行雲流水

 きょうはゴルフ記念日だそうである。1927年のこの日、第1回全日本オープンゴルフ選手権が横浜・保土ヶ谷カントリークラブで開催されたのに因むようだ。ゴルフといえば沖縄の自慢宮里兄妹を思い浮かべるが▼特に「アイちゃん」の愛称で呼ばれる宮里藍は高校3年の昨年、プロツアーでアマとして30年ぶりに優勝、プロ転向後の今年は史上最速となる4戦目で初優勝を果たした。まさに希望の星である。最近沖縄の特に女子中・高校生の活躍が目覚ましいが、ゴルフが沖縄女性の気質や体質に合うのだろうか▼ところで、私がゴルフを始めた30数年前、あれは止まっている球を打つのだから、スポーツに値しないし、何の運動の足しにもならないと言われたりした▼それは時間と金がかかると言われたスポーツへの批判ややっかみもあったように思う。その点今はかなり状況が変化していよう▼確かに他のスポーツと比べスピード感や激しさはないが、逆にゆったりとした空間や動きの中にメンタルな面が強く、己との戦いである点がよい。定年後、いわゆる還暦ゴルフにハマルご仁が多いのも、止まっている球を打ち損ねる悔しさを克服することの中からゲームの楽しさがわき、プレーすればするほど奥の深さに魅了されるからであろう▼飛距離は年とともに衰えるが半面、心のコントロールがよくなり、以前はアイアンで打った距離を今はウッドで打てばよく、年齢にあまり関係なくできる点でも優れたスポーツであると思う。

(2004/05/28掲載)

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