行雲流水

 「夢実現! 行くぞ甲子園! 宮古島応援団」主催の八重山商工高校・首里高校と宮古地区三高校との野球交流試合は、去る土、日曜日、宮古島市民球場と宮古高校球場を会場に行われ、大きな成果をあげて閉幕した。春の選抜大会で八重山商工高校が活躍した事もあって、会場には選手の家族や野球関係者だけでなく、多くの市民が駆けつけ、若々しく躍動する高校球児たちの爽やかなプレーに惜しみない拍手を送っていた▼学校関係者は語っている「日頃は基礎体力を鍛える事と、色々な場面を想定して練習に努めているが、強豪チームとの実戦で学ぶことは多い。これまでの練習の成果と共に課題もみえてくる。今回の経験を飛躍への契機にしたい」▼多くの人や団体の協力で今回の催しは実現したが、特に航空運賃を負担した日本トランスオーシャン航空と、無料で「宿泊」を提供したホテルニュー丸勝の厚意は特筆される。また、運営に当たった野球関係者のご尽力を多としたい▼宮古は野球の盛んな地域である。少年野球を楽しむ少年は多いし、職域野球大会には百チームも参加する。少年野球の監督やコーチ、それに、野球関係者の長年にわたる献身的なご尽力によるところが大きい▼応援団の平良勝之会長は語った「今回の催しのために七十数チームの職域野球チームから寄付金が寄せられた。野球の好きな先輩たちからの協力は心強い。これから応援団が大きくなって、遠征試合にも送れるようになると嬉しい」▼地域が青少年の育成のために努めることの意義は大きい。各方面への波及効果も期待される。

(2006/06/07掲載)

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