200平成1 6  26 曜日

一般会計は34億2500万円/下地町04年度予算案・

前年比4・9%増

 下地町(川満省三町長)は25日、2004年度予算案を発表した。一般会計は34億2547万7000円で、対前年度比4・9%(1億6153万5000円)増。国の三位一体改革による影響で地方交付税が対前年度比5%(7000万円)削減されるなど、合わせて約1億6600万円の歳入不足が見込まれたため、それを補うため基金から2億5638万2000円(前年比約1億7000万円増)を繰り入れた。歳出では、扶助費や各団体への補助金など経費を削減した。

 一般会計が対前年度比4・9%増となったのは、下地中学校校舎改築や第2与那覇団地の建設で普通建設事業費が増えたのが要因。03年度予算が大型補助事業工事終了などで対前年度比12・4%(4億6309万1000円)減と過去最大の下げ幅となったため04年度は増加したが、02年度予算の37億2703万3000円と比べると、3億155万6000円の減少となっている。
 国の三位一体改革では▽地方交付税7000万円減▽歳入不足を補うための臨時財政対策債が約5000万円減▽保育所運営負担費などの国庫補助負担金が国、県合わせて約4700万円削減され、計約1億6600万円の歳入不足となった。また町税が法人税の落ち込みなどから1511万5000円減、県支出金が1億4907万5000円減った。
 不足分を補った町の基金は、2003年度の残高で8億3478万4418円。このうち2億5638万2000円を今回の歳入削減分に充てた。差し引いた残高は5億7840万2418円となった。
 繰り入れた基金の内訳は、地域振興基金から社会福祉協議会負担金に2437万2000円を、減債基金から公債費に1億5422万6000円を、ふるさとづくり基金から若者定住促進奨励補助金、サニツ浜カーニバルなど各種イベントに計7778万4000円をそれぞれ繰り入れた。
 歳出では、婦人会や青年会、子ども会など各種団体への補助費を12・8%削減。出張は日帰りにするなど旅費、消耗品など物件費を3148万8000円減らした。また、義務的経費の人件費を159万7000円、扶助費を697万3000円カットした。
 特別会計では農業集落排水施設事業が新規の基盤整備事業などで42・2%(5740万6000円)増加し、老人保健医療事業は7・9%(3281万円)減った。
 04年度は、台風14号の襲来で延期となった町民まつりを開催するほか、SARS(新型肺炎)で中止となった下地中学校と台湾の中学校との交歓交流も再開する。
 予算案は3月定例議会に提案する。

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当局と労組が「協定書」/伊良部町・

職員給与3%・町長、助役報酬12%カット

 2004年度当初予算案編成の作業過程で約2億3000万円の歳入不足が生じ、これを補うために一般職員の給与一律3%カットや町長・助役の報酬12%カット、教育長の報酬10%カット、55歳以上の昇給停止などを交渉していた伊良部町(浜川健町長)と自治労連伊良部町職員労働組合(仲間勝行執行委員長)は25日までに、財政健全化に資する目的で「協定書」を締結した。双方が歩み寄りで合意したことで、当局側は予算案を作成し、今月27日に公表する予定。
 当局側の試算によると削減額は、一般職員183人で約2500万円、町長が約140万円、助役が約114万円、教育長が約89万円、管理職23人の手当約393万円で総額約3230万円。
 協定書では、昇給停止年齢の改正については、現行の「55歳以上の職員の昇給期間は、55歳に達した後の最初の昇給は18月、その後の昇給は24月」を「55歳以上の昇給は停止する」と改めた。
 退職時の特別昇給の改正では、勧奨退職における特別昇給は、現在10年以上20年未満勤務が1号給、20年以上勤務が2号給の特別昇給となっているが、それを「一律1号給の特別昇給」に改正した。
 特殊勤務手当の一部廃止については、現在支給されている特殊勤務手当のうち、消防手当の月額3000円、税務手当と出納手当の各月額1000円を廃止する。
 そのほかに、町立幼稚園教諭と町立保育所の保育士に支給されている調整給を廃止する。

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春季キャンプ打ち上げ/オリックス・

バーベキュー囲み英気養う

 オリックス・ブルーウェーブは25日、宮古島で行っていた春季キャンプを打ち上げた。伊原春樹監督は「充実したキャンプだった。選手の頑張りは満点に近い」と総括。2年連続最下位からの脱却とプレーオフ進出に向け手応えを感じている様子だった。同日夕からは宿泊先のホテルで打ち上げ会を開き、20日間の労をねぎらった。

 選手らはきょう26日午前の飛行機でオープン戦初戦に向け高知県に出発し、28日に行われる阪神タイガース戦に備える。谷佳知選手や村松有人選手、金田政彦投手、吉井理人投手らは26日午前まで平良市民球場でトレーニングを行い、午後から帰阪する予定。
 この日は平良市民球場で午前10時からウオーミングアップを開始。野手陣は今キャンプ最後の打撃練習でスイングをチェック。一部の投手はブルペン入りし、オープン戦に向け最後の投げ込みを行った。
 谷選手は「オープン戦で自分の技術を生かすためにもチームプレーに慣れ、一丸となってプレーオフ進出に向け頑張りたい」と目標を掲げた。また、「個人的には紅白戦には出ていないが順調に調整は進んでいる。トリプルスリー(3割30本塁打30盗塁)を目指したい」とシーズン開幕へ向け意欲を見せた。
 伊原監督は「これからは紅白戦ではなくユニフォームの違う相手と実戦を積まなければならず、問題や課題が出てくると思う。しっかりと調整していきたい」と表情を引き締めた。

