200平成1 6  曜日

オリックス 1軍選手が合流/春季キャンプ・市民球場 さらに熱気

 プロ野球パ・リーグ、オリックス・ブルーウェーブ1軍の春季キャンプが7日、平良市民球場をメーン会場にスタートした。選手らは2年連続最下位の雪辱を果たすため、バッティングやピッチング練習などそれぞれの練習メニューを精力的にこなした。伊原春樹新監督は「貴重な練習時間を有効に使い、チームプレーを徹底していきたい」と今キャンプに懸ける意気込みを示した。また、練習に先立ち、伊原監督以下チーム全員で宮古神社を参拝し今シーズンの必勝を祈願した。

 1軍選手らは本拠地のYAHOO!BB STADIUM(兵庫県神戸市)で今キャンプを開始。1日から5日まで練習を行った後、宮古島へ来島した。選手らは午前10時ごろから同球場でランニングや全身のストレッチ、キャッチボールなどウォーミングアップを行った後、投手と野手に分かれ、トレーニングで汗を流した。
 投手陣では昨年米大リーグから加入したマック鈴木投手や吉井理人投手らがブルペンでの投球練習に励み、首脳陣にアピール。野手組はフリーバッティングやバント、トスバッティングなどの打撃練習のほか、ノックなどの守備練習で各ポジションの連携を確認した。
 2003年度ゴールデングラブ賞に輝いた注目の谷佳知選手は「ボールをバットにきっちりと当て、センター返しを心掛けている」とミートに重点に置いて練習に取り組んでいた。
 今年のチームのキャッチフレーズは「Believe,n GO!〜頂点へ、全力〜」。声援に応え、試合に勝つことで生まれてくるファン、監督、コーチ、選手間の「信頼=Believe」にチームとして前進する「GO」という言葉を複合。さらに伊原新監督の座右の銘「全力」という言葉を加えたもの。チームはキャッチフレーズのもと優勝を目指すため練習を重ねる。
 キャンプ中の休日は11、16、20、24日。また、1日からキャンプを開始している2軍選手は城辺町営野球場で練習を行っている。

 写真説明・ランニングで体を温める選手たち=7日、平良市民球場

top.gif (811 バイト)

『紙銭(カビジン)』焼き先祖供養/宮古各地で「旧十六日祭」

 後生の正月「旧十六日祭(ジュウルクニツ)」が旧暦の1月16日に当たる6日、各地で行われ、家族や親族らが一堂に会し祖先を供養し、共に後生の正月を祝った。
 このうち、上野村宮国の宮国兼吉さんの先祖が眠るお墓では、墓前に線香や酒、ごちそうなどを並べ、あの世の金とされる「紙銭(カビジン)」を焼き、全員で手を合わせた。
 宮国さんは「今年も親せきみんなとご先祖様で旧十六日祭ができて良かった」と話した。
 この日のために帰省した宮国さんの弟、敬巧さんは「旧十六日祭には毎年帰省している。先祖を敬うのが子孫の務め」と墓前で手を合わせていた。

 写真説明・あの世の金とされる「紙銭」を焼き先祖を供養する家族=6日、下地町上地

top.gif (811 バイト)

須崎さん(下地町)のトウガンが金賞/農林水産フェア

 【那覇支局】「安全・安心・上等やっさー、うちなーむん!」をテーマに、農林水産フェアおきなわ2004(主催・県、同フェア推進本部)が7日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを主会場に開幕した。第14回野菜品評会では、下地町の須崎克英さんのトウガンが金賞の沖縄総合事務局長賞を受賞、宮古からは銀賞に2点、銅賞に3点が入った。同フェアはきょう8日まで。8日は品評会の表彰式のほか、県地産地消推進県民会議と同会議設立記念シンポジウムなどが行われる。
 午前10時から行われた開会セレモニーで稲嶺恵一知事(代読・嘉数昇明出納長)は「フェアが農林水産業活性化の新たな契機となるよう期待したい」と式辞。JAおきなわ理事長で県農水産物販売促進協議会の赤嶺勇会長は「このフェアが、『地産地消』の先駆的運動を担うイベントになることを期待する」とあいさつした。関係者らによるテープカットで同フェアの幕が開いた。
 同センター展示棟には県内の農家が育てた野菜や果樹(かんきつ類)、花きとフラワーアレンジメント作品がずらり。午前中から足を運んだ来場者らはその出来の良さに熱心に見入っていた。県調理師会による「キッチンスタジアム」も催され、県産農水産物を使った料理の試食コーナーには来場者が列をなした。
 このほか会場には畜産物、水産物のコーナー、野菜や花きの直売所、市町村ごとのブースなども設けられ、それぞれににぎわいを見せた。
 野菜品評会の受賞者は次の通り。(敬称略)
 【金賞】▽沖縄総合事務局長賞=須崎克英(下地町、トウガン)【銀賞】▽武富進(伊良部町、カボチャ)▽砂川恵子(上野村、トウガン)【銅賞】▽砂川勝賢(平良市、カボチャ)▽山口修(上野村、トウガン)▽砂川恵良(城辺町、ゴーヤー)

