200平成16  4 曜日

県議選 投開票まで2カ月/平良市区革新も動き出す

 6月6日に行われる県議選まで2カ月となった。宮古の2選挙区(平良市区・宮古郡区=ともに定数1)は、候補者がほぼ出そろい、各陣営とも臨戦態勢を整えている。前回(2000年)は両区とも、保革一騎打ちの構図だったが、今回は保守陣営の候補者が乱立し、従来の「保革対決」構図は崩壊している。平良市区では動きがなかった革新陣営が5日夜、会合を開き、候補者擁立を目指すことを確認したことから、一気に慌ただしさを増しそうだ。

 立候補を表明しているのは、平良市区では現職で2期目を目指す坂井民二氏(54)(写真上段左)=自民公認=と、新人で前市議会議員の嵩原弘氏(49)(写真上段右)=公明推薦=の2人。

 宮古郡区では現職で2期目を目指す砂川佳一氏(60)(写真下段左)=自民公認=と、同じく新人で前城辺町教育委員、会社役員の下地一美氏(52)(写真下段中)、新人で前上野村助役、会社役員の西里秀徳氏(61)(写真下段右)、の3人。

・平良市議団が候補者擁立を確認
 平良市区では稲嶺県政を支える与党の「自公体制」が崩れ、自民が坂井氏を公認し、公明が嵩原氏を推薦する複雑な構図となった。2人はすでに出馬表明、後援会事務所開きを終え臨戦態勢だ。坂井氏の後援会長は元市議会議長の長浜恵和氏、嵩原氏は元県議の下地常政氏を据えた。
 現職市長を抱えながら市議団の分裂で動きが全くなかった革新陣営は5日夜、伊志嶺亮市長を含め市幹部と市議らが会合を持ち、県議選への対応を協議した。協議では保守陣営が分裂状態で選挙戦に突入していることから、候補者を擁立し4年ぶりの議席奪還を目指すことを確認。早速、具体的な人選作業に踏み込んだがなかなか折り合いがつかず結論を持ち越した。しかし選挙まで2カ月と迫っていることから今後も協議を急ピッチで進めることは確認した。
・宮古郡区は三つどもえ選挙確定
 宮古郡区は保守系現職に、保守系新人2人がぶつかる3つどもえの保守分裂選挙。新人は現職砂川氏の地元城辺町から下地氏、前回も立候補を目指したが保守内部の調整で断念した上野村の西里氏。伊良部町でも候補者擁立の動きがあったが、現在は沈静化している。下地町と多良間村では擁立の動きはない。
 5町村の中で保革対立構図がはっきりしている城辺町では革新系町議らが下地氏支持に傾いている。上野村では村議が砂川氏支持と西里氏支持で割れ、自由投票の形となった。このような中、5町村では大票田となる伊良部町の票の行方が選挙戦を大きく左右しそうだ。

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臨時職員30人を再雇用/伊良部町・財政難でいったん解雇も

 伊良部町(浜川健町長)は5日、財政難で解雇した臨時職員44人のうち25人を再雇用した。また、町から補助を受け公営ゴルフ場「サシバリンクス伊良部」を運営する同町公共施設管理公社(理事長・川満一助役)でも5人が再雇用され、合わせて30人が再雇用となった。
 同町は国の三位一体改革の影響で、2004年度の地方交付税が約2億円減額されたため、臨時職員の解雇を決めた。しかし、水道事業や共同調理場、保育所など、専門職が不在では行政事務に支障を来すと判断。再雇用に踏み切った。浜川町長は「専門的な職種に関しては、正職員だけで業務を行えない。子供を扶養している人や、若い人を優先的に再雇用した」と説明した。

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宮古産トウガンのPRへ/4月10日は「とうがんの日」

 4月10日の「とうがんの日」にちなみ宮古地区とうがんの日実行委員会(下地隆弘実行委員長)は5日、JAおきなわ下地支店で会議を開き、「とうがんの日」当日に実施するトウガンのPR活動などについて確認した。10日当日は、Aコープ下地店前でのセレモニー、宮古空港でのトウガンジュース試飲やパンフレット配布、学校給食食材利用の呼び掛けなどを行い、宮古島産トウガンのPR活動を展開する。

