200平成1 6  27 曜日

臨時職45人削減回避へ/平良市・

「継続雇用で賃金見直し」に職労も協力

 平良市(伊志嶺亮市長)が新年度予算編成で臨時職員を45人削減する方針を示していた問題で当局は26日、賃金内容の見直しなどを行い削減予定の臨時職員を継続して雇用する方針を固めた。今回の臨時職員削減回避は同日、職員労働組合から「雇用確保に協力したい」とする意向を受けたもので、当局は新年度予算案の最終内示の予算枠内で賃金内容の見直しなどを行い継続雇用していく方針となった。

 同日午後に行われた当局と職労との話し合いのの中で職労側から「厳しい社会環境の中で大量の解雇者がすぐに次の職場を探すことは難しい。協力できる部分は協力したい」との意向を伝えた。
 これに対して当局も理解を示した上で「予算枠はそのままで臨時職員の賃金見直しなど待遇面を変更すれば対応できる。しかし、自助努力で減らせる部分については減らす方向で考えている」と説明した。
 当局は新年度予算の一次内示段階で臨時職員の予算を対前年度比24・8%減として、現在の177人から45人を削減する方針を示していた。最終内示までには給食センターなど削減が難しい部分を考慮して予算規模を若干拡大し同比17・8%減としていたが4月には大量の解雇者が出る状況となっていた。
 新年度の臨時職員に対する予算は2億1306万4000円で対前年度比4606万9000円減となっている。
 継続雇用については、臨時職員の年間2回(各3万円)の期末手当6万円の廃止、日当の見直しなど賃金体系を調整するとともに一般の職員手当、管理職手当などでも対応していく予定だ。
 平良市の新年度予算編成は、国の三位一体改革の影響を受け一次内示段階で6億7000万円の不足額が発生するなど厳しさを通り越した状況となり、当局は臨時職員の大幅削減などの方針を示していた。

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県立宮古公園、新年度早々に調査/県議会一般質問

 【那覇支局】県議会(伊良皆高吉議長)2月定例会は一般質問3日目の26日、平良市区選出の坂井民二氏(自民)=写真=が登壇し、県当局の姿勢をただした。県立宮古公園(仮称)の県単独調査について安慶名正行土木建築部長は「来年度のできるだけ早い時期に調査を実施できるよう努力したい」と述べ、早期に調査を行う考えを示した。調査費の配分は来年度に入り決定される。宮古南静園と沖縄愛楽園が進めている「ハンセン病証言集編集事業」について稲嶺恵一知事は「両園、編集事務局と連携して意向を聞き、財政的な支援を検討したい」と改めて決意を示した。
 04年度の伊良部架橋の予算と今後のスケジュールについて安慶名土木建築部長は「最終的には今年3月、国の『路線別事業費計画』で配分が決定される。同年度は工事着工に向けた調査・設計を実施する予定」と説明し、県としても早期に着工できるよう努力するとの決意を示した。
 同部長はまた、平良市西里通りの県単調査費について「地元から拡幅整備の要請がある。04年度で、将来の交通需要や街づくりのあり方、国庫補助の採択基準となる費用対効果などについて、可能性調査を実施する」と話した。
 「老朽化で極めて劣悪な環境にある」と坂井氏が指摘した漲水学園・あけぼの学園の改築について稲福恭雄福祉保健部長は「入所者の処遇改善に向け、引き続き整備を検討したい」と述べた。
 プロ野球のキャンプについて知事は、オリックスを含めて今年で10年以上キャンプを実施している球団に対し、感謝状を贈ったことを報告。多方面への貢献度を強調した。2005年のオープン戦で、宮古でのオリックス対阪神戦の開催の可能性を問われ、宜名真盛男観光リゾート局長は、「開催経費や収益性など多くの課題をクリアするとともに、地域の積極的な働きかけが重要」とした上で、地元の動向を踏まえ実現に向け連携して取り組むとの意向を示した。
 このほか坂井氏は▽認可外保育所への県の支援策▽県立宮古病院新築移転検討委員会の設置▽平良中学校体育館の現面積での改築▽旧宮古署跡地周辺への交番設置―について当局の考えを聞いた。

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宮古島旅行で台風復興支援/

平良市の友好都市・世田谷区職員160人来島

 平良市(伊志嶺亮市長)の友好都市として活発な交流を展開している世田谷区の職員が、昨年の台風14号で大きな被害を受けた市民と宮古島を支援しようと今月12日から復興支援旅行として宮古島入りしている。3月20日までには総勢160人が順次来島して宮古観光を楽しみながら地元物産を消費するなど台風復興を支援していく予定だ。きょう27日には来島した職員と伊志嶺市長が面談する予定となっている。
 来島した職員全員の宿泊する部屋に感謝のメッセージを届けている伊志嶺市長は「世田谷区職員の皆さんの気持ちは大変ありがたく心から感謝している。これからも友好を深めていきたい」と述べた。
 今回の企画は世田谷区職員互助会(会長・平谷憲明助役)が台風で大きな被害を受けた平良市と宮古島を支援する目的で計画した。現在、同互助会のメンバーは6500人で今回の宮古島支援旅行の呼び掛けには160人が参加することとなった。
 160人は15の班に分かれて来島し、これまで7班が宮古島観光を楽しんだ。職員らはそれぞれ独自にゴルフツアー、釣り、ドライブなど宮古観光を満喫する計画を立てており、今回の企画は訪れた職員が宮古観光を楽しみそれによって圏域経済への貢献も図られる内容となっている。
 きょう来島する同互助会事務局の米谷靖夫さんは「台風支援についてはこれまで区民の協力を得て、図書の贈呈も行ってきた。今回の旅行で多くの職員に宮古島を知ってもらいリピーターとして宮古島を訪れるようになればさらに交流も深まると思う」と述べた。
 台風14号被害に対する支援で世田谷区の職員は昨年、区民に呼び掛けて宮古の小・中学校に贈る図書を募り、区民から寄せられた図書1万1000冊を贈呈している。

