笑顔でのびのび 県制覇 


下地小学校女子バレーボールクラブ

 下地町立下地小学校(砂川和子校長)の女子バレーボールクラブが勢いに乗っている。昨年4月に誕生して「まずは1勝」と意気込んでいた同クラブは、まもなく創部1年という節目を前に、第2回県小学生3・4年生バレーボール大会で初の県制覇を飾る快挙を達成した。チームのモットーは「笑顔で楽しく」。練習中の体育館には、「バレーボールが好き」という子供たちの笑顔がはじける。  (砂川拓也記者)



常に明るさを忘れず、毎日の練習に取り組む下地小学校女子バレーボールクラブ

目指せ 九州、全国大会

 クラブ誕生には、赴任した各学校でバレーボールを指導する同校の前泊清教頭が中心的な役割を果たし、今は平良優監督を支えるコーチを務める。
 今回出場した県3・4年生大会は、出場チームを5ブロックに分けて行われ、下地小は名護市でのAブロックに登場。準決勝は大宮(名護)と対戦し、セットカウント1−1ながら得失点差で決勝に進むと、決勝では赤蜂(八重山)をセットカウント2−0のストレートで下した。
 チームは主将の友利風胡さん(153・9センチ)、砂川あやかさん(158センチ)と下里美由紀さん(154・4センチ)が中心。小学生では長身の3人が繰り広げる攻撃は、大会役員の評価も高かった。
 それぞれがすすんで毎日の練習に励んだ結果、県大会で優勝という大きな花を咲かせるまでになった生徒たち。平良監督は「みんなが意欲的で、明るく声を出して盛り上げていけるところがこのチームの良いところ」と評価。主将の友利さんは「誰かが失敗しても、声を掛け合って、楽しくやれるのがうれしい」と笑顔を見せる。
 課題はレシーブ。守備が固まれば攻撃力が生きてくる。平良監督は「中心メンバーが5年生の間に九州大会など経験を積んで、6年生になるころには全国で勝てるチームにしたい」と意気込む。
 チームには10か条の約束事がある。あいさつや言葉遣いで礼儀を身に付け、勉強も大切にし、自分で考えて行動することを意識づけるものだ。
 体育館を訪ねると、部員たちの「こんにちはー」という元気いっぱいのあいさつが心地良い。常に明るく、バレーボールを楽しみたい。子供たちの表情からはそんな気持ちが伝わってくる。
 メンバーは次の通り。(敬称略)
 【監督】平良優【コーチ】前泊清【選手】▽新5年生=友利風胡(主将)、川田愛梨美、友利真紀、下里美由紀、上地彩花、友利有花、下地由華、花城七李美、福田璃奈、大嶺望実、来間由紀乃、砂川あやか、川満杏寿▽新4年生=洲鎌奈留美、上地幸花、池間みほ▽新3年生=嘉手苅光、砂川ちなつ、友利倫子、上地野乃香、渡真利香菜美、下地ゆうき、上地りな、来間ひな、洲鎌はづき、友利くるみ

写真説明(上左)・大きな声を掛けながら、サーブ練習を繰り返す
写真説明(上右)・練習中も絶えない笑い声。レシーブでもこの表情

 下地小学校女子バレーボールクラブ  部 員 心 得 

 @ 元気のよい「あいさつ」をする
 A 相手にはっきりと聞こえる「返事」をする
 B 礼儀正しい「言葉遣い」をする
 C 話し手をしっかりと見て、話を聞く
 D 時間を大切にし「無駄のない動き」をする
 E 準備・練習・片づけ・清掃活動において、自分のできる仕事を見つけ、すばやく動く
 F 人の陰口を絶対にいわない
 G 食べ物の好き嫌いをしない
 H 勉強や習い事をおろそかにしない
 I 監督やコーチの指示に従う

● チームワーク ばっちり
       友利 風胡(ふうこ)主将

 県大会はとても緊張したけど、みんなで一緒に夢中になって頑張ったら、勝ち進めた。これからも試合で勝てるように練習を頑張りたい。
 バレーボールは友達みんなと一緒にできるのが楽しい。失敗しても、「大丈夫」とか声を掛けてもらえると、また次に頑張れる。下地小はチームワークばっちり。
 

レシーブとサーブが課題
              平良 優 監督

 自分たちで声を出して、明るくやろうと盛り上げられる仲の良いチーム。選手それぞれが意欲的。
 クラブには6年生がいないので、これから上の年代と対戦して勝っていくには、年下という甘えを捨てないといけない。レシーブの確実性を上げることと、強いサーブを打てるようにすることが今後の課題。
 


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