」と「トウ(10)ガン」の語呂合わせで、県経済連が出荷ピーク期の4月に合わせて1998年に宣言。昨年、拠点産地に認定した下地町と伊江村を中心に、県を挙げてトウガンPRに取り組んでいる。宮古地区での03年度トウガン出荷実績は731トンで、主力品目のゴーヤーとともに1億円を超える品目となっている。昨年、拠点産地に認定された下地町では、今期は500トンの出荷を目標に掲げている。
 トウガンはビタミンCを多く含んでおり、90%以上が水分であるため低カロリーで利尿効果があるとされている。

 写真説明・200キロ分のトウガン配布が行われ、人気を集めた=10日、Aコープ下地店前

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嵩原弘が基本政策発表/県議選平良市区・雇用創出など7項目柱

 6月の県議選で平良市区(定数1)に立候補する保守系無所属の新人、前平良市議の嵩原弘氏(49)=公明推薦=は10日、後援会事務所で会見し、選挙戦に向けた基本政策を発表した。基本政策は▽地下水に配慮した資源循環型社会の形成▽元気な島を創る活力あふれる産業ならびに観光振興の推進▽未来を担う人づくりの推進▽若者が魅力を持てる雇用環境の創出▽安全・安心で快適なくらしの創出▽豊かな老後が送れるような高齢者福祉の向上▽戦後処理の問題解決―の7項目を柱に、個々について具体的な施策をまとめた。嵩原氏は「県議の役割は全県的な視野に立って県勢の振興発展のため仕事をすることであり、また選出された地域の人々と力を合わせ各種施策および事業の導入に向け積極的に取り組み、地域のより一層の繁栄を図ることと考える。島にこだわり、島を生かし、島と共に生きる政治を目標に正しい政治を実行する」と述べた。
 政策発表には下地常政後援会長、支持する保守系市議、公明の富浜浩宮古連合支部長らが同席した。
 市町村合併について嵩原氏は少子高齢化などの社会環境の変化、住民のライフスタイルの多様化に伴う生活圏の拡大、厳しい財政事情などを挙げ、「状況を打開するためには市町村が団結して諸々の問題解決に向け広域的、一体的に取り組み、圏域の活性化を図る必要がある」と推進の立場を明確にした。
 基本政策の地下水に配慮した資源循環型社会の形成では、県が宮古地域をモデル指定しているゼロエミッション構想の推進や広域ごみ処理施設の早期整備に力を注ぐとし、観光振興ではスポーツキャンプの積極的な誘致、水上バイクレースなど新たなスポーツイベントの導入などを掲げた。

 写真説明・基本政策を発表する嵩原氏=10日、平良市西里の同氏後援会事務所

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収穫作業スタート/04年度産葉タバコ・2年連続の豊作期待

 2004年産葉タバコの収穫作業が10日、本格的にスタートした。今期葉タバコは天候に恵まれて作柄も良く、生産農家らは2年連続の豊作に期待している。今期葉タバコの宮古全体の植え付け面積は6万4760アールと前期に比べて約1000アールの増。収穫は7月まで続く。
 今期葉タバコは昨年12月の初旬に播種。1月には成長した苗が本畑に移植された。当初は葉が小さく、品質面への影響が懸念されたが、その後は適度な雨が降るなど天候に恵まれ、順調に成育している。
 10日に収穫作業を行った農家らは収穫で使う機械に乗り込み、下葉を1枚1枚丁寧に切り取っていた。
 同村上野地区内で収穫作業をしていた砂川美則さん(41)は「今年は作柄が最高なので、昨年に続く豊作が十分期待できる」と笑顔を見せながら話していた。
 今期葉タバコの生産農家戸数は宮古全体で180戸。植え付け面積は▽平良市9460アール▽城辺町2万3070アール▽下地町1万4420アール▽上野村1万1980アール▽伊良部町3570アール▽多良間村2260アール―の計6万4760アール。
 03年産葉タバコは4年ぶりの豊作に恵まれ、販売額も31億3483万円と30億円の大台に乗っている。

 写真説明・下葉を丁寧に収穫する生産農家=10日、上野村上野

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車保有台数3万8789台/宮古地区・「軽」人気、全体の45%

