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第19回全日本トライアスロン宮古島大会

地元選手紹介 (上)

 第19回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)は、本番の20日まで残り2週間。宮古島の道路では、バイクの練習をする選手たちが見られるようになった。当日は島中が熱く燃える日。今大会には地元、国内外合わせて1500人が出場する。自己ベストや完走を目指し、練習に励む地元選手たちを紹介する。


kagi030405-1.tif (173656 バイト) 19年連続出場へ

         与儀 忠文さん (46才) 平良市

 過去の大会は18回連続出場。今回は19回目となる。「やみつきとしか、言いようがないね」。
根っからのトライアスロン好きだ。
 会社の応援もあって、第1回大会に出場した。しかし、この時は無念のリタイア。「来年こそは完走してみせる」と、第2回大会は見事完走し、これまで走り続けている。
 「最初のころは参加人数が少なかったけど、現在はかなり増え大きな大会になった。レースもスピード化した」「大会を通して、多くの人と友人になれた」。18年間の感想は尽きない。
 宮古島大会の魅力は、島を挙げたボランティアや沿道の応援、青い海が広がるロケーションなど多い。「レースはきついが、沿道の応援が励みになる。応援がなければ頑張り切れない気がする」。18年間走り続けた中で「与儀さん頑張れ」と、声を掛けてくれる人も増えた。
 昨年の大会は、体調が悪くてゴールはタイムリミットの1時間前。「今年は昨年のレースを反省して、練習を積んでいる。「余裕を持って2時間前にはゴールしたい。早い時間に着いてみんなとビールが飲めれば最高だね」と、満面の笑みを浮かべた。


kagi030405-2.tif (169864 バイト) 「宮古のボランティア、日本一」

      屋嘉比 達佳さん (48才) 多良間村

 「島を挙げての応援、ボランティアは日本一。宮古のように応援が盛り上がる大会はほかにない」と、絶賛する。今年は14回目で、昨年は地元3位。「今年は完走を目指す」と控えめだが、より上をねらっているに違いない。
 トライアスロンは、ダイエットのため始めた。それまでスポーツの経験はなく、ゼロからのスタート。水泳はスイミングスクールで習い、自転車とマラソンはひまひまに練習した。
 宮古島大会には、5回から出場した。フィニッシュのタイムは10時間台と素晴らしい成績。マスコミのインタビューを受け「スポーツ経験のない自分にもできるのだから、トライアスロンは誰にでもできるスポーツ」と、浮き浮き気分で話したという。90キロあった体重は現在、65キロに減った。
 2年前までは東京都や神奈川県に住み、里帰りを兼ねてトライアスロンに出ていた。これまでのベストタイムは9時間50分。このタイムを出したことや多くのトライアスロン仲間と出会えたことが、思い出に残る。
 「トライアスロンは1番の楽しみ。体調が悪い時はそれなりに走り、時にはベストをねらう時もある。それと、いろんな友だちに会える。第1の目標は完走。その瞬間は『やったー』との気持ちになる」と、魅力を話す。

kagi030405-3.tif (156326 バイト) 初出場・初完走目指す

      根間 隆 さん (24才) 上野村

 今回初出場。「国内外から鉄人たちが集うトライアスロン大会は、宮古中が燃える日。これまでは見る側だったが、島に生まれ育った者として1度は出てみたかった」と、きっかけを話す。
 「トライアスロンは自分への挑戦。ぜひ完走して友人や会社の人たちを喜ばせたい」と、意欲を燃やしている。
 宮古島東急リゾートのビーチスタッフを務めており、水泳は仕事柄自信の種目。自転車は練習の取り組みが遅く、苦戦しそうだという。日ごろから練習しているランは3つのうちで最も好きな種目。「自転車を頑張りきれば、完走できると思う」と、初レースを頭に描く。
 完走メダルを手にしたら、一生の宝にしたいと言う。会社の皆さんは「完走して、乾杯といきたい。初めての参加だが落ち着いて頑張ってほしい」と、励ましている。

kagi030405-4.tif (175566 バイト) そろって完走だ!

 桐原 裕治 さん (46才)
 桐原 マリ子 さん (51才)夫婦 平良市


 宮古島に住んで、3年になる。好きなトライアスロンの島に住みたかったことと、農水産物の宮古島ブランドを作りたいとの思いにかられ移住した。昨年はマンゴーを本土の量販店などに販売し、好評だったという。
 裕治さんの宮古島大会参加は、11回目。第7回以来、毎回のように参加している。「海のきれさ、素朴さ、商業ベースになっていないのがいい」と、宮古島大会の良さを話した。
 本土にいたころ、トライアスロンは生活の半分ぐらいを占め、がむしゃらに取り組んでいたが、現在は「楽しむ」心境に変わった。
 「トライアスロンは自分で幕を開け、自分で下ろす自作自演のドラマのようなもの」と裕治さん。「今年は、夫婦で楽しみながら余裕を持って走り、終わったら友人たちと乾杯したい」と、楽しいドラマを描く。
 妻のマリ子さんとは、トライアスロンを縁に知り合い結婚した。夫婦団らんの時、趣味のトライアスロンの話に花を咲かすという。夫妻はオリンピック候補選手が宮古島で合宿する際、いろいろ面倒をみるなど支援活動もしている。

kagi030405-5.tif (179544 バイト) 「ゴールの瞬間が最高」

    與那原 和加子 さん (24才) 平良市

 「みんなが応援してくれるのでやめられない。体力の続く限り続けたい」。今年は4回目の出場。一昨年に続く宮古女子1位をねらう。
 高校生のころ、ボランティアをしながら「いつかは自分も」と思っていたのが今につながった。
 短期大学を卒業後、練習を開始。水泳は南小のプールで、宮古水泳協会の上地力会長から習った。ランは、駅伝部に入っていたこともあり得意な種目。自転車は練習を積み重ね、やがて完走できるようになった。
 2000年の大会に初めて参加し完走。2001年の大会では、12時間29分のタイムで、宮古女子1位に輝いた。昨年大会はバイクのタイムが悪く、タイムリミット16分前のぎりぎりのゴール。「昨年はハラハラドキドキさせたので、今年はもうちょっと早く帰ってきたい」と、意欲をみせる。
 「ゴールした時の満足感や大会を通じて新しい友人ができることなどが魅力。なによりもみんなの応援が素晴らしい」と話す。

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