行雲流水

 自然豊かな宮古の農漁村などで、地元の人たちとの交流を楽しむ滞在型のグリーンツーリズムや自然環境や生活・文化に配慮して行う新しいタイプのエコツーリズムなどの発展が宮古の島興しの原点であろう▼トライアスロンやゴルフ、キビ刈りなどの亜熱帯農業体験等、スキューバ・ダイビング、釣り、八重干瀬ツアーなど、環境に配慮しつつ、さらに新たなイベント等を掘り起こさねばなるまい▼平良市の「健康ふれあいランド構想」は「人の健康、まちの健康、自然の健康」をかかげ今年度は福島県から高齢者を受け入れる予備交流を始めるという▼ところで、昨年トライアスロンでの死亡事故や西原の産廃問題では、特に「サンデー毎日」に「トライアスロンと癒しの沖縄・宮古島を襲う、最悪レベルのダイオキシン汚染発覚」の大見出しの報道は島のイメージを大きく損ねた。これを払拭するには、単に安全性の保障だけでなく、新たなイメージアップが肝要であろう▼2月28日沖縄タイムス紙「命ぐすい、耳ぐすい」のアイデア引用になるが、昨冬猛威を振るったインフルエンザで、感染しやすいはずの高齢者ほど数が少なかった。理由は65歳以上には市町村の補助で、1000円程度でワクチン接種が容易になったこととある▼全住民に高齢者並みの補助で接種率を上げ、インフルエンザ・ゼロ作戦を展開し「インフルエンザのない沖縄・宮古で、暖かい冬を」のグリーンツーリズムは一石二鳥とはならないか。
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