夢は大きく 次代の藍ちゃん 

狩俣小学校ジュニアゴルフクラブ

  今の女子ゴルフ界で人気ナンバーワンと言っても過言ではないプロゴルファー・宮里藍選手をはじめ、アマチュアでは1、2を争う実力の諸見里しのぶ選手、宮里美香選手らを輩出し、全国から一躍脚光を浴びている沖縄のジュニアゴルフ。そんな中、全校児童49人の平良市立狩俣小学校(桃原廣市校長)にジュニアゴルフクラブが誕生した。クラブ員は男子20人、女子6人の計26人(幼稚園児2人含む)。吸収の早い子供たちの腕前はぐんぐん上達。近い将来のコースデビューを目指し、練習に励む。夢は次代の藍ちゃんだ。
    (砂川拓也記者)



仲 間  夢はプロゴルファー。このほど誕生した狩俣小学校ジュニアゴルフクラブのメンバー=狩俣小学校グラウンド

地域挙げてのクラブ誕生

 日曜日、朝7時。まぶしい朝日を背に、子供たちがグラウンドに集合する。現在は、柔らかいボールを使った「スナッグゴルフ」で、確実にボールをとらえる練習に時間を費やす。まずはゴルフに親しむ、という基本的な部分からの出発だ。
 指導するのはお父さんたち。父母会代表の國仲義隆さんを中心に、子供たちのフォームをチェック。お母さんたちも付き添い、ボール拾いなどをこなし、子供たちを見守る。
 今年3月に開催された「第1回全日本ジュニアゴルフ選手権宮古島大会」がクラブ設立のきっかけとなった。今年度から2年生と3年生が複式学級となるなど、児童数の減少に悩む狩俣小PTAはこれをチャンスととらえ、積極的な設立運動が展開した。「子供たちの健全育成だけでなく、地域の活性化にもつながる」。そんな思いを地域も理解し、実現にこぎつけた。
 小学校単位でのゴルフクラブは宮古初の試み。宮古ゴルフ協会も設立を全面的に支援する姿勢を示している。
 今後は、グラウンドの一角に打ち込みができるネットや、パッティング練習用のグリーンも作ろうと父母会は意気込みを見せている。
 國仲さんは「我が子をプロに、という夢もあるが、親としては将来一緒にプレーできればうれしい」と願いを込める。
 父母らの意気に応えるように、池間八恵さん、根間清香さん(ともに6年)の2人はすでにゴルフに夢中。「簡単かと思ったけど難しい。間違えて地面を打ったり。でもきれいにボールが飛ぶと楽しい」と池間さん。根間さんは「最近はテレビでゴルフを見るようになった。プロの選手はすごい。あんな風に打てるようになりたい」と目を輝かせた。
 子供たちを主役に、地域が一体となって誕生した狩俣小ジュニアゴルフクラブ。小さな地域から、ビッグプレーヤーが生まれる日も遠くないのかもしれない。
 メンバーは次の通り。(敬称略)

 【6年】▽狩俣広宣▽根間武希▽池間八恵▽根間清香【5年】▽伊良部昌平▽江川慶海▽根間太一▽根間真也▽根間誠【4年】▽池間将士▽伊良部竜也▽根間亮▽與那覇奨▽砂川鼓▽國仲祐希【3年】▽平良航大▽根間拓哉▽與那覇拓樹▽佐藤エミリ【2年】▽根間悠▽與儀力斗▽與那覇拓海【1年】▽大久保周▽根間琢矢【幼稚園】▽佐藤龍也▽大久保かがり

 写真説明・ずらりと並んで、真剣な表情でスイングの練習を繰り返す

 



笑 顔
 ボールの行方に思わず笑顔。楽しむことが上達の近道



マナー  
打つ前には脱帽しておじぎ。ゴルフで大切なマナーも練習からきっちり学ぶ



チェック
 父母らはクラブの持ち方から丁寧に指導

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