200平成16  30 曜日

議員報酬3割減額/一部事務組合・大幅下げ案に議員抵抗

 宮古広域圏事務組合議会(楚南隆議長)と宮古清掃施設組合議会(松川寿雄議長)の3月定例会が29日に開かれ、理事(管理者)および議会議員報酬を減額する条例改正案がそれぞれ全会一致で可決された。理事らは月額制から年額制への移行で報酬が12分の1に。議員らについては、議員側が大幅の引き下げ案に抵抗したため、月額制のまま約3割の減額にとどまった。一部事務組合は市町村の負担金によって運営されており、新年度予算では理事、議員ともに12分の1にすることを見越した額を計上しているが、議員が3割減額のみとなったため、不足分については予備費からの流用になりそうだ。宮古広域消防組合議会の3月定例会もきょう30日に開かれる予定で、同様の改正案が提案される。

 一部事務組合は各市町村が負担金を拠出して運営している。各市町村とも財政状況が逼迫しており、宮古地区自治研究会(会長代理・砂川隆夫下地町助役)が1月23日付で、各組合に対し報酬見直し意見書を提出した。3月定例会を前に先月開かれた理事会(管理者会議)では、理事(管理者)らの報酬を年額制に移行し、議員の報酬も月額から議会開催日のみに支払われる日額制に移行することで、現行の12分の1に減額する条例改正案を提案することを決めていた。しかしその後、議員側が大幅な引き下げ案に抵抗。月額制のまま3割減額案を提示し、理事らを押し切った。
 今回可決された条例改正案は、▽議長が月額2万8000円から2万円▽副議長が月額2万5000円から1万8000円▽議員が2万3000円から1万6000円▽理事(管理者)が月額2万円から年額2万円▽副理事(副管理者)が月額1万5000円から年額1万円▽収入役が月額1万3000円から年額5000円▽監査委員が月額1万5000円から月額1万3000円(知識経験)、月額1万1000円から月額1万円(議員選出)―。
 現在、3組合で年間総額1278万円の報酬となっている。当初の改正案だと108万7000円、今回可決された改正案では699万9000円になる。その差額の591万2000円は今後補正予算での対応か予備費からの流用となる見通し。

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台風義援金 1億7700万円すべて配分/目的達成、委員会を解散

 台風14号災害義援金配分委員会(会長・伊志嶺亮平良市長)の第4回委員会が29日、県宮古支庁で開催された。会議では台風義援金約600件の総額、1億7709万730円を第3次配分までですべて配分終了したことなどを確認。当初の目的を達成したとしてこの日の会議で同委員会と同検討幹事会を解散することを決めた。解散後の記者会見で伊志嶺会長は「多方面からご支援、ご協力をいただいた。台風被災見舞いに対する御礼を申し上げます」と感謝の意を示した。

 義援金配分総額の内訳は市町村別で▽平良市に7480万1438円▽城辺町に3108万7425円▽下地町に2213万2805円▽伊良部町に2238万2147円▽上野村に2036万931円▽多良間村に583万7484円がそれぞれ配分された。
 義援金は、宮古南静園自治会などにも配分された。また、義援金以外にも書籍や肉用牛配合飼料、応援のメッセージが県内外から多数届き、宮古住民を励ました。
 会見で伊志嶺会長は「台風襲来直後には各関係機関や企業が早急な対応をとってくれた。被害は大きかったが電線地中化など取り組むきっかけになった。『災い転じて福となす』。これからの台風対策にしっかりと取り組みたい」と決意を述べた。
 台風14号での被害は総額131億8958万1000円(2003年12月12日、県宮古支庁発表)。安和朝忠宮古支庁長は「大きな被害だったが、各班がそれぞれの役割を果たし見事に復旧した」と述べた。

