財政健全化に強い意欲

宮古島市会計管理者に就任した

譜久村 基嗣さん(51歳)

譜久村 基嗣さ 初代の会計管理者に就任した。会計管理者は会計事務の最高責任者。同事務はこれまで、特別職の助役が兼務していたが、地方自治法の改正に伴い一般職員の起用となった。「責任の重さをひしひしと感じる。初代ということは、私のこれからの仕事が後任職員の手本になる。職員一同、心を一つに、市民サービス向上のため良い仕事をしたい」と気を引き締める。
 市の財政は二〇〇五年度の経常収支比率が九九・一%、公債比率が一六・三%と適正数値を大きく上回るなど、緊迫した状況。要因の一つに多額の人件費を指摘し、自ら管理する会計事務の改善に向けては「事務の迅速化と簡素化に努力したい」と率先垂範に意を強くする。
 役所全体の当面のあり方については、「職員一人ひとりが財政の厳しさを認識し、節約に努めることが重要」と強調。中長期的には「職員適正化計画や、総合計画を踏まえて、財政健全化計画を策定し、実践していくことになるだろう」と話す。
 二十年余り公務員を務めているが、現金を扱う仕事は初めて。「市民の大事な血税を扱う以上、仕事には万全を期さなければならない」と語気を強める。

 譜久村 基嗣(ふくむら・もとつぐ)1955(昭和30)年5月10日生まれ。51歳。伊良部字前里添出身。84年伊良部町役場(当時)入り。98年水道課長。2001年総務課長。05年合併に伴い宮古島市伊良部総合支所参事官。07年4月会計管理者。趣味はウオーキングとゴルフ。貴和子夫人との間に3男。
(新城孝夫)
 

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