夢に向かって走ろう
創立20周年迎える「夢走会」( むそうかい)

我ら生涯現役ランナー

 

 マラソン愛好者らで結成される「夢走会」は今年で創立20周年を迎える。会員は16人。30代から50代までの年齢層が中心で、中には発足当時から20年間在籍するベテランランナーも。心の底から走ることが好きで、楽しくて、生きがいにしている人ばかりだ。夢に向かって走り続ける会員らを紹介する。(洲鎌恵仁)
 



夢走会のメンバーら。記録会を終え、すっきりとした表情を見せる。

  

 息を整えながらゴールを目指す

  力強い走りを見せる会員ら

  
 
    

 


 会の名称はもともと「六走会」だった。マラソン愛好者六人で結成したことが名前の由来で、その後、会員が増えたことから一九八八年に「夢走会」と名称を変更した。
 会は会員相互の資質と教養を高め、地域社会の発展に寄与することと、年一度はマラソン大会に出場することが目的。会員らは毎年、NAHAマラソンに出場している。
 毎月恒例の記録会では会員が集合。小・中学生らも参加して約三十人が一斉にスタートし、三`のロードで記録を競う。目標タイムに少しでも近づこうと苦しそうな表情を見せる人、笑顔を浮かべながら走る人、仲間と会話するように並走する人と、走る楽しみはさまざまだ。
 初代会長を務めた池間直樹さんは現在も会員として汗を流す。「二十年前は闘争心にあふれていた。仲間と競い合って力を付けた。今はマイペースで走ることが楽しい」と白い歯を見せる。
 同会のエースと呼ばれる下地春栄さんは入会三カ月。「中学生ら若いランナーと走ると張り合いがある」と生き生きとした表情を見せる。
 今後、市内各地から長距離愛好家チームを招き、創立二十周年記念駅伝大会を開く予定だ。十五周年記念大会で優勝を果たしているだけに、今大会も負けられない。
 会の活動では、陸上やマラソンの底辺拡大を狙い、小・中学生の参加を呼び掛けている。譜久島会長は「走ることが好きな子どもを増やしたい」と育成に力を入れる。
 二十周年を記念したイベントがもう一つ。来年二月に開催される東京国際マラソンだ。全員で出場申し込みしているという。夢に向かって走る会員が東京路を駆け抜ける。
 会員は次の皆さん。(敬称略)
 ▽譜久島宏幸▽砂川玄一郎▽池間直樹▽福嶺雅春▽与那嶺菊次▽仲間和代▽下地春栄▽御手洗立美▽譜久島宏樹▽与那嶺正和▽武島秀喜▽伊佐重信▽下里善盛▽亀浜良太▽桐原裕治▽平良裕
 

       楽しんで走りたい

初代会長
池間直樹さん(48歳)

 会を発足した当時は楽しく走るのではなく、力を競い合っていた。仲間に一秒でも負ければ、来月は絶対に負けたくないと思っていた。今は楽しんで走っている。

         体力が許す限り走る

11代会長
譜久島宏幸さん(50歳)

 二十周年を迎えうれしく思う。最初は健康のためを思って入会した。記録はあまり気にせずに、みんなと楽しく走っている。年を取っても体力が許す限り走りたい。

 

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