 宮古地区の2003年3月末現在の自動車保有台数は3万8789台で前年同月の3万7994台より795台(約2%)増加していることが沖縄総合事務局陸運事務所宮古支所(照屋政勝支所長)のまとめで分かった。このうち、全般的なコストの安い軽自動車は1万7661台(軽二輪含む)で全体の45%を占め、人気の高さも明らかになった。復帰直後の1973年度には約5600台しかなかった宮古地区の保有台数はこれまで増加の一途をたどっており、年々車社会が進展していることが浮き彫りとなった。
 宮古地区の車台数は73年度5637台、80年度1万6557台、90年度2万5449台、99年度3万6080台と70年代から90年代にかけて驚異的に増加していることが分かる。
 2000年代に入り増加幅は年間約650―1000台のペースとなったが、依然として増加の一途をたどっている。
 03年3月末現在の統計の車種別台数を見ると、貨物車が4523台、乗合(定員10人以上の車両)90台、乗用1万5156六台、特種(作業車など)963台、小型二輪396台、軽自動車1万7661台で計3万8789台。
 このうち、最も多い割合を占める軽自動車は価格、維持管理費などが普通乗用車などと比べて安いことに加え、車内にゆとりを持たせた設計の軽自動車が各メーカーから次々と販売されていることが要因とみられる。
 市町村別では▽平良市2万3402台▽城辺町5950台▽伊良部町3418台▽上野村2775台▽下地町2295台▽多良間村938台―となっている。

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違反車40件を検挙/宮古署・合同街頭検査実施「氷山の一角」

 宮古警察署(伊波盛春署長)など4団体は9日、春の交通安全運動にちなみ、平良市内の県道78号(平良城辺線)で合同街頭検査を実施した。同署員らが違反車と思われる車両を次々と検査し、約2時間で40件を検挙した。
 検挙した40件の内訳は▽シートベルト、チャイルドシート非装着31件▽整備不良車(着色フィルム、マフラーの不法改造など)8件▽免許不携帯1件―となっている。
 そのほか、2件の車検切れ車両に対し警告指導、15件の整備不良車などに整備通告を行った。
 検挙、整備通告を受けたのは全検査台数の73台中、57台(78%)。同署の東江善平交通課長は「まだまだ氷山の一角だと思う。今後も徹底して取り締まりを強化していく」と強い姿勢で話した。
 検査に参加したのは同署のほか、沖縄総合事務局陸運事務所宮古支所、県自動車整備振興会宮古支部、軽自動車検査協会宮古分室の計4団体で、26人体制で実施。2車線道路のうち、1車線を規制して行われた。

 写真説明・73台を検査し、40件を検挙した=9日、平良市の県道78号(平良城辺線)

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 回転遊具を撤去/鏡原幼・地域住民「遊ぶ物が少なくなる」

 大阪府高槻市の団地の公園で今月2日、小学生2人が回転遊具で指を切断した事故で、平良市教育委員会(久貝勝盛教育長)は10日午前、同市立鏡原幼稚園に設置されていた回転遊具を撤去した。この回転遊具は、輪状の金具と支柱のすき間に指が挟まる恐れがあることから、学校側が「危険」と判断。今月6日から使用禁止にして、同市教育委員会に早期撤去を要請していた。
 撤去作業は、地域住民がボランティアで当たった。ガスバーナーで回転部分と支柱を切り離すなどして、30分ほどで作業を終えた。
 撤去作業を行った前川尚誼さんは「遊ぶ物がだんだん少なくなり、子供たちにはかわいそうだが、事故が起こってからでは遅いし…」と複雑な表情だった。
 学校側によると、この回転遊具はブランコと並んで子供たちに人気の遊具で、遊び時間になると順番待ちも出るほどだったという。
 同市教育委員会総務課の久貝智子課長は現在、学校内に設置されているすべての遊具を点検中だと言い、「老朽化している遊具は修理、または撤去で対応していく」と説明した。
 同市教育委員会が大阪府高槻市の事故後、市内各幼・小・中学校の遊具の安全点検を実施したところ、回転遊具は鏡原幼など5つの学校で計6基設置されていた。
 狩俣幼稚園の回転遊具も老朽化のため、近く撤去されるという。

 写真説明・地域住民の手で撤去される回転遊具=10日、鏡原幼稚園

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