フラワーボードはサルビアとマリーゴールドを合計千鉢使用して作製された。横六b、縦二・五bのボードに赤いサルビアで「ファイト」の文字を形づくり、黄色のマリーゴールドがその周りを飾り、文字を浮かび上がらせている。
園芸班が中心にトライアスロンの時期に合わせて栽培を行った。作製には同班以外の利用者も協力。指定された場所に花を並べ完成させた。
フラワーボードを作製するようになったのは今から六年前。同施設の職員が出場したことをきっかけだったという。以降、毎年のようにフラワーボードを作製し、選手を激励している。
フラワーボードは今年、下里東通りに設置される。また、大会当日には利用者と職員らが、フラワーボードの前で、太鼓やパーランクーなどをたたき鳴らし、にぎやかな応援で選手たちを後押しする。
また、十一日には狩俣のバイクコース沿いにある花壇にも花を植え、選手だけでなく観光客の目を楽しませている。
花の栽培は、就労支援と自然の美しさに興味を持ってもらおうと始められた。花を育てることで、心が安定するという。
施設の裏庭には、サルビアやマリーゴールド、インパチェンス、ビオラ、千鳥草など色とりどりの花が一年中咲き乱れる。
園芸を指導する友利麻美さんは「毎年、トライアスロンの時期を楽しみにしている。利用者も『私たちが作っている花よ』と自信を付けている」と喜ぶ。
支援課の島尻実雄課長は「苗付けも上手になった。今では指導が要らないくらいだよ」と利用者の腕前に太鼓判を押す。
この日、利用者らは雨に打たれて痛んだ花を取り除く作業を行った。手際良く花を摘み取る利用者ら。強い日差しの下でも、額に大粒の汗を浮かべ黙々と作業を続けていた。
利用者の根間ひろみさんは「みんなで楽しくフラワーボードを作った。選手には完走できるよう頑張ってもらいたい」とエールを送った。
また、渡久山みどりさんは「花が咲くとうれしい。とてもきれい。いろんな花をたくさん植えたい」と笑顔を浮かべる。
同施設では花の苗の販売を行っている。詳しくは同施設(電話73・5305)まで。
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