康への関心高める 市民と行政のパイプ役に

健康づくり推進員
 


 健康づくり推進員は、市民が健康づくりに対する認識を高めることなどを目的に活動している。メンバーは現在人。イベントに参加し、市民らにストレッチ指導など行い、勉強会では健康に関する知識を深めている。市民と行政のパイプ役として活躍する、明るく活発で笑顔いっぱいの推進員らを紹介する。(洲鎌恵仁)
 

 推進員は、市の健康診断の受診の勧めや健康教室受講の呼び掛けなどを行い、市民に健康への関心を高める働き掛けを行う。また、地域の健康づくりリーダーとして市民らの相談役、地域のニーズを行政に届けるパイプ役としての役割も担っている。
 推進員の育成は宮古島市国民健康保険課が実施。毎年、市民から希望者を募り育成講座を開催している。講座は七回行われ、生活習慣病予防や歯に良い食材、更年期など各テーマの講義や運動実技、調理実習などを行う。指導は栄養士や歯科医師、運動指導士など多彩なメンバーが務めている。
 委嘱を受けると健康増進課が窓口となる。活動の拠点は下地地区にある下地保健センターで、毎週木曜の勉強会や月一度の定例会を行なっている。
 各種イベントに参加し、ストレッチ指導なども行う。ウオーキングにも参加し、市民らとともに心地よい汗を流す。
 二月三日に開催された二〇〇七年健康まつりでは、メンバー全員がステージで健康リズム体操を披露。「えんどうの花」や「三百六十五歩のマーチ」の二曲を音楽に合わせて楽しく軽やかにダンス。手をつないだり足を上げたりして体を動かし会場中が一体となった。
 今月末には那覇市や糸満市の視察を行う。両地区の推進員の活動状況や課題、問題点などを調査し、今後の活動に生かす方針だ。
 行政側として、推進員を支える健康増進課の健康運動実践指導者、平良真菜美さんは「協議会を立ち上げ、役員を決め、推進員らが自ら活動する形にしたい。行政側が求めるのではなく推進員が積極的に動くことが大事。推進員にとって、この活動が生きがいになればうれしい」と話す。
 以前体調を崩していた時期があったという仲里タケさんは「推進員になって体を動かす機会が増え、体調も良くなった。友人の勧めで始めたが、今は活動することがすごく楽しい。自分自身や市民の健康のためにこれからも一生懸命活動したい」と意気込む。
 推進員として活動を始めたばかりの砂川雅子さんは「ボランティアには前から参加していた。大勢で集まって何かすることは大好き。将来の健康のためについて考えるちょっとしたお手伝いができればうれしい。まずは私自身が健康の見本になりたい」と笑顔で語る。
 二〇〇六年度宮古地区の住民健康診断の結果では、腹囲で注意を受けた男性は六割。メタボリックシンドロームなどを予防するために、健康に対する意識を高めることが必要だ。
 男性たちの意識改革に、明るく元気な推進員のさらなる活躍に期待が集まる。
 健康づくり推進員は次の皆さん。(敬称略)
 ▽仲里タケ▽当間ヨシ▽奥平順子▽上地美智代▽外間千枝子▽下地清子▽長浜延子▽与那覇トシ子▽砂川俊江▽佐久本ヒデ▽多良間キヨ▽与那覇敏子▽狩俣八重子▽浜元栄子▽佐渡山美代▽上里シゲ▽奥平桂子▽友利早美▽座喜味京子▽友利久子▽照屋ヨシ▽饒平名久美子▽高江洲栄子▽友利真知子▽上地美代子▽砂川静江▽下地ノリ子▽根間ミツ子▽仲原悦子▽新里典子▽島尻郁子▽砂川雅子▽奥間多美子▽西里マサ子
 

健康づくり推進員のメンバーら

健康まつりで披露された健康リズム体操

会場が一体となって健康リズム体操を踊った

翌月の活動日程などを話し合う定例会

市民の体脂肪率を調べる健康づくり推進員

 



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