「凡事徹底」推進に全力

県教育長に就任した

仲村 守和さん(59歳)

仲村 守和さん 「当たり前のことを当たり前にやれる子供を育てたい」−。県教育庁の新教育長に就任した仲村守和さん (59)は、教育の場でこの「凡事徹底」を推進していく姿勢を示した。
 仲村教育長は「最重要課題として取り組みたいことは『心の教育』で、子どもたちの基本的生活習慣の確立や規範意識を醸成させたい。本来なら家庭教育の範囲であっても学校でできることは徹底して行う。教育は人が行う営みである以上、まずは人を信じたい」と、教育長としての意気込みを示した。
 また、県内のいじめや非行等問題行動が増加傾向にあり、昨年度のいじめ件数も三百六十件で全国平均を上回っていることなども指摘。「いじめを『絶対に許さない、させない』という強い立場で人権、道徳教育を充実させる。また、今年度からスタートする警察との人事交流によりきめ細かい生徒指導を展開していきたい」と述べた。
 そのほか、教育行政を進める上では「常に子どもたちの実情を把握し、教師や学校長の生の声を聞いて信頼される学校づくり、オンリーワンの学校づくりを物心両面からバックアップしていきたい」との見解を示した。

 仲村 守和(なかむら・もりかず)1947(昭和22)年12月10日生まれ。59歳。読谷村出身。琉球大学理工学部物理学科卒。70年、名護高校教諭として採用。その後、読谷高校、北谷高校などで勤務し、98年に名護高校教頭、2001年に県教育庁県立学校教育課副参事、02年、読谷高校校長、05年から県教育庁教育次長を務め今回、県教育長に就任。
 (垣花尚)
 

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