200平成1 6  1 31 曜日

生活習慣病 宮古地区男性に危険信号/

割合高い肥満、血糖値異常

 宮古地区の男性は、過度の飲酒が要因で血糖値異常者や肥満者の割合が高くなるなど、健康が危険な状態にあることが、宮古福祉保健所(高江洲均所長)のまとめで分かった。得点が高いほど健康的とする「健康習慣スコア」で、宮古地区の20―40代男性は県内他地区に比べ低い値を示し、飲酒量が肥満や糖尿病に比例することもデータで裏付けられた。高江洲所長は「宮古で一番健康を害しているのは『飲み過ぎ』。地域で今取り組まないと、将来大変なことになる」と警鐘を鳴らした。
 同保健所は来月1日に始まる生活習慣病予防週間に先立ち30日、管内の生活習慣の現状をデータで発表した。

 喫煙の有無や過度の飲酒をしないか、適度な運動をするかなど7項目を点数化し、得点が高いほど健康的とする2003年の「健康習慣スコア」で宮古地区男性は、社会に出る20代で急速にスコアが悪くなり、40代まで県全体より低い値となった。これと2000年度の住民健診結果を合わせ、同保健所は「宮古の男性は、血糖値異常、肥満、飲酒に関係の深い肝機能検査(γ―GTP)、尿酸値が、県内でも有所見者が多い」と判断した。
 γ―GTP値で推計した飲酒量は、血糖値異常や肥満に関係している。飲酒量が多いほど、糖尿病あるいはその予備軍となる可能性は高く、肥満者の割合は多くなっている。40歳以上の血糖値が正常な男性で、飲酒量が多く肥満傾向にある人の4割は4年以内に糖尿病予備軍と診断されているとするデータも示された。高江洲所長は「はじめは週に1日でも良いから、酒を控える日を増やしてほしい。飲酒量が多い宮古の場合、できれば週に4日は『休肝日』を設けて」と促した。
 また宮古地区の男性は、全国、県内に比べ肥満者の割合が高い。肥満度が上がるほど血糖値や中性脂肪値、総コレステロール値、尿酸値も高くなっている。高江洲所長は「すべての原因は肥満につながる。運動不足に加え、1日3食食べて酒を飲めば4食食べたことになり、肥満につながる」とした。飲酒の仕方の改善など、肥満につながらない生活改善の重要性を強調した。
 一方、宮古地区の女性は「健康習慣スコア」において、40代以外の年代で県全体を上回った。他地域より「運動不足」という面はあるが、「飲酒しない」「喫煙をしない」などその他の面でスコアが高かった。ただ肥満者の割合で見ると男性同様、全国、県内に比べ高いため、同保健所では注意を呼び掛けている。

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分蜜糖を初出荷/沖縄製糖・1500トンを愛知へ

 沖縄製糖宮古工場(平良英輝工場長)で生産された2003―04年産サトウキビ分蜜糖の初出荷が始まり、30日、1500トンを愛知県の伊藤忠製糖へ出荷した。出荷は3月下旬ごろまで続く予定。
 積み込み作業は29日から開始。同工場から分蜜糖を積んだトラックが平良港第2ふ頭に次々と入り、停泊した貨物船にベルトコンベアーで分蜜糖を運び込んだ。
 同工場では29日までに1万5090トンのサトウキビが搬入された。農家平均手取り額は2万416円で、平均糖度は13・90度となっている。
 同工場によると、台風14号の被害を受けた割りには品質が良く、晩熟するサトウキビについては寒波の影響で糖度が上がることを期待している。
 
 写真説明・初出荷される分蜜糖。初回は1500トンを出荷した=30日、平良港第2ふ頭

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27個人9チームを表彰/04年宮古スポーツ振興表彰式

 2004年宮古スポーツ振興表彰式(主催・宮古体育協会)が30日夕、北小学校体育館で行われ、昨年1年間に県大会や九州、全国大会で活躍した競技者やチームとその指導者、27個人9チームに対し、宮古のスポーツ振興に大きく貢献したとして表彰状が贈られた。受賞者を代表して、県民体育大会陸上一般男子800メートルで2連覇を飾った前泊拓巳さんがあいさつし「支えてくれた多くの人たちへの感謝の気持ちを忘れず、スポーツへの熱い気持ちをいつまでも燃やしていきたい」と決意を新たにした。

