来間小中で食教育集会
 

  1月24日から同30日までの「全国学校給食週間」にちなみ、宮古島市立来間小中学校(宮城正侑校長)は同30日、地域住民や幼稚園児を同校に招いて食教育集会を開催した。集会では、宮古地区PTA連合会主催の朝食レシピコンクールで3位入賞した小笠原恵子さんの指導の下、保健委員の倉井千春さん(中3)、新田宗永君(中1)、砂川愛美さん(小5)の3人が調理に挑戦したり学習の成果を発表したりと大活躍。子どもから大人まで、朝ごはんの大切さを学んだ。(砂川智江)




給食標語で表彰された竹中一矢君(左)識人君兄弟
 




小笠原恵子さん
 

地域の住民も参加、共に楽しんだ=1月30日、来間小中学校

 保健委員の三人は、朝食の役割について「脳のエネルギー補給」を重視。「脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は、寝ている間にたくさんの量を消費するため、朝目覚めたときには脳のエネルギーが不足している。朝食を抜くと低血糖の状態に陥り、勉強に身が入らなかったり集中力が低下するなどの影響がある」と説明した。
 また、朝の栄養補給には糖質とビタミンB1が効果的であるとして、胚芽米やウナギ入り卵焼き、ホウレンソウのごまあえ、パンを食べる場合はピーナッツクリームを塗ったりバナナミルクやフルーツヨーグルトなどを添えることを提案した。
 朝食を取る工夫として▽三十分早く寝て三十分早く起きる▽夕食の量を腹八分目にする▽夕食後の間食は控える▽朝食の下ごしらえを前夜に済ませる▽冷蔵庫にヨーグルトなどすぐ食べられるものを用意しておく▽テーブルクロスを明るい色にしたり花を飾る−などの各点を挙げた。


(上)幼稚園の園児たちがお待ちかねの試食

(左)保健委員のメンバーが協力して調理に挑戦

 小笠原さんのレシピで生徒たちが作った料理は「実だくさん野菜スープ」「卵トースト」「ひまわり巻き」の三品。具を載せたご飯を巻きすで巻いたり、中央をくりぬいた穴の中に卵を落としたパンを、フライパンの上で慎重に裏返したりと大奮闘。慣れない手つきながらも協力してチャレンジした。
 会場の地域住民らからは、鶏ガラスープと塩で味付けするスープに「お年寄りの口に合うようにみそを使ってもいいか」など活発な質問も飛び出し、参加者全員で朝ごはん作りを楽しんだ。
 保健委員の新田君は「学習を通して朝ごはんの大切さがよく分かったし、毎日料理を作ってくれるお母さんに感謝の気持ちでいっぱいになった」と感想を話した。
 この日は、給食にも地域の人々を招き、栄養士の森田紀美子さんのミニ講話でさらに認識を深めながら交流を深めた。


子どもたちが作ったよ


        「実だくさん野菜スープ」
 緑黄色野菜を中心に、冷蔵庫に残った余りものの野菜を何でもたっぷり入れて。超カンタンでヘルシー、栄養満点!
 材料 ダイコン、カボチャ、ニンジン、ピーマン、タマネギ、インゲン、鶏肉…など何でもOK
 味付けは鶏ガラスープと塩のみ。最後にちょっぴりゴマ油を落として完了


                「卵トースト」
@市販の食パンの真ん中を包丁でくりぬきます。※丸い型やハートなどの型があればおしゃれに
Aフライパンを熱し、バターを入れて@のパンをのせ、卵1個をくりぬいた穴に割り入れます。
B焼き色が付いて、卵が半熟になったらひっくり返します。
C両面焼けたらお皿に載せます。

              「ひまわり巻き」
@ご飯を炊いておきます。
Aフライパンに油をひき、ボールに卵を割り入れて塩少々入れ、よく混ぜていり卵を作ります。
Bボールにご飯一杯分を入れAを混ぜます。別のボールにもご飯を用意。
C巻きすを広げ、その上に半分にしたのりを載せます。ご飯を手前から3分の2ほど軽く載せ、真ん中にみそを載せて巻いていきます。
D同じようにもう一本、こちらはBの卵ごはんを巻きます。
E2本ずつできたら6個に切ってみそを芯にしてひまわりの花に形を作ります



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