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『5つのかける』をPR/平良市・チラシ配布し防犯呼び掛け

 窃盗などの身近な犯罪防止を目的に「防犯対策運動及び広報啓発活動」(主催・平良市)が26日、市内全域で実施された。各自治会や関係機関から100人余が参加し、犯罪の無い住みよい地域づくりを推進することを誓い合い、チラシを配布し広く市民に「犯罪防止」を呼び掛けた。
 参加者は数班に分かれ、市内全域でくまなく広報活動を展開。自転車盗、車上狙い、空き巣など「ドンドン増加傾向にある窃盗犯!」と書かれたチラシで市民らに警告し、対策として@いつも犯罪について「気にかける」Aいつでも「鍵をかける」B鍵をかけたか施錠チェックに「手間かける」C防犯装置、器具に「コストをかける」D外出の際には隣近所に、不審者や不良少年に「声をかける」―という「5つのかける運動」を紹介し、防犯意識の高揚を図った。
 平良市役所で行われた出発式で伊志嶺亮市長は「ここ数年、犯罪の種類が多様化してきている。関係機関と連携を取りながら明るく住みよい地域をつくっていきたい」と述べた。
 宮古警察署の石垣用秀署長は「地域のパワーが大きな犯罪抑止力になる。連携して地域から犯罪を無くしましょう」と協力を求めたほか、宮古地区防犯協会の平良恵慈会長、宮古地区交通安全協会の黒島正夫会長、宮古地区婦人連合会の真壁カツ会長らも参加し防犯への誓いを新たにした。

 写真説明・市民らに防犯を呼び掛けながらチラシ配布を行った=26日、平良市内

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(うるう)年で墓造り/伊良部町・棟りょうら注文に追われる

 今年は旧暦で1年が13カ月ある閏(うるう)年。宮古などではこの年は新しい墓を造るには縁起が良いとされ、伊良部町佐良浜地区では26日から墓の築造が本格化した。
 閏年のため、旧暦2月が2回あり、2回目の旧暦2月を閏月と呼ぶ。最初の旧暦2月(1−30日)は、新暦では今月20日―3月20日まで。2回目の旧暦2月(1−29日)は、新暦では3月21日−4月18日まで。
 同地区で墓造りに着手した棟りょうの上里淳栄さん(54)は「住民から新しい墓10基の築造を受注した。来年2月までには合計で20基の墓造りが予想される」と説明。神酒で墓地を清めた後、墓の型枠づくりに汗を流した。
 上里さんが手掛けるコンクリート造りの墓の面積は約10・5平方メートル。築造予算の平均は75万円。工期は1週間。
 上里さんは「発注者に引き渡す時、相手の笑顔を見るのが楽しみです」と話した。

 写真説明・閏年で墓造りが本格化した=26日、伊良部町佐良浜

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4回目のV目指す/山倉紀子さんら、トライ宮古島向け合宿

 4月25日に行われる第20回全日本トライアスロン宮古島大会に向けて、女子優勝3回の経験を持つ山倉紀子さん(40)ら東京ヴェルディトライアスロンセッションのメンバーら6人が今月23日から宮古島合宿を行っている。合宿はバイク(自転車)を中心に行っており、来月5日までの合宿中、トータル1000キロの走り込みを予定している。26日には平良市役所に大会長の伊志嶺亮市長を訪ね、合宿の報告と大会に向けた抱負を話した。伊志嶺市長は「20回大会でぜひ頑張ってほしい」と激励した。
 合宿を行っているのは山倉さんのほか薄愛美さん(20)、原知継さん(21)、塩野絵美さん(23)とチームVIKING(バイキング)の池形成信さん(29)、飯田忠司さん(27)の6人。
 山倉さんは今年で18回目の出場でこれまで優勝3回と、宮古島大会の常連。合宿について「宮古島はバイクの練習に最適。整備された道路でアップダウンや風など練習環境はとても良い。自動車のドライバーも親切」と順調に進んでいると報告。大会に向けては「4回目の優勝を目指したい」と力強く抱負を述べた。
 昨年大会総合12位の池形さんは「ベスト10に入り、次は招待選手になりたい」と話した。

 写真説明・20回大会に向けて合宿を行っている山倉さん(前列右)ら=26日、平良市役所

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