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台湾から1万人見込む/大型客船が入港

 台湾から観光客380人を乗せたパナマ船籍の大型クルーズ船「スーパースタージェミナイ号」(カール・ジェイ・ニラーマーク船長、乗組員450人、19,093トン)が29日午前、平良港に入港した。昨年8月に入港以来、8カ月ぶりの入港となった。観光客らは美しい海や白いビーチ、うえのドイツ文化村などを見学し、心ゆくまで宮古島を満喫した。 
 同船は、9月までに計27回宮古に立ち寄り、期間中に観光客1万人余りの来島を見込んでいる。
 同港第2ふ頭で歓迎セレモニーが行われた。琉球國まつり太鼓のメンバーらが勇壮な太鼓演舞を披露すると、船上の観光客らは感激した様子で大きな拍手を送った。
 安和朝忠県宮古支庁長が歓迎の言葉、ニラーマーク船長が感謝の言葉をそれぞれ述べ、さらなる友好関係を誓い合った。次いでミス宮古の2人がニラーマーク船長らに花束を贈呈。ニラーマーク船長が安和支庁長に記念の盾を贈った。
 税関と植物防疫官らが船内をチェックした後、観光客らは次々と大型バス6台とマイクロバス1台に分乗。平良市の池間大橋や狩俣地区の西平安名崎、下地町来間大橋などの観光コースを見学し、風光明美な景色に歓声を上げていた。一方、ゴルフ愛好者らはタクシーでゴルフ場へ直行し、ナイスショットにガッツポーズを見せていた。観光客らは平良市内の「100円ショップ」でも買い物を楽しんだ。
 同船は、この日の夕方、次の寄港地である那覇へ向けて出港した。
 同船は、全長が163・81メートル、幅が22・5メートル、マストの高さが41・8メートル、航行速力16ノット。最大の乗客定員は900人。これまで台湾―宮古―台湾の海上コースを設定していたが、今年からは台湾―宮古―那覇―台湾の新コースを設けた。今回の観光ツアーでは当初900人を見込んでいたが、台湾の総統選挙の影響で減少した。

 写真説明・大勢の観光客らを勇壮な太鼓演舞で歓迎した=29日、平良港

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宮古周辺のサンゴ、壊滅的被害の可能性/

オ二ヒトデ対策会議で報告

 2003年度第2回オニヒトデ対策会議(主催・県宮古支庁)が29日午後、同庁で開かれ、宮古周辺海域のサンゴ礁に今後、オニヒトデが大量に発生し、枝サンゴなどが壊滅的被害を受ける可能性が高いことが報告された。宮古圏域外での産卵によるオニヒトデの動物プランクトンが、宮古まで流されてきたのが発生の原因であることが初めて明かされ、このオニヒトデを1次集団と特定した。サンゴ礁の保全区域選定は、今後検討され決定される。
 多良間村を除く5市町村の水産・観光担当者やダイバーら20人が参加した。
 冒頭、同支庁の長間孝農林水産振興課長があいさつ。「ダイバーなどから、オニヒトデ大発生の予兆があると聞いている。今後どのように取り組んでいくのか、積極的に議論を深めたい」と述べた。
 平良市栽培漁業センターの梶原健次さんが「オニヒトデの発生状況概要」を報告した。
 梶原さんは「今年6月には1次集団の産卵が始まり、産卵によって2次集団が形成される。数年後には慢性的な大発生になる可能性が高い」と指摘。その上で「オニヒトデの大発生が既に進行していると判断され、産卵期前の駆除と産卵期後の継続駆除の2段構えで実施する必要がある」と強調した。
 これまでのオニヒトデ駆除状況によると、伊良部町の伊島観光サービスが下地島の中の島海域で74四個体、宮古ダイビング事業組合が下地町来間島東南海域で829個体余り、宮古マリンリゾート組合などが同じく来間島南海域で174個体を駆除し、合計で1000余りの個体が駆除された。
 この日の会議では、オニヒトデ駆除費の市町村負担額についても審議された。各担当者らは持ち帰り、6月か9月の補正予算に計上するかどうか検討することにした。

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トライアスロン20回記念大会ポスターが完成

 大会本番まで1カ月を切った第20回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)の大会ポスター=写真=がこのほど完成した。あさぎ色の地に、節目の20回を形取ったロゴマークを強調し、大会テーマの「波に乗れ 風になれ 二十歳のストロングマン」のイメージで、スイム、バイク、ランが描かれている。
 ポスターは3000枚印刷され、島内各所に張り出され、大会を盛り上げる。




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「緑の街角賞」受賞者宅紹介A/緑が深く美しい・

中村 稔さん宅

【 緑の街角賞(緑化推進賞) 】
 狭い路地に三方を囲まれ、堀沿いにイヌマキが植栽されている。アプローチはクランク型になっており、ベゴニア、日々草などの色物とレンギョウやイシギクの鉢が玄関へと導く。
 玄関ホールの右側には、奥庭を仕切る壁がありシャコバサボテンなどでカバーして奥行きを創出し、奥庭にはイヌマキやクロキの中高木があり緑を深くしている。
 左側には刈り込んだレンギョウで盆栽仕立てのシマヤマヒハツやナンテンを包み、床の間から東側の庭はコノテガシワやナンテンの低木を配し、レンギョウで縁どりをし、ブーゲンビリア等の鉢を並べて一体感を演出している。南側には芝を張り、隣家との目隠しにイヌマキを配し、根本はアジサイや観葉植物で根締めをすることにより庭全体の緑を深くし、緑化推進賞にふさわさしい美しい庭を醸し出している。
 (市民運動実践協議会グリーン部会)

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