 宮古地区では下地町が昨年9月、伊江村とともに県からトウガン拠点産地として認定を受けており、これを機にトウガンのブランド確立を目指している。下地町の02年度の出荷数量は伊江村に続いて県内では2番目に多い472トンで、9471万6000円の売り上げとなった。今年度は500トンの出荷を目指しており、06年度には680トンの生産、1億3600万円の売り上げを目標としている。
 「とうがんの日」は、県経済農業協同組合が1998年に宣言。トウガンの方言名「シ(4)ブイ」と「トウ(10)ガン」にちなんで4月10日を「とうがんの日」として宣言した。10日は、宮古地区や伊江村を中心に県を挙げて各種取り組みを展開する。
 この日の会議で下地実行委員長は「最後の確認を行い、10日の取り組みを万全にしていきたい。初めての『とうがんの日』が成功するよう取り組んでほしい」と協力を呼び掛けた。
 10日は、午前9時30分からAコープ下地店でセレモニーを行い、サンサン市でのトウガン料理試食、トウガン配布、トウガンアートコーナーなどを実施。また宮古空港で東京直行便や那覇からの到着便を対象に、トウガンジュースやレシピリーフレットなどを配布する。今月は宮古地区の各学校給食にトウガンを使ったメニューが取り入れられるほか、下地小学校ではトウガンについての説明会を行う計画。

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降雨願いクイチャー/宮古民謡保存会・

倉敷ダム(沖縄県石川市)で雨ごい

 【那覇支局】少雨による沖縄本島の危機的なダムの貯水量低下を目の当たりにし、宮古の伝統の雨ごいクイチャーで恵みの雨を呼び込もうと、宮古民謡保存会(國吉源次会長)は4日午後、石川市の倉敷ダム広場で、雨ごいクイチャーを踊った。同保存会のメンバー約25人を中心に一般参加者も含めて、躍動感あふれるクイチャーで降雨を祈願した。
 雨ごい祈願で神事が行われた後、クイチャーの本番となった。國吉会長は「長い間、雨が降らない。人間は水がないと生活できない。干ばつがさらに続くと県民は大変になる。雨ごいクイチャーを踊って今晩からでも大雨が降って各ダムが満杯になるようにしたい」と、参加者に理解を求めた。
 倉敷ダム管理所の金城和雄所長は「ダムの貯水率は本日現在で県全体が52・1%、この倉敷ダムは66・6%となっている。宮古の伝統的な民俗舞踊のクイチャーで、願いが天に届き、雨が順調に降ることを信じている」と期待を寄せ、参加者を激励した。
 参加者らは円陣をつくり、國吉会長の三線と歌、新城啓弘事務局長の太鼓に乗って踊った。手打ちやはやしをそろえ、躍り上がっては地面を踏みならし、気迫のこもった踊りを繰り広げた。初めての参加者らも「一緒に踊るととても楽しい。雨が本当に降る感じがする」などと、表情を輝かせていた。

 写真説明・雨よ降れ降れダムがあふれるまでと、宮古の雨ごいクイチャーを躍動的に繰り広げた=4日、石川市の倉敷ダム広場

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『公民館ツアー』開始/下地暁さん・ンマリズマの長間(城辺町)から

 ミュージシャンの下地暁さんは3日、CDアルバム「僕の島」の発売を記念して「タンディガータンディ公民館ライブツアー」を城辺町の長間公民館を皮切りにスタートさせた。会場には多くの地域住民が訪れ、下地さんの歌に酔いしれた。
 幕開けは下地さんが手掛けるパニパニガールズ。「クイチャーマン」など2曲を元気いっぱいの歌と踊りで披露した。
 下地さんはメンバー2人を従えて登場。ギターとハーモニカだけのシンプルな伴奏で下地さんの代表曲「オトーリソング」、古里への思いを歌った「僕の島」、軽快なテンポの「ズーゥラ ズゥーラ」などを次々に披露。観客から自然と手拍子が起こり、下地さんも楽しそうに演奏していた。
 長間は下地さんの出身地。「生まれ育ったところから始めたかった」という思いでツアーのスタートに選んだ。ライブは今後、10日の西辺公民館のほか、各公民館でも行われる予定。

 写真説明・笑顔で演奏する下地さん(中央)=3日、城辺町の長間公民館

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 緑の街角賞 受賞者宅紹介E豊かな緑に囲まれた贅沢な景観・

前田 昌一さん宅

【 緑の街角賞(植裁奨励賞) 】
 少し奥まった閑静な空宅地に前田宅はある。
 道路沿いの塀の内側に植えられた数多くのクロキは、形良く刈り込まれていてそばを通る人は、あまりの見事さに思わず見入ってしまう。
 ブロック塀には、ツタ植物のオオイタビを付着させ人工物の堅いイメージを和らげている。
 門から玄関に至る玉砂利を敷き詰めた道路の周囲にはカイズカイブキ、リュウキュウマツ、クロキ等が植えられている。人の目線の高さにきれいに剪定してあり、さわやかな気分にさせられる。
 花、実、葉に色鮮やかな特徴のあるポインセチア、ブーゲンビリア、ナンテン、クロトンなど、植木を引き立たせるアクセントになっている。
 また、植木の中に石灯籠、風化した大きな自然石を配していることで、庭全体が落ち着いた雰囲気になっている。
  (市民運動実践協議会グリーン部会)

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