 表彰を行った川満恵元会長は「皆さんの活躍は小中高校生には夢と希望を、大人には大きな喜びと誇りを与えた。今後も練習を重ね、ますます活躍されることを願う」と期待を込めた。
 続いて安和朝忠宮古支庁長(代読・平良一男次長)は「皆さんの輝かしい功績は地域全体の振興に大きく貢献する。地域のけん引車として飛躍されることを期待する」、伊志嶺亮宮古市町村会長(平良市長)は「若い力が数々の好成績を残していることは喜ばしく、競技の幅が広がることを大変うれしく思う」と、それぞれ祝辞を述べた。
 表彰式のあと、場所を市内のレストランに移し、懇親会も催された。
 受賞者は次の皆さん。(敬称略。かっこ内は所属と成績)
 【優秀競技者賞】▽仲間千華(西辺中、県中学陸上共通女子1500メートル1位など)▽伊志嶺翔大(平良中、同共通男子200メートル1位など)▽砂川卓哉(福嶺中、県中学夏季陸上共通男子100メートル1位など)▽浦崎美喜子(伊良部中、同共通女子砲丸投げ1位)▽上地泰一郎(平良中、県中学陸上2年男子走り幅跳び1位)▽渡口慎二(多良間中、同共通男子110メートル障害1位)▽知念拓海(同、同共通男子砲丸投げ1位)▽宮川しおり(鏡原中、同1年女子100メートル1位)▽狩俣康美(宮古農林高校、県高校新人体育大会ウエイトリフティング63キロ級1位)▽前泊拓巳(宮古リハビリテーション病院、県民体育大会陸上一般男子800メートル1位)▽屋我一美(城辺小、県民体育大会一般女子400メートル1位)▽伊志嶺澄人(平良中、全宮古陸上一般男子円盤投げ5連覇)▽高江洲友三(ペンションタカラガイ、全宮古陸上40代走り幅跳び5連覇)▽川満寛一(自営業、全九州シニアボウリング3位)▽新里知佳野(日本体育大学、剣道世界選手権ベスト8)
 【特別表彰】上里一将(宮古高校、コンサドーレ札幌入団)
 【優秀チーム賞】▽1年男子400メートルリレー宮古選抜チーム(県中学陸上優勝)▽3年男子400メートルリレー宮古選抜チーム(同優勝)▽低学年男子400メートリレー北中チーム(県中学夏季陸上優勝)▽平良中男子バレーボール部(全国中学男子バレーボール選手権ベスト8など)▽狩俣中学校男子バスケットボール部(県中学バスケットボール優勝など)▽北中学校男子陸上競技部(県中学夏季陸上男子の部優勝)▽佐良浜中女子バレーボール部(全宮古中学夏季大会3年連続優勝)▽宮古高校サッカー部(全国高校サッカー選手権準優勝)▽伊良部高校男子バレーボール部(県高校総体優勝)
 【優秀指導者賞】▽久高三彦(平良中男子バレーボール部)▽濱川泰成(狩俣中男子バスケットボール部)▽浜川直子(佐良浜中女子バレーボール部)▽宜保伊佐央(北中学校陸上競技部)▽安田一博(西辺中陸上競技)▽知花直也(福嶺中陸上競技)▽平良広幸(平良中陸上競技)▽友利徳郎(多良間中陸上競技)▽与那覇慎也(鏡原中陸上競技)▽与那嶺春男(伊良部高校男子バレーボール部)▽翁長真由美(宮古農林高校ウエイトリフティング部)

