“ゆいみなぁ”に心地よいハーモニー


女性コーラス ホップ

  ゆいみなぁ(平良市働く婦人の家)で毎週金曜日の夜、心地良いハーモニーを響かせるグループがある。「女性コーラスホップ」(砂川雅子会長)だ。50代、60代を中心とした元気な女性たちが、歌を通してエネルギーをみなぎらせている。               (砂川拓也記者)



毎週金曜日に集う「女性コーラスホップ」の皆さん。

歌ってエネルギー満タン

 「ホップ」は1999年に結成し、今年で6年目。グループ名は「ホップ・ステップ・ジャンプ」に由来している。「1段1段、上がっていけるように頑張ろう、との意味を込めてつけた名前。軽やかで良いでしょ」と会長の砂川さんは笑顔を見せる。
 グループは毎週金曜日に集う。ゆいみなぁの運動室に集まったメンバーが最初に行うのはストレッチ運動。じっくりと体をほぐすことから始まる。良い声を出すにはまず体から、といったところだろう。
 続いて発声練習。指導する兼島美保さんのピアノの音に乗せ、時に軽やかに、時に力強く、音を刻む。歌の指導を担当する佐久田有美子さんは、丁寧に身振りを交えながら、分かりやすく声の出し方を教える。少しずつ歌声が良くなると、メンバーの表情も次第にほころんでくる。
 「声を出すとストレス解消になる」とは島尻秀子さん。「おなかの底から歌うと、体操にもなって体に良い。若返る気分」と声が弾む。
 取材の日は、宮良長包作曲の名曲「えんどうの花」の練習していた。アルト、ソプラノとそれぞれのパートの音を確認しながら、練習が進むにつれ、ハーモニーは美しさを増す。饒平名久美子さんは「新しい歌に挑戦して、覚えられるととてもうれしい。また頑張ろうという気になる」と話す。
 ほとんどが結成当時からのメンバーの中、入会して一年の漆畑房枝さんは静岡県から移住してきた。「以前はカラオケを楽しみにしていたけど、今はホップで歌うのが楽しい。温かいメンバーの中で楽しくやらせてもらっている」と顔をほころばせる。
 発表の場として、平良市民総合文化祭など年に3回ほど、恒例の行事に参加する。昨年12月には、那覇市民会館で行われた県内の「お母さんコーラス連合」のステージにも出演。初の「遠征」をメンバーみんなで楽しんだとか。
 「どんなに疲れていてもみんなで一緒に歌えば、『また明日から頑張るぞ』という気持ちになる。歌には不思議な力がある」と語る砂川さんの笑顔が、歌の「不思議な力」を証明しているようだ。
 メンバーは次の通り。(敬称略)

 【会長】砂川雅子【会員】▽砂川千代子▽伊舎堂光枝▽下地ヨシ子▽新里米子▽伊藤シゲ▽前田セツ子▽平良淳子▽砂川末子▽友利照枝▽新垣奈々子▽饒平名久美子▽池間キヨ▽下地美枝子▽黒島末子▽奥原千穂子▽久高チエ子▽奥間多美子▽崎原麻美▽砂川清子▽長浜和子▽奥平英子▽奥平順子▽宮城文子▽島尻秀子▽当間良子▽国仲和子▽伊藤美和子▽漆畑房枝

写真説明(上)・「えんどうの歌」を歌う。練習中の表情は真剣そのもの
写真説明(下)・ピアノのリズムに乗せ、発声練習
笑顔でメンバーを引っ張る  砂川 雅子会長

 気持ちがあっさりとした人ばかりで、とても楽しい雰囲気で歌えるのが「ホップ」の特徴。
 みんなで集まって歌うことは大きな喜び。一人で歌ってもきっと寂しいだろうが、仲間と一緒に、週に一度でも一生懸命練習して、うまくなっていくのが分かるととてもうれしい気分になり、元気になれる。
 また、指導の佐久田さん、兼島さんの二人には、ほんのちょっとのお礼でほとんどボランティアみたいなものだが、本当にお世話になっている。すごく優しい先生に恵まれたことも良かった。
 「ホップ・ステップ・ジャンプ」の気持ちで、これからも前向きに、楽しく歌っていきたい。

 「女性コーラスホップ」に興味のある人は砂川さん(電話73・7862)まで。

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