地域応援団として40年

西城学区総務会

防犯パトなど活発活動
 

 西城学区の区長らで構成する西城学区総務会(砂川武一会長)。その活動の原点は「地域のため子どもたちのため」。情報交換が主な目的だが、学校行事への参加や防犯パトロールも実施するなど、約四十年という長きにわたり子どもたちを温かい目で見守り、地域の発展に貢献している。総務会の活動を紹介する。(洲鎌恵仁)
 




地域に根ざした活動を続ける総務会のメンバー
 


会合では校長や体育協会長がそれぞれの活動報告を行う

 総務会は各組織間の連携を密にし、それぞれの活動を活発かつ円滑にすることで西城学区の発展に寄与することが目的だ。
 発足の時期を示す資料などはないが、関係者は約四十年前ではないかとみている。当時、PTAの組織内に区長の位置付けがなかったため、PTA総務部が新たにできた。各区長が参加したことが、始まりではないかとみている。
 メンバーは現在、同学区の七部落・自治会の会長・会計に加え、西城小学校と同中学校の校長・教頭・PTA会長、同学区体育協会長、交通安全協会西城自治会長、防犯協会西城支部長、長間駐在所員ら総勢二十七人。
 毎月十一日に各公民館を持ち回りで会議を開催している。会合では、小・中学校の各校長らが一カ月間の児童生徒の活動や成果を報告し、学校行事への参加呼び掛けなどが行われる。情報を共有し、学校から出された課題については共に知恵を絞る。
 朝のあいさつ運動、防犯・交通安全活動にも積極的に参加している。夏休み期間中は、児童生徒の安全のため校外でパトロールを実施した。交通安全活動や防犯活動、青少年の健全育成活動に尽力したことが評価され、総務会は二〇〇五年に宮古島警察署から感謝状が贈呈された。
 十月の会合では、小学校は運動会の開催を、中学校は中体連、理科作品展での活躍や宮古の伝統的の数当て遊び「サムイ」の体験学習を行ったことなどをそれぞれ報告した。会員らは学校側の報告をうれしそうに聞き入っていた。最後は、子どもたちの活躍を酒のさかなにオトーリを回す。和やかな雰囲気で親睦(しんぼく)を深める。
 総務会の存在に西城中学校の川上哲也校長は「運動会の前には清掃活動にも協力してもらった。頼りになる存在で、地域の応援団だ」と良き相談相手に目を細める。
 会員は次の皆さん。(敬称略)
 【会長】砂川武一(長北部落会長)【会計】松原秀樹(吉田部落会長)【会員】▽砂川清治(比嘉部落会長)▽下地初枝(同部落会計)▽池田健盛(西中自治会長)▽荷川取和彦(同自治会会計)▽吉浜正一(西西部落会長)▽吉浜智巳(同部落会計)▽佐和田恒子(吉田部落会計)▽神里晃(長南部落会長)▽真栄平政浩(同部落会計)▽下地武(長中部落会長)▽砂川博克(同部落会計・宮古島地区交通安全協会西城自治会長)▽石原康信(長北部落会計)▽下里隆(西城小学校長)▽上里雅章(同校教頭)▽佐久田昌秀(同校PTA会長・少年補導員)▽川上哲也(西城中学校長)▽宜保定和(同校教頭)▽吉浜和男(同校PTA会長)▽友寄隆光(長間駐在所)▽真栄平正彦(宮古島地区防犯協会西城支部長・防犯指導員)▽下里昌博(同副支部長)▽新里雄三(宮古島地区交通安全協会西城自治会副会長)▽照屋秀雄(西城学区体育協会長)▽平良和彦(同協会理事長)▽伊良部正喜(西城学区高校PTA連合会長)

 総務会を誇りに思う 
 砂川武一会長
 
今年の四月に会長に就任したが、以前から総務会に対する思い入れは強い。
 地域の先輩たちが築き上げたこの総務会は、このような組織は他の地域にはない。西城にあることを誇りにしている。地域のための活動を積極的に取り組み、今後も組織を強化していきたい。
 各組織のリーダーの集まりなので、各組織の活動に総務会が積極的に協力している。素晴らしい会員ばかりだ。



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