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両陛下ご来島記念し植樹/宮古警察署

 今月24、25の2日間の日程で、宮古島を訪問された天皇、皇后両陛下の行幸啓を記念して宮古警察署(石垣用秀署長)は30日午後、同署構内で「行幸啓警衛警備業務記念植樹」を行った。材質の堅いリュウキュウコクタン3本を植樹し、宮古のさらなる治安・安全に決意を新たにした。
 この日の植樹には、高橋清孝県警本部長、石垣署長、平良恵慈宮古地区地域安全協力会長の3人が参加した。
 多数の署員を前に、高橋本部長は「天皇、皇后両陛下の行幸啓の際には完璧に近い警衛警備が完遂できたことに感謝したい。両陛下は素晴らしい思い出になられたと思う。今後とも地域の治安・安全のために頑張ってください」と労をねぎらい、さらなる士気高揚に期待を込めた。
 石垣署長は、今回の植樹は『治安・安全が固い』の意味を込めて幹の堅いリュウキュウコクタンを植えた」と述べ、署員の行幸啓の完遂に感謝した。次いで平良会長が、全署員が万全な体制で臨んだ警衛警備に礼を述べた。
 
 写真説明・高橋本部長(中央)、石垣署長(手前)らが記念植樹した=30日、宮古警察署構内

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12日ぶりの晴天/クワノハエノキも青空背に黄葉

 寒い毎日が続き最近は「寒いねー」があいさつ代わりになっていた宮古島地方だが、30日は久々に太陽が顔をのぞかせて気温も上昇。宮古島地方気象台によるときょう31日も天候は晴れ時々曇りで最高気温も19度を予想している。平良市狩俣では宮古島の冬を彩るクワノハエノキ(ニレ科)が黄葉した美しい姿を見せ久々の青空の下で道行く人たちを楽しませていた。30日の宮古島地方は最高気温が20・9度、最低気温が17・2度。最高気温が20度を超えたのは18日に晴れ時々曇りの天候で最高気温が21・5度となって以来12日ぶり。また、晴れ間も18日以来12日ぶりとなった。
 在来種のクワノハエノキは高さ15メートルほどにも成長する落葉高木で、強い風が吹くと短い宮古の冬を惜しむかのように鮮やかな黄色の葉っぱが、ひらひら舞い落ちる。
 市内の狩俣地区や池間島の聖地(拝所)などの雑木林では、大きなクワノハエノキが自生しており、晴天の日にはひときわ美しく映える。落葉の後、若葉が吹き出すと宮古島は初夏の季節を迎える。

 写真説明・黄葉が真っ盛りのクワノハエノキ(垣花尚記者撮影)=30日、平良市狩俣

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楽しいひととき過ごす/伊良部町・

新春の集いで老夫婦世帯を激励

 70歳以上の一人暮らし老人と80歳以上の老夫婦世帯を激励する2004年新春の集い(主催・伊良部町社会福祉協議会)が30日午後、町内の老人福祉センターで開かれた。大勢の長寿のお年寄りが出席し、楽しいひとときを過ごした。
 この集いは、生活圏を拡大することによりお互いの親ぼくを深め、生きがいのある老後が送れるよう開催された。
 冒頭、主催者を代表して源河朝昌会長は「高齢化や核家族の進行、生活意識の変容に伴い、福祉ニーズが複雑に多様化している。このような中で、一人暮らしや老夫婦世帯を一堂に集め激励会を開催することは、孤独感の解消などが図られる。これから先も健康で長生きしてください」と激励。川満一同町助役は「皆さんの元気な姿を見ると、私たちも健康で頑張らなければならないと思う」と述べ、さらなる長寿に期待した。
 舞台では、町内の北・南保育所の園児たちが元気いっぱいの踊りを披露。元気づけられたお年寄りたちは、大きな拍手を送りながら笑みを浮かべていた。また、歌謡・民謡ショーが行われ、華やいだ雰囲気に包まれた。

 写真説明・元気いっぱいで出席した長寿者ら=30日、伊良部町老人福祉センター

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