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 宮古支庁では二〇〇三年四月から二年間、総務・観光振興課長。〇五年度は次長を務めた。一年ぶりの宮古勤務。一日付で支庁長に就任した。「辞令を受け実感がわいてきた。支庁長の重責に身の引き締まる思い」と話す。
「宮古の振興・発展のために力を尽くしたいと思うが、私一人ではできない。宮古島市、多良間村と連携を取り、何か一つキーワードを探して、宮古の振興を図りたい」
着任したばかりで「その一つを探して勉強中」と言いつつ、「農林水産業と絡めた観光はトータル産業として位置付けられる。一つのキーワードになり得るのではないか」とビジョンを示す。
昨年三月に起工した伊良部大橋について仲井真弘多知事は、事業完了年度を前倒しする可能性も示唆しており、「県全体の道路計画との兼ね合いの中でどうなるのかというところ。短縮が可能か、庁内で調査している」と現状を説明。喫緊の課題である県立宮古病院の新築・移転問題は「宮古支庁として手伝えることがあれば、できるだけのことはやる」とバックアップを誓った。
伊志嶺亮宮古島市長には「大変ありがたい人事」と笑顔で声を掛けられた。「いろいろな人を知っているのでコミュニケーションが取りやすい」という故郷での大役。「与えられたチャンス。宮古に生まれた者として何とか恩返ししたい」
長濱 政治（ながはま・まさはる）１９４８（昭和23）年７月４日生まれ。宮古島市平良西里出身。琉球大学法文学法政学科卒業。73年県土木部土木総務課を皮切りに、総務部知事公室平和推進課課長補佐などを歴任。05年県宮古支庁次長。07年４月１日付で県宮古支庁長。趣味はウオーキング。 （砂川拓也）
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