起こせ宮古旋風

23日から県中学バスケ 地元出場チーム紹介

起こせ宮古旋風―。第四十七回県中学校バスケットボール競技大会が二十三―二十五の三日間、平良市総合体育館をメーン会場に、北中学校、平良中学校、翔南高校の各体育館で行われる。宮古地区からは男子が九州二位の上野と、砂川、北、佐良浜、女子が狩俣、鏡原、下地、西辺と、男女それぞれ地区四位までの計八チームが出場する。優勝が期待される上野をはじめ、地元開催で盛り上がる各チームの意気込みを紹介する。
  (砂川拓也記者)


   見せろアララガマ魂 活躍に期待
 

上野中/高い攻撃力 集大成を県制覇で

 二月の県中学バスケットで優勝し、三月の九州大会で準優勝した上野。今大会を集大成と位置付け、九州制覇、全国大会出場を見据える。九州二位のプレッシャーを感じつつも、宮古開催という地の利を生かして、二月に続く県大会の連勝を目標にする。
 チームは一九〇aの長身F砂川貴哉、H砂川祐亮、J我如古雄大を中心に攻撃を組み立てる。ゴール下、スピードを生かしたドライブイン、外からのシュートと、パターンは豊富。「三人を同時に止めるのは難しい」と外間聡監督が自負する攻撃は見どころ十分だ。
 九州大会後、「選手たちは天狗になっている時期があった」(外間監督)。小禄洋平主将も「中だるみしたときがあった」と認める。外部から指導者を招いたり、OBに練習相手をしてもらうなど、厳しい練習を通して精神面を鍛え直し、これまでに取り組んできたことを再三、確認した。その結果、今大会に向けて順調な仕上がりを見せている。九、十日には沖縄本島で、北中城高校、前原高校との合同練習に参加。地元・宮古での県大会に、チームの雰囲気は高まっている。
 「県大会で負けてしまったら終わり」と小禄主将。九州大会で雪辱となる優勝を目指し、全国大会出場を狙うチームとして「一つ一つしっかりと勝っていきたい」と力強い。「そのためにも気持ちを高めて頑張りたい。楽しんで試合ができれば一番だと思う」と笑顔を見せた。

 写真説明・2月に続く県大会優勝で、九州、全国大会出場を目指す上野中

狩俣中/地区Vで自信 勢いに乗る

 宮古地区大会を優勝し波に乗る狩俣。二年生が主体のチームで、比嘉孝徳監督は「直前の地区大会で優勝できたのは大きな自信になった。県大会は一試合一試合が良い経験になる」と、地元開催をチャンスととらえる。
 センターで主将のC島尻絵梨花と、ガードのJ前里知春を軸に、速攻を繰り出す。身長がそれほど高くないため、守備はコートの五人全員が組織的に動き、チーム全体で相手を抑えられるよう練習に励んだ。比嘉監督は「個々の能力は高い。普段の練習の成果が出せれば、上位が狙える」と見ている。
 地元大会で、地域からの応援も多数駆け付ける予定。「応援に来てくれる人たちに良いところが見せられるよう頑張りたい」と比嘉監督。島尻主将は「決勝リーグ進出を目標に一つでも上を目指して、一人ひとりが練習してきたことを出し切りたい」と意欲を見せた。

写真説明・
地区大会を制した勢いで県大会での飛躍を誓う狩俣中

鏡原中/成果発揮し県制覇狙う

 朝と放課後、合わせて一日四時間近く練習を積んだ。徳嶺浩明監督が「練習量は他よりも多いという自信がある。誰が出ても遜色ない」という選手層の厚さで挑戦する。宮川真理子主将は「集中して練習してきたことを、試合で爆発させたい。すべてを出し切って一つ一つ勝っていきたい。目指すは県制覇です」ときっぱり。
 

写真説明・豊富な練習量で上位進出に自信をのぞかせる地区2位の鏡原中

砂川中/意気込みは打倒・上野中

 崎山用彰監督は「攻撃も守備も積極的にいきたい」と意気込む。ラスト三分でリードされている場面を想定し、試合終盤まで集中力を持続させる練習を重ねた。センターのF砂川雅志、フォワードのC砂川佳輝、G高江洲知也を中心に攻撃を展開する。意識するのは九州二位の上野。「上野を倒せるよう頑張りたい」と下地悠平主将。
 

写真説明・上野中を目標に掲げる地区2位の砂川中

下地中/リズム良く上位目指す

 守備の強化に時間を割いた。C池村真里奈、主将のG菊池日奈子らを軸に、鋭いディフェンスから、高さと速いパス回しを生かしスピード感あふれる攻撃を見せる。「始めから自分たちのリズムでバスケットをしたい」と菊池主将。そのためにも「初戦を大事に入りたい。まず1勝して、上位を目指したい」と意気込みを示した。
 

写真説明・速いパス回しからのスピードあふれる攻撃が持ち味、地区3位の下地中

北中/自校開催 まず1勝

 自校で開催される県大会とあって、練習にも熱がこもる。「応援もたくさん来る。いつもの県大会とは違う。自分の学校で試合ができるのがうれしい」と川満智仁主将の声も弾む。高くない平均身長を補うため、C友利茂斗、F平良信彰を中心にした速い攻撃で相手を崩す。川満主将は「まずは1勝して波に乗りたい」と話した。
 

写真説明・自校で試合に臨めるとあり、練習にも熱が入る地区3位の北中

西辺中/集中力持続 粘り強く

 「宮古開催なのでたくさんの人が応援に来てくれる。良いプレーを見せたい。初戦を突破して勢いに乗りたい」と上地春香主将。集中力を持続できる体力をつけるため、走り込みでスタミナを強化した。粘り強い守備から攻撃に持ち込む。垣花秀明監督は「少ないチャンスをものにできるよう、最後まで一生懸命やりたい」と語る。
 

写真説明・走り込みで試合の最後まで集中できる体力をつけた地区4位の西辺中

佐良浜中/若いチーム 県に挑む

 2月の県大会1回戦敗退をバネに、雪辱に燃える。「2年生が多く、これからの若いチーム。宮古での県大会は良い経験になる。一つずつ勝っていきたい」と東江寛監督。今大会に向け走り込みを重ね、体力強化を図った。池村敬太主将は「ベスト4が目標。たくさん練習してきたので、自信はある。強豪校を破りたい」と話す。
 

写真説明・1試合ずつ力を出し切り、ベスト4を目指す地区4位の佐良浜中

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