バスケットボール関係者から盛大な祝福を受けた祝賀会=レストランクール新館 |
宮古島市チームは、沖縄本島在住の宮古出身者を中心に、地元・宮古と県外在住の二十歳から二十七歳の十二人で構成。「課題だったディフェンスを強化」(笠原渥宮古バスケットボール協会長)したことで攻撃にもリズムが生まれ、初優勝をたぐり寄せた。四試合のいずれも十点差以上という安定した試合運びが光った。
宮古のバスケットボールを見詰め続けた同協会の仲田繁市顧問は、「長年の念願だった優勝。こんなにうれしいことはない。選手たちの活躍をたたえ、協会に協力してくれた皆さんに心から感謝したい」と手放しで喜んだ。
プロバスケット・bjリーグに挑戦中の島袋覚選手=翔南高校体育館
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年末には高校生との合同練習を実施し、後輩たちのレベルアップにも一役買った=翔南高校体育館 |
初出場の上原浩徳さんは、「最初はほかの選手の得意不得意も分からなかった」と、戸惑いもあった。練習時間も二日間と限られていた。それでも「試合ごとにまとまることができた」と振り返る。
島袋覚さんは「沖縄本島勢での練習はしていたが、全体の練習の機会は二日しかなかった。それでもすぐに息は合った」と、同じ「宮古人」同士のチームワークの良さを強調する。プロバスケットボール・bjリーグの大分ヒートデビルズに所属する脩さんは実兄で、自らもプロを志す。「お客さんに楽しんでもらえる選手になりたい」とさらに上を目指している。
主将の濱川匡さんは「たくさんの皆さんに支えられての優勝」と感謝しきり。「まずは今年もチームに残れるよう頑張りたい」と、地元開催の大会出場に決意を込めた。
県民体育大会という宮古のバスケットボール関係者の念願達成に下地秀隆監督は、「本当に選手に感謝している。地元での県民体育大会につなげていくことができればという一心だ」と語気を強めた。
若い選手が多く、まだまだ伸びしろは大きい。「すぐに指導者、というのではなく、競技者としてどんどん上を目指してほしい」と下地監督。昨年末には高校生との合同練習を行うなど、宮古のバスケット全体の底上げの役割も担う。「一般」の頑張りが、将来を担う小・中・高校生をけん引するパワーとなりそうだ。
メンバー
【選手】
C友利大智(190a)
仲西中−前原高校−福岡大
D国仲秀樹(173a)
狩俣中−宮古高校−沖縄国際大
E根間健太(185a)
狩俣中−宮古高校−沖縄国際大−仲井真中勤務
F与那覇翔太(175a)
下地中−宮古高校−名桜大
G伊良部将太(176a)
西辺中−宮古高校−天理大−流管工業勤務
H川満忍(175a)
上野中−宮古高校−九州産業大−中部商業高校勤務
I濱川匡(175a)
佐良浜中−宮古工業高校−長崎総合科学大−宮古工業高校勤務
J西里公秀(187a)
北中−宮古高校−九州東海大−ソフトバンク勤務
K下里和治(190a)
下地中−北中城高校−天理大−小禄中勤務
L島袋覚(182a)
多良間中−宮古高校−育英義塾教員養成学院−bjリーグ挑戦中
M下里拓也(175a)
伊良部中−前原高校−九州国際大
N上原浩徳(186a)
砂川中−前原高校−中部学院大
【監督】下地秀隆
佐良浜中−宮古工業高校−福岡大学−翔南高校勤務
【アシスタントコーチ】久貝正樹
狩俣中−宮古高校−天理大−宮島小学校勤務
【マネージャー】砂川卓嗣
上野中−宮古高校−沖縄国際大
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