本社主催全宮古少年サッカー大会

フェアプレーでサッカー協会長賞受賞



久松フットボールクラブ

 今月三、四の両日に開催された第十三回宮古毎日新聞杯全宮古少年サッカー大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古サッカー協会)に出場した久松フットボールクラブ(与那覇和彰監督)。正々堂々とフェアに戦う姿が評価され、宮古サッカー協会長賞を受賞した。メンバーは三、四、五年生十一人。六年生はいないが、高学年の部に出場。さらに、メンバーを病気で欠き、初日は九人、二日目は十人と人数的に不利な状況で臨んだにもかかわらず、見事にベスト4入りを果たした。主将の本村大斗君(五年)は「みんなが全力で頑張った成果。来年は十一人全員で出場し、優勝を目指したい」と意欲を見せた。
 (福里賢矢記者)



正々堂々フェアプレーが評価され、
宮古サッカー協会長賞を受賞した久松FCイレブン

メンバーは3、4、5年生11人

 久松フットボールクラブのチームカラーは「相手チームを尊重し、正々堂々としたプレー」。与那覇監督は悪質な反則や相手チームへのやじを許さず、スポーツを通して「礼儀・作法」を身に付ける指導を徹底している。
 グループリーグが行われた大会初日。守備の要、三年生の砂川鉄信君と狩俣泰己君が風邪による体調不良で欠場。十一人ちょうどのチームは、試合開始から九対十一人と数的不利な状況だった。
 しかし、「休んだ二人のためにも絶対に勝ちたかった」と本村君。初戦の平良第一SC戦はリーダーシップを発揮する本村君を中心にチームは奮闘。逆境をはねのけ、6―0と大量得点で勝利を飾る。
 第二戦は宮古地区屈指の強豪、マティダ東FC6年Aと対戦するも、最後まで粘り強い守備を披露。惜しくも0―5のスコアで破れたが、得失点差でベスト4入りを決めた。
 二日目は砂川君が復帰したものの、十人と相変わらず人数的に不利な状況で強豪、宮古北サッカークラブと対戦。1―7で敗れ、決勝進出を逃した。しかし、与那覇監督は「人数が少ない分、選手たちに緊張感が生まれた」と選手たちの底力に驚いた様子で大会を振り返った。
 大会では、六年生がいないのにもかかわらず、人数的に不利な状況で四強入りを果たしたこと、通算三試合を通してフェアプレーが光ったとして、宮古サッカー協会の松川英世会長から協会長賞を受賞。
 目標に掲げた「優勝」こそ逃したが、大会を通して技術面、精神面でも自信を付けた選手たちは「来年こそは優勝できる」と、口をそろえ次の目標を見据えた。

 写真説明・大会では、数的不利な状況ながらも、正々堂々、粘り強いサッカーを見せ

 久松フットボールクラブのメンバーは次の通り。(敬称略)
 【監督】▽与那覇和彰
 【コーチ】▽兼島章人
 【選手】▽主将=本村大斗(五年)▽副主将=仲里洸輝(同)▽五年生=与那覇和八、川満義貴▽四年生=吉田悠一郎、狩俣拓海、荷川取流星▽三年生=奥浜義人、砂川鉄信、木下勝利、狩俣泰己
礼儀作法の指導徹底/与那覇和彰監督

 ―久松FCのチームカラーは
 相手チームを尊敬し、正々堂々としたフェアプレー。スポーツを通し、競技中だけでなく、言葉遣いや礼儀・作法をしっかり学んでほしい。
 ―今大会を振り返って
 人数的に不利な状況だったが、逆に選手たちの間に緊張感が生まれ、ベスト4に入ることができた
 ―次回大会の目標は
 私たちのチームはこれからのチーム。選手たちは本当にサッカーが大好きで、まだまだ技術的にも成長していく。次こそは選手たちとともに優勝したい。

 写真説明・フェアプレーを徹底指導する与那覇和彰監督
来年こそ優勝を/本村大斗主将

 チームの中心でリーダーシップを発揮した主将、本村大斗君。大会を振り返って「『みんなが休んだ選手の分まで』という気持ちで頑張った。いつも以上の力が出せたと思う。ベスト4に入れてうれしい」と話した。
 「六年生がいないけど、チームワークなら、どこのチームにも負けない」とチームを紹介。「来年こそはシュート力、スピード、ディフェンスを強化して十一人全員で優勝したい」と目標を力強く語る。

 写真説明・次回大会に向け決意を新たにする本村主将

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