200平成16  29 曜日

合併住民投票、不成立/下地町・

投票率43・6%、関心の低さ浮き彫り

 下地町(川満省三町長)の合併についての意思を問う住民投票が28日、同町役場1階大会議室(第1投票所)と来間島離島振興総合センター(第2投票所)で行われ、投票率が50%に満たない43・6%(1056票)で不成立となり開票は行われなかった。この結果を受け川満町長は「議会に委ねたと受け止めている」と述べ、「合併推進に変わりはない」と改めて自らの意思を示した。町議会は早急にも会合を持ち、議会としての方向付けを行う方針。当日有権者数は2422人(男性1165人、女性1257人)。期日前投票を含めた投票者数は1056人(男性554人、女性502人)。

 投票は「合併する」「合併しない」のいずれかを選ぶ二者択一で行われ、午前八時から午後6時まで各会場で実施された。24日から27日までに行われた期日前投票では125人が投票した。投票当日は931人が投票を行った。
 会場には、投票開始から午後2時ごろにかけて投票者が次々と訪れ、合併賛否についてそれぞれの意思を記し投票した。午後3時ごろから訪れる投票者が減り始め、午後6時に同町選挙管理委員会の洲鎌栄一委員長が終了宣言。集計の結果、投票率が50%に満たなかったため、午後7時半から開票人立ち会いのもと開票しない旨の宣言を行った。
 条例では、投票資格者の2分の1以上に当たる投票で成立としていたが、有権者数2422人のうち1056人の投票で投票率は43・6%となり、成立しなかった。
 住民投票は町当局案として2月の臨時議会で提案され、全会一致で可決。住民の合併に対する関心の低さが懸念されていたため、町当局は昨年に引き続き各部落を巡回する住民説明会を行ってきたが、参加は少なかった。

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狩俣康美(宮農高2年)が準V/全国高校選抜女子重量挙げ63キロ級

 2003年度全国高校選抜大会の重量挙げ最終日は28日、香川県立多度津工業高校体育館で行われ、女子63キロ級に出場した狩俣康美(宮古農林高2年)=写真=がトータル165キロで準優勝した。狩俣はスナッチで72・5キロ、ジャークで92・5キロをマーク。記録的には自己新を更新できなかったものの、初の全国大会で目標として掲げた「全国2位」を見事に達成した。
 前日に行われた女子53キロ級では、狩俣聖美(同高1年)がトータル122・5キロ(スナッチ57・5キロ、ジャーク65キロ)で4位に入った。

・記録には不満足/ 狩俣康美(宮農高2年)の話
 「初めての全国大会で、観客も大勢いてすごく緊張した。自己新(スナッチ80キロ、ジャーク95キロ)を更新できなくて記録的にはちょっぴり不満足。でも目標の全国2位は達成したのでうれしい。これからは、自分から進んで練習を積んでさらに上を目指したい」

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知念6段が初タイトル/宮古本因坊戦決勝リーグ

 宮里光雄6段に平良博彦6段、知念正夫6段、宮城實一5段が挑戦する囲碁の第26期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の決勝リーグが28日、平良市のこすみ囲碁教室で行われ、知念6段が3戦全勝で初のタイトルを獲得した。宮里6段は通算3度タイトルを獲得しているが、いずれも連覇はなく、今回も連覇はならなかった。初タイトルを獲得した知念6段は「まさか勝てるとは思わなかった。きょうはツキがあった」と話した。
 リーグ戦に先立って午前10時から開会式が行われ、宮古毎日新聞社の松原清吉編集顧問、日本棋院平良支部の黒島正夫支部長があいさつし4人を激励した。
 1局目は抽選で宮里―宮城、平良―知念の対戦が決まった。
 宮里―宮城戦は宮里の中押し勝ち、平良―知念戦は知念の中押し勝ちとなった。2局目は1局目のそれぞれ勝者と敗者の対戦。宮里―平良戦は平良が大石を取り中押しで勝利。知念―宮城戦は知念が序盤の劣勢を跳ね返して逆転勝ちした。2局目を終えて知念2勝、宮里と平良が1勝1敗、宮城が2敗となった。
 最終の3局目の大一番宮里―知念戦は、序盤は互いに固い打ち回しで互角の戦い。中盤に入って白番の宮里が黒の大石を取り行ったところから、激しい攻防に。それが大きなコウ争いに発展し、大きな振り代わりが演じられた。黒がコウに勝ち、白は中央の要石を取り、白の厚みと黒の実利の別れになった。この時点でやや黒がリード。終盤に掛けて白が追い込み、微細な勝負に。最後はきわどく黒の知念が半目勝った。平良―宮城戦は序盤、黒番の宮城にミスが出て大石を取られ白番の平良が中押し勝ちした。
 総当たりを終えて知念が3勝、平良が2勝1敗、宮里が1勝2敗、宮城が3敗の順となった。
 今回は14日の予選リーグで開幕。4段以下の12人が参加し、渡真利清4段、下地春義4段が勝ち上がった。翌週の21日に行われた2次予選には勝ち上がった2人を含め過去最高の32人が参加し、宮里6段への挑戦権を懸けて戦い、平良6段、知念6段、宮城5段が勝ち残った。知念6段は2年連続、宮城5段は今回が初挑戦だった。知念6段は先週、昇段したばかり。
 会場には「囲碁宮古一」を決める決戦を見ようと多くの囲碁愛好家が集まり、4人の対局を見守った。

