子供たちの強い味方 

下地町児童館母親クラブ

 「子供たちは地域で育てる」―。下地町児童館母親クラブ(平良美智子会長)は、地域社会に根差したボランティア活動を通して、子供たちの健全育成に寄与することを目的に立ち上げられた宮古管内で唯一の児童館母親クラブだ。平良会長を中心に会員らが、親子のきずな、地域との交流を深めている。活動6年目に入った同母親クラブの活動を紹介する。
  (洲鎌恵仁記者)



活動6年目に入る下地町児童館母親クラブの会員ら

親子のきずなと地域交流深める

 会員数は23人。会員である母親らは、仕事や家事の合間をぬってクラブに参加する。すべては子供たちの居場所づくり、健やかな成長のためだ。
 母親クラブは▽親子および世代間の交流・文化活動▽児童教育に関する研究活動▽児童事故防止のための活動▽児童館の日曜・祝日開館活動▽その他児童福祉の向上に寄与する活動―が目的。
 今年度は親子こいのぼり製作や七夕集会、夏休みお楽しみ会、同親子工作教室、敬老の日プレゼント作り、たこ作りなど季節に合わせた各種イベントを企画している。
 会長を務めて2年目になる平良美智子さんは「地域や親子が共に手を取り合って、母親クラブがさらに発展できるように頑張りたい。今まで以上に会員を集め、堅苦しくない会にしたい」と意気込む。
 豊かな心をはぐくもうと人形劇や読み聞かせなどにも力を入れ、イベントに合わせて披露される。熱心に耳を傾け、物語の世界に入り込む子供たちは目を輝かせ、生き生きとした表情を見せる。
 同児童館は、子供たちの活動拠点として1992(平成4)年に完成。同町の幼・小・中学校が近くにあるため、各年代の交流の場として活用されている。
 母親クラブの発足に携わり、現在は同町保健福祉係長(児童館長)の上地久子さんは「最初は大変だったが、活動を通して少しずつ認識されてきた。会員も増え、これからが大事」と発展を喜ぶ。
 児童館母親クラブは県内27館で結成されているが、宮古地区では下地町だけ。「那覇市は各支部対抗の運動会などイベントも豊富で活動が活発。良いところは見習いたい」と上地さん。
 今後は、宮古地区のほか4児童館とも連携をとって充実を図る。活動が広がれば子供たちの笑顔もおのずと増える。母親たちの奮闘に期待が掛かる。

 会員は次の通り。(敬称略)

 ▽会長=平良美智子▽副会長=荷川取照美▽仲間末子▽池城素巳▽下地昌代▽根間善子▽与那覇和美▽村吉あゆみ▽川満直美▽来間優美子▽来間衣代▽垣花弘子▽渡真利みゆき▽上地吉子▽武富博恵▽上地悠子▽池間洋子▽根間澄子▽上西悦子▽上地明菜▽上地久子

 写真説明(上)・子供たちは物語の世界に引き込まれていた
 写真説明(下)会員らが人形を手にかぶせ「赤ずきんちゃん」を披露する 


  特訓した手品を披露する会員ら


 楽しいお話で子供たちの引き付ける

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