 写真説明・バーベキューで労をねぎらうとともにオープン戦、シーズン開幕へ向け英気を養った=25日、ホテルブリーズベイマリーナ

・「満点に近い」と伊原監督/宮古島キャンプを総括
 オリックス・ブルーウェーブの宮古島春季キャンプが終了した25日、伊原春樹監督は「キャンプは心、技、体を鍛える場。順調に終えることができたと思う。選手の姿を見れば満点に近いキャンプだった」と総括した。2年連続の最下位と不本意な成績を残したチームを立て直すべく、昨年10月に就任した新指揮官は「目標はプレーオフ進出」と大きな目標を掲げる。
 キャンプ期間中、投手陣のピッチング練習や野手の守備、バッティング練習を積極的に視察した伊原監督は「投手も野手もそれぞれ元気にやってくれた」と講評した。
 チームは今月28日、高知県で行われる阪神タイガースとのオープン戦を控える。伊原監督は「今までの紅白戦とは違い、ユニフォームの違うチームと実戦を行うことで、新たな問題、課題が出てくると思う。しっかりと調整していきたい」と、シーズン開幕へ向け表情を引き締め、「チャンスは選手全員に等しく与える。投手、野手ともにオープン戦で良い結果を残してほしい」と選手にハッパを掛けた。

 写真説明・報道陣を前にキャンプの手応え、シーズン開幕へ向けて意気込みを見せる伊原監督=25日、平良市民球場

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不明公金4987万円をJAが全額返還/城辺町

 城辺町の公金不明問題に係る同町とJAおきなわの調停で確定した不明金4987万3700円が24日、JAから城辺町に入金された。25日午後の会見で同町の下地敏彦助役らが明らかにした。下地助役は「この問題で町民の皆さまに大変な迷惑を掛けてしまって申し訳なく思っている。不明金が全額返還されて安どしている」と話した。
 返還された不明金はJAおきなわ城辺支店の元職員が横領したとみられる町の公金。同町とJAおきなわは過去4回の調停で不明金を確定、町が示した4987万3700円をJAが全額返還することで合意していた。
 会見の中で松川博光収入役は「調停通りの額が返還されたことで安どしている」と述べた。その上で「今回の問題で町民の皆さまに大変な迷惑を掛けてしまった。今後このようなことが起こらないようチェック体制を強化し、万全を期していきたい」と強調した。
 町は現在、今回の問題が会計課内におけるずさんな業務が要因の1つになったとして町のチェック体制を強化、公印の管理をはじめ、職員の資質向上にも努めている。
 さらに町は当時会計課に勤務していた職員の処分を取り決める分限審査委員会を開いており、早い段階で処分内容を決めたい考え。

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巡回指導の徹底確認/卒業式後の問題行動で対策会議

 高校生の卒業式後の問題行動を未然に防ぐための対策会議が25日午後、宮古農林高校で開かれ、学校、事業所、PTA、警察など関係機関・団体が連携して巡回指導を徹底する方針を確認した。宮古地区高校生生徒指導連絡協議会の内間誠治会長(宮古工業高校長)は「問題行動が起こらないよう、すべてを網羅して対応していきたい」と強調した。
 宮古地区の高校生が卒業式後に引き起こす問題で多いのはメリケン粉のかけ合い。卒業式を終えた後、市内の写真館で記念写真を撮る際に騒ぎながらメリケン粉をかけ合い、周辺を真っ白にしたりしている。ここ数年続いてきた問題の行動で、同様の行動をとる生徒は減少しているものの、毎年のように一部生徒がメリケン粉をかけ合っているため、学校側も対応に苦慮している。
 対策会議では、このメリケン粉のかけ合いを防ぐことを重点に置き、巡回指導を徹底する方針を確認した。卒業式後、市内西里通りに立って指導するほか、車での巡回も行う。さらに分散会での飲酒なども懸念し、夜間にも警察、教職員、補導員、PTAによる巡回パトロールを実施する。
 また、卒業式前に地域や事業所にも協力を呼び掛け。高校生に対するメリケン粉販売の自粛や酒、タバコを販売しないよう求めている。写真館などには学生服がメリケン粉で汚れている生徒を入館させないことや不測の事態が発生した場合の通報を呼び掛けている。
 対策会議の中で宮古署の石垣用秀署長は「宮古は地域や事業所、学校などの連携がよく、とても雰囲気が良い。高校生による問題行動を防ぐために警察としても頑張っていきたい」と話した。

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レベルアップ目指す/日体大陸上部が宮古合宿

 神奈川県の日本体育大学陸上部のメンバーら十九人が平良市陸上競技場などで合宿を行っている。選手らは28日までの日程で互いに切磋琢磨する。キャプテンの風山真二さんは「本土はまだ寒いので、暖かくて素晴らしい環境の宮古島で、個々のレベルアップを目指したい」と意欲を見せている。同部の宮古島合宿は2年振り2回目。
 1日の練習は約六時間。選手個々の走力、技術向上を目的に同陸上競技場のほか、同市内の砂山ビーチで走り込みを行っている。
 コーチの出口大貴さんは「新チームなのでまだまだ若く、明るくチームワークの取れたチーム」とチームカラーを紹介。「陸上は決勝の八人に入らないとなかなか脚光を浴びることの少ない競技だが、そこまでいけるよう、自立心を大事に頑張ってほしい」と選手にエールを送った。

 写真説明・宮古島で合宿を行っている日本体育大学陸上部のメンバーら=25日、平良市民球場

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