行雲流水

  過日実施された参議院議員選挙は直前に行われた各種世論調査で予想されたとおり民主党が勝利し自民党は退潮を印象づける結果となった。メディアは「岡田民主党大躍進」「国民は小泉政権にノー」「自民党に激痛」と報じた▼海外メディアも首相人気の低下(米紙ワシントンポスト)首相の改革に国民関心失う(イギリスBBC放送)首相の党信任に達せず(ロシア紙)小泉政権に失望と不満(中国新華社通信)自民の敗因はイラクと年金(ドイツ公共放送ARD)と伝えている▼小泉内閣を支持しながら野党(比例代表)に流れたのは4人に約1人の23・7%。小泉首相が応援に入った候補者の勝率は53・6%で前回(2001年)の勝率86・4%に比べるとまさに「小泉改革に厳しい審判」「首相自ら逆風招く」の暴落▼作家高村薫氏は「議席を減らした与党のトップがどうしてにこにこと笑っていられるのか。選挙結果をきちんと受け止めないこの態度。絶対に次の選挙にしっぺ返しが来る。失望した」と苦りきる▼ちなみに岡田民主党代表は79・4%で圧勝。ところで失望の最たるものは平良市の投票率であろう。全県の市部の平均が選挙区53・21%比例代表53・05%に対し平良市の投票率はいずれも42%にも達しない県内最低となった▼国政は否応なく生活に直結し日々の暮らしを浮き沈みさせる。ゆえに「憲法が国民に保障する自由及び権利は国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」(第12条)

(2004/07/16掲載)

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