快適な空の旅をお手伝い 


JTAサザンスカイサービス(株) 宮古空港所

 旅に出る人、観光に来る人が行き交い、地元の農水産物が集積する宮古空港。航空2社の地上業務を引き受けるJTAサザンスカイサービス(JSC)宮古空港所の職員たちは、安全で快適な空の旅のお手伝いと、貨物・郵便物の正確、迅速な輸送をモットーに日々、業務に取り組んでいる。1日に送り迎えする旅客は約2500人、移出貨物は約10トンに及ぶ。   (新城孝夫記者)



   
快適な旅の手伝いと正確、迅速な輸送をモットーに日々の業務に
   取り組んでいるJTAサザンスカイサービスの職員たち

「安全」「良いサービス」にこだわり

 JTAサザンスカイサービス(本社・那覇市、吉田安夫社長)は、JTA(日本トランスオーシャン航空)が100%出資し、JTAとRAC(琉球エアーコミューター)の地上業務受託会社として2000年に設立された。空港所(事業所)は離島の宮古、石垣、久米島、与那国、南大東の5空港に設置。宮古空港所はJTAの執行役員で宮古支社長の小浜勝弘所長を筆頭に75人が働く。職員のうち72人は宮古出身者で、地域雇用に貢献している。
 出発カウンターにさわやかなユニホーム姿で立つ女性たち。JSCの看板スタッフだ。お客が訪ねると笑顔で航空券を確認。手荷物は、ベルトコンベアで運ばれ、集積所に着く。ここでは行き先別に分け、飛行機に積み込む。同所で働く仲宗根克己さんは「(手荷物の)損傷防止と危険物が入っていないかに気を配る」と話す。
 集荷場には、島外に出荷される季節の野菜や魚がどっと入ってくる。夏場はマンゴー、カツオ、冬場はエビやゴーヤー、インゲンなどの野菜類、グルクンが多い。最近は、泡盛の土産貨物も年間を通し目立つようになった。同社は島のフライト産業に一役買っている。
 航務課は、詳細な気象情報を機長に提供したり、飛行計画や旅客の座席配置を計算したりと安全面で重要な任務を担う。無線のやりとりやパソコンで情報を受発信する職員の表情は真剣だ。同課に勤めるミス宮古の儀保睦さんは「ここの仕事は気が抜けない。定刻で出発させた時の達成感は大きい」と話す。
 JTAの宮古発、那覇着の516便は、大勢のお客とゴーヤーを満載し定刻通り午後4時35分に出発。エプロンでは職員らが手を振り見送った。
 カウンターで働く下地あかりさんは、「お客さんが、行って来ますと言ってくれた時がうれしい」と、笑顔いっぱいに話した。

 写真説明(上1)・出発カウンターの女性たちは笑顔がいっぱいの接客
 写真説明(上2)・航務課は気象情報などを無線で機長に伝え安全運航を支援している


ベルトコンベアから流れてくる手荷物は厳重なチャックのもと行き先、便別に仕分けされる


宮古島の特産品ゴーヤーの積み込み


職員そろってお客の見送り

 小浜勝弘 空港所長
 航空業務は安全運行と保安が第一。今年は従前に増してこのことにこだわり、業務の質を高めていく。そのためには、各職員が心を合わせて、基本に忠実な仕事を心掛けることが大切と考えている。
 航空業界は規制緩和によって、厳しい競争環境になった。経営はお客様があってのこと。信頼され、選ばれる会社でなければならない。お客様に選んでもらえるよう、全ての業務の質の向上に努力していきたい。
 当空港所には70人以上が勤めている。会社の考え方を申し伝え、意見も聞きながら会社の事業計画の達成に向け、力を合わせていきたい。

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