初勝利へ羽ばたけ!
砂川に少年野球チーム誕生

20年ぶりに響く球児の声
砂川小コンドルズ
 

 初勝利に向かって羽ばたけ―。宮古島市立砂川小学校にこのほど、少年野球チーム「砂川コンドルズ」が誕生。ミニバスケットボールの盛んな砂川に、新風を吹き込んでいる。下地美明監督によると、砂川には約二十年ぶりに少年野球チームが復活。グラウンドには球児たちの声が響き、笑顔が弾ける。タカの仲間、悠然と空を舞う「コンドル」のように力強いチームになるよう、子どもたちは毎日のように白球を追う。    (砂川拓也)
 

 チーム結成のきっかけは父母の声から。一年生の保護者らから、「少年野球チームをつくろう」という話が盛り上がり、復帰前後の一九七二年ごろにあった「コンドルズ」の名で、砂川に少年野球チームが復活することとなった。
 結成は五月。キャッチボール、ベースランニング、守備、バッティングと、ほとんどゼロからのスタートだったが、子どもたちの上達ぶりには、下地監督も舌を巻く。砂川正さん、砂川栄次さん、狩俣昌樹さんの三コーチと相談しながら、メリハリのある練習を目指す。
 主将は三年生の砂川祐弥君。「投げるのも、取るのも、打つのも、全部楽しい」と、野球に夢中の様子だ。八月のJC杯学童軟式野球大会で、初めての公式戦に出場。糸満市から参加した光洋マリンズと対戦した。「試合は初めてだったので緊張したけど、やっぱり楽しかった」。0―10で敗れた悔しさを胸に、練習に励んでいる。「練習はきついけど、試合で勝つことを目標に頑張りたい。もっと練習したら勝てると思う」と前を向く。
 コンドルズには「四つの誓い」がある。明るいあいさつや、元気な返事、感謝の心。どれも下地監督がナインに言い聞かせていることだ。「野球を楽しんでもらいたいという部分と、厳しく鍛えたいという部分、両方のバランスを取らないと」と言い、野球でも普段の行いでも、成長を見守る。
 メンバーは次の通り。(敬称略)
【選手】▽四年=下地泰斗、平良駿樹、友利涼平、荷川取寛大▽三年=友利諒平、砂川優李、高江洲健人、砂川尚人、砂川祐弥(主将)、下地百薫、狩俣拓未、砂川聖一郎、島尻希龍▽二年=池村郁哉、松川克也▽一年=多良間健登、源河優太、友利魁伸、砂川亮、友利由貴也、砂川晴信、狩俣魁士、下地美仁【マネジャー】下地まどか(五年)▽砂川由美(三年)
【監督】下地美明【コーチ】砂川正▽砂川栄次▽狩俣昌樹【父母会長】友利雅巳【同副会長】砂川武▽砂川美佐子


「友達と野球をできるのが楽しい」と笑顔の砂川コンドルズナイン=砂川小学校グラウンド

真剣な表情で一直線に打球を追う

               ノックでボールに食らい付く子どもたち

練習中は厳しく檄(げき)を飛ばす下地美明監督

水をゴクリと飲んで一息。休憩中のおしゃべりも楽しみの一つ
3年生ながら主将としてチームを引っ張る砂川祐弥君
       

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