行雲流水

 2005年3月15日宮古5市町村合併の協定調印式は催された。各首長は対等に横一列に座し来る10月1日に誕生する新市の名称「宮古島市」など44項目をまとめた合併協定書に署名押印した。14名の立会人も署名▼宮古地区合併協の枠組みはこれまで参加や離脱そして再び参加と二転三転しこの日ようやく5市町村の枠組みで合併調印した。ほッとしたのかメディアが報じた5首長の表情は晴れやかで笑顔で握手を交わしている▼調印式に臨席した副知事は稲嶺知事の「合併を契機にさらなる機能分担と連携を進め相乗効果による(宮古)圏域全体の発展を…」のメッセージを代読。この『さらなる機能分担と連携』の指摘は合併5市町村住民にとってもまさに懸念の強い関心事である▼新市の市長庁舎となる平良市や支所または分庁になるという3町1村の機能分担の適正化。加えて職員の配置替えや削減など。机上での構想は進もうとも実際となると難題は山積する。しかも迅速に対応しなければ行政は失速してしまう▼その結果は行政のサービス低下となって住民に跳ね返ってくる。合併後の議員身分の在任特例問題や新市の名称など新聞紙上に展開された延べ30余の投稿意見が示したように住民の行政や議会に対する発言は忌憚なく手厳しい▼それゆえに新市の業務を担うことになる現5市町村職員や新市議会での議員活動をめざす皆さんには新生「宮古島市」にふさわしい高い教養見識と万遺漏(ばんいろう)なき職務遂行力が要求される。

(2005/03/18掲載)

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