 写真説明・初タイトルを獲得した知念正夫6段=28日、こすみ囲碁教室

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青汁の顔料を栽培/県内初・宮古でも3ヘクタール余で構想

 【那覇支局】佐敷町にある健康食品会社「沖縄長生薬草本社」(下地清吉社長=城辺町出身)は、今月から青汁の原料のケールの本土出荷を始めている。県内でも初めての本格的栽培で、今季は8ヘクタール余で約200トンの出荷を見込む。下地社長は「ふるさと宮古の農業振興、経済活性化のためにも、宮古での栽培も計画している。500トンは出荷できるようにしたい」と明らかにした。宮古では手始めに来季、3ヘクタール余での栽培を予定している。           

 ケールの栽培について、下地社長は「以前から試験的に無農薬栽培を行ってきた」と話す。本土の大手企業ファンケルが、青汁の需要に対応するため昨年11月、冬春季の原料供給の話を同社に持ち掛け、契約栽培が始まった。12月に植え付ければ、1月末には収穫できるとされ、5月ごろまでに1つの株で5、6回の収穫ができるという。
 ケールはキャベツに似ているが、球状にはならない。ビタミンやミネラルが豊富な野菜とされ、健康食品として人気がある。虫にもよく食べられるというが、同社は独自の無農薬栽培の方法で順調に成長させている。
 今季は沖縄本島の各地で約200トン、数千万円の売上を見込んでいるが、来季からはふるさと宮古での栽培も計画している。
 下地社長は「需要は多く、ケールの収入はサトウキビの数倍は見込める。台風シーズンの後でもあり、暖かい気候の沖縄、宮古は栽培に有利。宮古は潅水施設も整備されているので、沖縄本島以上に条件が良い。やる気のある生産農家が出てほしい」と期待する。
 宮古では、来季に3ヘクタール余での植え付けを計画、初の本格的出荷を開始する。将来は自社農園のほか、農家に栽培委託し、500トン生産まで拡大したい考えだ。
 下地社長は1945年5月28日、城辺町下里添の生まれ。74年、豊見城村で沖縄長生薬草を創業。ウコン、クミスクチン、キダチアロエ、グァバなど数種類の薬草の生産、加工、販売から始まり、現在は千種類以上の薬草から130種類の商品を製造する。91年に有限会社沖縄長生薬草本社として法人化。03年国際規格ISO9001と危機管理システムHACCPの認証を同時取得。生産体制強化で沖縄長寿薬草組合を新設し、同年八月には県・国の補助を得て加工工場を本社敷地内(佐敷町)に完成した。あららがまヒューマンネットワーク会員。問い合わせは同社(電話098・947・3214)まで。

 写真説明・ケールの本格的出荷を始め、宮古での計画も持つ下地清吉社長=佐敷町仲伊保のケール畑

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20回大会へ気分盛り上げ/トライふれあいライブフェス・

地元ミュージシャンらが結集

 第20回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)を盛り上げようと28日夕、平良市総合体育館中庭で「ふれあいライブフェスティバル」が開かれた。宮古出身のミュージシャンや大会出場者、多くの住民が参加し、大会開催へ向け気分を盛り上げた。
 このフェスティバルは、同大会を盛り上げていく雰囲気を宮古全体に波及させるのが目的。
 出演したのは下地勇さんやビートルクラッシャー、花福バンド、ジョルジュら宮古出身のミュージシャンや芸能関係者。
 ライブの合間には、地元出場者らが次々にステージに上がり紹介された。夫婦で参加する荒木茂穂さん、かおりさんは「完走目指して頑張ります」と仲良く意気込みを語った。
 会場に訪れた20代の女性は「ビートルクラッシャーを楽しみにして来た。このイベントのように大会も盛り上がってほしい」と話した。
 フィナーレは会場全体でクイチャーを踊り一体となって幕を下ろした。

 写真説明・宮古出身のミュージシャンらが音楽で大会開催を盛り上げた=28日、平良市総合体育館中庭

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「緑の街角賞」受賞者宅紹介@/緑豊かな居住環境・

瑞慶覧博良さん宅

【 緑の街角賞(大賞) 】
 瑞慶覧家は、市街地が見失いつつある環境緑化に努めており緑豊かな居住環境を生み出している。門柱に向かうアプローチ左右に寄せ植えされたツツジは無数のつぼみを抱え、一斉開花の時を静かに待っている。その右手に力強く生育しているリュウキュウマツ(中木)は姿美しく訪問者を迎えてくれる。堀内側の2・5メートル丈のクロキやイヌマキも丹念に刈り込まれ、堀外面の生け垣緑化のゲッキツと見事に調和して周辺環境に緑の潤いを与えている。
 広大な芝生の庭はクロキの高木で囲まれ、根本には水平に刈り込んだ黄緑鮮やかなレンギョが生け垣状に連なって居間からの眺めを和ませている。加えて、庭の要所には小物の花木が多彩な観葉植物、草花などが巧みに配植され芝生の緑を引き立たせている。
 玄関周りを彩るブーゲンビリア・ランタナ・インパチェンスなどの花木や草花も肥培管理よく、当家の緑や花に対する思いやりの深さが感じられる。
  (市民運動実践協議会グリーン部会)

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