 写真説明(上)・ずらりと並べられた野菜に見入る来場者ら=7日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟
 写真説明(下)・金賞の沖縄総合事務局長賞を受賞した須崎さんのトウガン=7日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟

top.gif (811 バイト)

文武両道の子供たちを表彰/宮古教育振興会・

人材育成、将来に期待

 昨年12月に発足した宮古教育振興会(大山高春理事長)は7日、宮古教育事務所で2003年度児童・生徒表彰式を開き、勉学やスポーツ、奉仕活動などで優秀な成績を収めた計12人の児童・生徒を表彰した。大山理事長は「これからも心と身体を鍛え、多くの人の期待に応えられるよう頑張ってほしい」と激励した。

 この表彰式は昨年12月9日に発足した宮古教育振興会が優れた人材の育成を目的に今年度初めて実施した。今後、小・中学校に限らず、高校まで表彰範囲を広げて実施していく方針。
 表彰式は午後2時から開かれ、はじめに大山理事長が「(表彰は)ただ勉強だけではなく、人間性豊かでやる気があり、みんなのため社会のために喜んで尽くす人材を育てることが狙い。きょう表彰された皆さんの20年後、あるいは50年後の活躍を期待している」と期待を込めて話し、引き続き児童・生徒に表彰状を手渡した。
 宮古市町村教育長会の久貝勝盛会長(平良市教育長)、宮古教育事務所の本村幸雄所長も表彰式に駆け付け、児童・生徒を激励した。
 表彰された児童・生徒を代表して狩俣小学校6年の前里知春さんは「私の活動は1人ではできなかった。いつも誰かが支えてくれた」と周囲の支えに感謝。その上で「今年は中学生になりますが、新しく入ってくる勉強をはじめ、バスケット、駅伝などで頑張りたい」と決意を話した。
 北中学校3年の大浜千廣さんは「私にかかわったすべての方々に対する感謝の気持ちでいっぱいです。私は今年、島外に進学しますが、宮古島出身であるということと、この賞を誇りにして自分らしく努力しながら一生懸命頑張りたい」と話していた。
 表彰された児童・生徒は次の皆さん。(敬称略)
 【小学校】▽友利肇志(平良第一小4年)、比嘉健太(同1年)、浜川光(西辺小6年)、前里知春(狩俣小6年)、本村由貴乃(多良間小6年)
 【中学校】▽宮里夢子(平良中3年)、大浜千廣(北中3年)、山里聡(同)、仲間千華(西辺中3年)、松川碧(福嶺中2年)、根間美咲(下地中3年)、島袋沙織(伊良部中3年)

 写真説明・勉学やスポーツ、奉仕活動がたたえられ表彰された児童・生徒=7日、宮古教育事務所

top.gif (811 バイト)

18年ぶり再会!/伊良部町・

学生のころキビ収穫を体験した武部さん(京都府)と佐和田さん

 学生のころ伊良部町内の農家に住み込みサトウキビの収穫作業を体験した京都府在住の男性が18年ぶりに家族と共に来島、当時一緒に生活した人たちと再会した。「お父さん、お母さん、ただいま」「お帰りなさい」。再会の場は喜びと懐かしさに満ちあふれていた。
 再会を果たしたのは武部安男さん(36)=京都府宇治市=と伊良部町佐和田に住む佐和田範博さん。
 武部さんは妻、尚子さん(29)、長男の翔太君(3つ)、夏鈴(ちゃん(5カ月)を連れて来島し、「人も町も変わってない。佐和田さん家族がみんな元気そうで良かった。自分の家族が紹介できてうれしい」と大喜びだった。
 港では佐和田範博さん夫妻が出迎えた。範博さんは安男さんと握手し「久しぶり。元気そうで良かった」と笑顔。妻の和子さんは「本当の家族が帰ってきたみたいでうれしい」と話した。
 武部さんは18年前、大阪大学ワンダーフォーゲル部のメンバーら8人で来島。自然の中で生活している人たちと接し自然の良さを学ぶことを目的に、農家に約1カ月間住み込み、サトウキビ収穫などを体験した。
 武部さんら同部の活動は当時、本紙でも紹介された。紙面を見た島民と交流もスムーズに進み、同町は第2の故郷と思うまでになったという。
 出迎えの後、武部さんらはお世話になった佐和田さん宅へ移動。範博さんの父、恵忠さん(88)、母トヨさん(83)にも再会。思い出話に花を咲かせた。武部さんは「サトウキビの収穫、牛の世話など、ここでいろいろ経験した。1日の疲れは佐和田の浜の夕日が癒やしてくれた。充実感に満ちた1カ月だった」と当時を振り返った。
 今回、宮古島を訪れたのは義母の還暦祝い旅行のため。何とか時間を調整し伊良部島へ足を運び、再会を果たした。

 写真説明・18年ぶりに再会を果たし喜ぶ武部安男さん(右から3人目)と佐和田さん一家=7日、伊良部町佐和田

top.gif (811 バイト)



top.gif (811 バイト)