合 言 葉 は 
 やればできる」 

平良第一小学校 野球部

 学童野球で活躍を見せる平良第一小学校野球部。部員は低・高学年合わせて約60人。グランド狭しと元気いっぱいに走り回る毎日だ。厳しい練習で培った精神や技術が試合で花を開き、この夏は県大会と九州大会に出場する。「やればできる」という言葉を信じ白球を追う球児たちを紹介する。
(洲鎌恵仁記者)

      

「やればできる」を合い言葉に練習に励む平一野球部のナインこの夏は県大会、九州大会をひかえ練習も熱を帯びている

今夏、県・九州大会に挑む



ベンチ前で気合いを入れ、守備位置にダッシュ

 平一小野球部の良さはあいさつだ。練習中には「よろしくお願いします」「ありがとうございました」と元気な声をグラウンド中に響かせる。
 ノックで守備につく際には、ベンチ前で「さあ、いくぞ」と気合いを入れ、守備位置へ猛ダッシュ。練習でもガッツあふれるプレーでユニフォームはいつも泥んこだ。
  チームをまとめる主将、前里英賢君は「このチームは元気があり過ぎるくらい元気。あいさつは必ずしている」と笑顔でチームを紹介する。
  宮城克典監督はチームに3つの約束事を決めている。▽つま先をそろえて、人の話を聞くこと▽周りの状況に気づき自ら考え、判断して動くこと▽思いやりを持って声掛けをすること―。技術よりも礼儀や態度、練習に対する姿勢などに、重点を置いた指導を心掛けている。
 グラウンドのバックネットには「やればできる」の文字。この合い言葉を信じ、厳しい練習を乗り越えた子供たちは春季、夏季の学童軟式野球大会で春夏連覇を果たすなど活躍を見せた。
 また、父母らに野球に親しんでもらおうと親子野球教室も開催したり、地域交流を目的に宮古南静園を訪問し踊りを披露したり、ミニトライアスロン大会を行ったりと、野球以外でも活動は盛んだ。
 この夏は今月16日に開幕する県学童軟式野球大会、来月には宮崎県で開催される九州大会に県代表で出場するなど大きな大会に挑む。
 主将の前里君は「2つの大会とも優勝を目指す」と声高らかに抱負。「やればできる」の精神の下、チーム一丸となって勝利を目指す。

 メンバーは次の通り。(敬称略)
 【監督】宮城克典【コーチ】砂川正輝、前里英徳【選手】▽前里英賢(主将)▽下地晃央▽島尻芙樹▽友利肇志▽砂川伊徳▽砂川拓輝▽川満雄太▽砂川力也▽瀬戸竜也▽川満一盛▽平田望▽平良友紀▽下地貢巨▽前里佳祐▽下地春豊▽羽地亮▽下地勝貴
 




打撃練習では力強いスイングで




キレの良い速球が武器。下地晃央投手

「技術より心」/宮城克典監督

 3年前に監督に就任した際には弱小だったチームという。再建には「技術よりも心を磨くことが大事」と考え、礼儀や態度などを身に付けさせることを徹底した。
 「素直な気持ちで心を磨くことが大事。野球のみではなく普段の生活にもつながる。感謝の気持ちを持ってもらいたい」と語る。
 練習中には檄を飛ばし、子供たちのやる気をあおる。また、練習後には「ナイスプレーだった」「昨日よりうまくなっているぞ」と成長をほめる。愛情ある指導で子供たちを引き付けている。

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