200平成1 6  25 曜日

町長・助役報酬 12%カット/伊良部町・

一般職員給与は一律3%減

 伊良部町(浜川健町長)は24日、一般職員183人の基本給を一律3%、町長・助役の報酬を12%、教育長の報酬を10%、それぞれカットする案を決め、自治労連伊良部町職員労働組合(仲間勝行執行委員長)に提案した。同組合側では、これから検討する方針で、双方が歩み寄りで合意する方向がほぼ固まった。一般職員の給与カットや町三役の報酬カットなどで総額約3236万円の歳出抑制を見込む。

 同町は、2004年度予算案編成の作業過程で、歳入が約2億3000万円が不足しているのが表面化した。国の三位一体改革の影響で、地方交付税が7・2%カットされ、前年度比で1億4300万円減になる見通し。歳入不足を補うための臨時財政対策債は、30・7%減で、8400万円減少した。
 04年度の予算編成が組めない状況を踏まえ、当局側は組合側に一般職員給与一律10%カット案などを示し協力を求めていた。
 組合側は臨時総会などを開き、職員給与カットなどの取り扱いを検討。町三役の報酬を15%カットすべきとの妥協案を要求していた。
 当局側は24日までに、給与カット問題を最終調整し、この日組合側に提示した。
 当局側の試算によると、一般職員が基本給一律3%カットで約2500万円、町長の報酬が12%カットで約140万円、助役の報酬が12%カットで約114万円、教育長の報酬が10%カットで約89万円、管理職23人の手当約393万円の削減で、総額約3236万円の歳出が抑制されるとしている。職員給与などを減額しても、まだ歳入不足が生じる。
 当局側では、臨時職員解雇については「これから解雇人数を検討したい」と話した。

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犯罪の8割は窃盗/宮古署まとめ・

03年非行少年検挙・補導件数

 宮古地区の2003年非行少年等検挙・補導件数は496件で、刑法犯少年73人のうち約8割を窃盗が占めていることが宮古警察署のまとめで分かった。中学生による事案が最も多く、宮古地区でも犯罪の低年齢化が浮き彫りとなった。同署では今後の対策として少年の立ち直り支援や居場所づくり推進などを行っていく方針。宮古地区全体の刑法犯検挙数は226件で、前年に比べ2ポイント低下した。

 同署がまとめた非行少年等検挙・補導状況によると、飲酒・喫煙・深夜はいかい・シンナーなど不良行為は99年の1196件から約6割減の421件だった。その一方で14歳未満の触法少年件数は99年の1件から22件にまで増加した。犯罪少年は99年の51件から02年には41件に減ったが、03年で再び51件に増えた。刑法犯少年73人のうち59人は窃盗犯で全体の約8割を占めている。
 同署では対策として▽学校、警察連絡協議会、関係機関・団体との非行防止連絡協議会の開催▽小・中・高校での薬物乱用防止・非行防止教室の開催▽コンビニ、居酒屋、カラオケなどの店舗に対する立ち寄り―などを実施していく。
 宮古地区全体の刑法犯認知件数は729件で、このうち226件を検挙した。検挙率は31%。身近な犯罪で最も多いのは自転車やオートバイなど乗り物盗難で113件。次いで空き巣60件、車上狙い59件となっている。空き巣被害の85%が鍵を掛けていなかったことや自転車、オートバイも未施錠が多いことから、同署では犯罪抑止のため鍵を掛けるなどそれぞれの防犯意識向上を呼び掛けている。 

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市町村に決議を要請/宮古署協・

「青少年健全育成都市宣言」

 宮古警察署協議会(池間方用会長)は24日、圏域の各市町村長や議会議長、教育長などに対して、「青少年健全育成都市宣言」の決議を要請した。
 要請で池間会長は県内の少年犯罪件数が過去最高となったことなど動向を説明した上で「宮古においては不良行為等で補導される少年は年々減少傾向にあるが、犯罪を犯して検挙・補導される少年は逆に増加傾向にあり、大変厳しい状況。未来を担う青少年が豊かな情操を養い、心身とも健やかにたくましく育つことを願っている。青少年の健全育成は地域社会の重要な課題であり行政をはじめ家庭、学校、地域のすべての関係者が一致協力してこそ実現できるものと考えている」と述べ、各市町村の3月定例議会で「青少年健全育成都市宣言」を決議するよう求めた。この日は宮古市町村長会議の場で市町村長に要請したほか、各市町村を回り議会議長に要請を行った。

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キビ収穫に助っ人/宮農工・各農家で援農体験学習

 宮古の基幹産業、サトウキビについて現状と問題を学ぼうと県立宮古農林高校(下地恵吉校長)は24日、宮古本島内や伊良部島内のサトウキビ畑で援農体験学習(サトウキビ収穫)を実施した。参加した生徒らは「思ったより大変」と慣れない手つきでかまを使い、サトウキビを収穫した。
 同学習は▽郷土の基幹作物であるサトウキビ収穫を通して、農業の現状と課題を理解するとともにサトウキビ産業について学習を深める▽高齢化および人手不足に悩む農家の手伝いをすることによって相互扶助(ユイマール)の精神を養う▽地域と連携を図ることによって農業高校生としての自覚と誇りを養う―ことを目的に1、2年生172人を対象に行われた。
 このうち、平良市松原の与那覇スミさんの畑(約5反)では約30人の生徒が収穫に汗を流した。
 初めてサトウキビ収穫を経験した上里さつきさん(1年)は「思ったよりきついけどみんなで協力し合うことができてうれしい」と笑顔を見せた。
 与那覇さんは「いつもは1人でやっているので、若い人たちが協力してくれて感謝している。今回を機にもっと農業について興味を持ってくれれば」と期待を寄せた。

 写真説明・宮古の基幹作物、サトウキビの収穫体験学習を行った生徒ら=24日、平良市松原の与那覇さんのほ場

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汚れてもへっちゃら/平良市 宮島小・

田踏み兼ね どろんこ運動会

 平良市立宮島小学校(与儀透校長)は24日、同校の田んぼで田踏みを兼ねたどろんこ運動会を開催し、3月初旬の田植えに備えた。児童たちは全身泥まみれになりながら田んぼの中を駆け回り、リレーやドッヂボールを楽しんだ。
 どろんこ祭りは毎年恒例となっているもので、同校が取り組んでいる稲作の一環として実施。3月2日に田植えを行うため、田ならしのため開催している。
 あいさつに立った与儀校長は「土を柔らかくすることで苗を成長させるための酸素を土の中に取り入れる。みんなが頑張って田踏みをすれば、それだけ土の中の栄養がたくさんになる」と話した。
 1年生から6年生までの21人が参加。準備運動を兼ねて田んぼ周辺を歩き回ったあと、各班に分かれてリレーをスタート。最初はこわごわと歩いていた児童たちも時間が経つに連れ汚れるのも構わず、思い切り田んぼの中を駆け回っていた。
 今年初めて参加した中島潮美さん(4年)は「土が柔らかくて感触が気持ち悪いけど楽しい。最初は嫌だったけどだんだん慣れてきた」と笑顔を見せた。

 写真説明・田植えに向け田踏みで土を柔らかくする児童たち=24日、平良市立宮島小学校

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