行雲流水

 地域づくり団体全国協議会と沖縄県は今月九日に前夜祭。十日・十一日(分科会)の日程で『第二十三回地域づくり団体全国研修交流会沖縄大会』を主催する。県内の八市一町三村で開催されるが宮古・石垣の場合は十二日も特別に追加された▼全国各地では地域の活性化を掲げて多彩な地域づくり活動が展開されているが県実行委員会は今大会のテーマに「シマおこし」という言葉を織り込みシマとは「地元・地域」と意味づけた。わがふるさとわが故郷に結びつく同意語である▼居住する住民が地元の自然や文化や歴史等に愛着を深めることなくしては地域の自立振興は困難であるとの認識はすでに定着している。文部科学省も青少年の問題行動深刻化の背景として「地域社会への帰属意識の希薄化や近隣住民間の連帯感の欠如」を指摘▼ゴーヤなど県産食材が全国的に注目を集めていることで県内では地域を見直す機運が急速に高まってきた。地域づくり団体による全国研修交流大会の開催は沖縄県にとってはまさに時宜を得たものである▼全国都道府県から参加する研修者は那覇市奥武山の県立武道館で開かれる全体会が閉じるとそれぞれ名護市から石垣市にいたる十七分科会に分散し地域づくりや地域活性化の事例について発表紹介▼宮古島市では平良市民運動実践協議会グリーン部会・みゃーくの味加工推進協議会・城辺グリーンツーリズム研究会・下地地区グリーンツーリズム豆の会が県と市の後押しで活動事例について発表する。

(2006/02/10掲載)

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